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株はギャップアップ狙いが有効?ギャップを活用した3つの手法をプロが解説

株はギャップアップ狙いが有効?ギャップを活用した3つの手法をプロが解説

DailyFXJapan, Research

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このページの内容

ギャップ戦略とは、市場の時間外で起こる価格変動要因によってチャート上に生じるギャップ(窓)を利用した取引戦略です。ここではギャップの発生要因、その4つの種類、投資における活用方法について詳しく説明します。

ギャップ(窓)とは?ギャップアップとギャップダウンが起こる理由とは?

ギャップ(窓)とは、取引がおこなわれなかった際にチャート上に現れる隙間のことです。この隙間は価格が急騰または急落するなど、急激に変動した際に発生し、マーケットが開始した際に、前日の終値と乖離した価格で値がついた事を表しています。

なぜこのようなギャップが発生するのでしょうか?これは主に、ファンダメンタルズ要因によって起こります。例えば、上のチャートでは、ASOS PLCの通期の決算が発表され、利益警告を免れたことが判明し、トレーダーたちは同社の経営上の問題が解決されるとみなしたため、株価が急上昇しています。

また、新製品の発表やアナリストの格付け変更、新たな経営陣の任命などの要因によってもチャート上にギャップが発生します。休場中に発表されるこれらのニュースは、株価を上下に大きく動かす可能性があるからです。

ギャップダウンとギャップアップ

ギャップダウンとギャップアップとは、チャート上のギャップ発生時に株価が動いた方向を表します。ギャップダウンは始値の価格が前日の終値を大きく下回る場合を指し、ギャップアップは(上のチャートのように)始値の価格が前日の終値を大きく上回る場合を指します。

株で重要な4種類のギャップ(窓)

ギャップダウンやギャップアップとは別に、ギャップはチャート上に出現する場所によって、コモンギャップ、ブレイクアウェイギャップ、コンティニュエーションまたはランナウェイギャップ、エグゾースションギャップの4種類に分類されます。

1. コモンギャップ:トレンドが無いような相場において現れるギャップで、通常売買の機会にはなり得ないことから、他のギャップと比べてあまり重要視されていません。

2. ブレイクアウェイギャップ:新たなトレンドが発生した事を示します。下のチャートはギャップによってブレイクアウトが起こり、新しい上昇トレンドが発生した例です。このブレイクアウェイギャップアップが出来高の増加と共に発生すれば、買いポジションを取って価格上昇の恩恵を受けるチャンスとなり、逆にブレイクアウェイギャップダウンでは、売りポジションを取るチャンスとなります(下のチャートのギャップ取引例をご覧ください)。

3. ランナウェイギャップ:強い上昇または下降トレンド中の急激な価格変動によるギャップアップまたはギャップダウンです。これは、現在のトレンドを勢いづかせるようなニュースにより発生します。トレーダーはトレンドに沿ったポジションを保有し、上昇トレンドにおいてはギャップの少し下、下降トレンドにおいてはギャップの少し上の価格に逆指値注文を入れます。

4. エグゾースションギャップ(イグゾースションギャップ):ランナウェイギャップとは逆に、トレンドの最終局面でギャップが発生し、そこから価格が反転するサインです。これは群集心理に狩られたトレーダーがこぞって買いに走り、過熱気味になった際に発生します。したがって、経験豊富なトレーダーは状況を見極めながら、価格が反転するタイミングを狙って逆のポジションを取る傾向があります。

株における窓埋めとは何か?

「窓埋め」とは、ギャップ(窓)が発生した後、価格が元の水準に戻る動きのことです。通常数日または数週間かけて、ギャップが発生する前の価格まで戻っていきます。

この「窓埋め」の動きには、いくつかの理由があります。

  • 価格修正:急騰や急落が過度に楽観的、または悲観的な状況で起こった場合には、価格の修正の動きにつながる
  • サポートライン(支持線)とレジスタンスライン(抵抗線):価格が急激に上昇または下落する場合、サポートラインやレジスタンスラインがない
  • パターン:チャートパターンは、窓埋めの可能性を示唆している。例えば、エグゾースションギャップで見られるような反転は、トレンドの終了を意味するため、窓埋めに移行する可能性が高い

ギャップアップとギャップダウンの窓埋め

ギャップアップの窓埋めでは、上に窓が出現し、開けた窓を埋めるように下落します。また、ギャップダウンの窓埋めでは、下に窓が出現し、開けた窓を埋めるように上昇します。

ギャップアップやギャップダウンを活用した株の投資法3選

ギャップを活用した取引戦略は数多く存在します。例えばフェードやギャップ予測、指標を利用した価格動向の判断などです。こうした戦略を用いることで、取引の幅が広がっていくでしょう。

ギャップフェード

「ギャップフェード」とは、ギャップが発生したその日に窓が埋まる事を意味します。例えば、ポジティブな決算のニュースによって、前日の終値を上回る価格で始値を付け、その後にトレーダーがその発表内容を深く読み、売りに回るような場合です。最終的に価格は、前日の終値まで戻り、窓が埋まります。

経験の浅いトレーダーたちによる非合理的な過熱によって引き起こされるギャップフェードは、経験豊富なトレーダーたちに有利に働く場合があります。なぜなら、ギャップを引き起こすような出来高というのは、通常乗り遅れないように焦るトレーダーたちの心理によって引き起こされるものだからです。

ギャップ予測

テクニカルまたはファンダメンタルズ要因で、翌取引日にギャップの発生が予測できるような場合は、ポジションを取るべきタイミングであると言えるでしょう。例えば特定の企業とその業績について熟知しているような場合、決算報告が発表される前にギャップの発生を予測できるケースがあります。

テクニカル指標の活用

指数平滑移動平均線(EMA)相対力指数(RSI)といったテクニカル指標を活用する事で、重要なトレンドを把握し、意思決定に利用することができます。例えば、下のチャートはRSIによって買われ過ぎになっていることが把握できたため、エグゾースションギャップの後に売りポジションを取ったケースを示しています。

下のチャートは、ブレイクアウェイギャップ発生時における積極的な取引例を示しています。ギャップ発生後、出来高の大きな増加に応じた買いポジションを取るべきタイミングを示すとともに、リスク回避のために最初の逆指値注文を入れるべきレベルを表しています。

より堅実な取引のアプローチとしては、プルバック発生時にポジションを取ることです。つまり、ギャップをテストするのを待つということです。上昇幅は小さいかもしれませんが、この手法であれば、より狭い値幅で損切りできるという利点があります。

株のギャップ戦略において考慮すべき5つのルール

  • ギャップの種類の特定:まずは4つの内、どの種類のギャップが発生したかを特定することが重要です。ランナウェイギャップはトレンドを継続させますが、エグゾースションギャップはトレンドを反転させます。これらは全く逆の現象です。
  • 窓埋めがはじまると、サポートラインやレジスタンスラインが無いため、途中で止まることはほぼありません。
  • 価格の動きは個人投資家とプロの投資家のどちらによって作り出されているか?個人投資家の場合、エグゾースションギャップに見られるように非合理的な過熱感を作り出すことがありますので、ポジションを取る前にブレイクするのを待った方が良いかもしれません。
  • 出来高に注目しましょう。ブレイクアウェイギャップの場合、通常出来高が大きくなります(上のチャートの取引例を参考にしてください)。一方、エグゾースションギャップの場合、逆に出来高は小さくなります。
  • ギャップを活用して取引するということは、流動性の低い株式市場のボラティリティを取引するという事を意味しますので、注意が必要です。投資心理」や「逆指値注文とは」をお読みいただき、さらなる正しい心構えと適切なリスク管理の理解を進めてみてください。

株式取引とマーケットについての情報

株式の取引において、ギャップ戦略は非常に役に立ちます。主要株価指数を読んでさらに理解を深め、四半期ごとに無料で発行される株式相場見通しをダウンロードの上、マーケットを正しく理解して取引をおこないましょう。

株のギャップに関するFAQ

この項目では、株のギャップに関する知っておきたいことや注意しておきたいことをまとめてご紹介していきます。

  1. ギャップアップやギャップダウンでの寄り付きはなぜ起こるのですか?
  2. 引けで買って寄りで売れば稼げますか?
  3. ギャップアップ後の株価はどのような動きになりますか?
  4. デイトレでギャップアップは使えますか?
  5. 「GUスタート」や「GDスタート」とは何ですか?
  6. ギャップダウンは「買い」ですか?

1. ギャップアップやギャップダウンでの寄り付きはなぜ起こるのですか?

ギャップアップでの寄り付きは、簡単に言えば買い注文が急増することで起こります。当日の始値は前日の終値をそのまま使うのではなく、寄り付きまでの注文状況によって決まるため、買い注文の急増があればギャップアップするのです。

例えば、決算の発表や米国株の大きな上昇などが主な要因となります。一方、ギャップダウンでの寄り付きは売り注文の急増によって起こります。

2. 引けで買って寄りで売れば稼げますか?

テクニカルまたはファンダメンタルズ要因で、翌取引日にギャップアップが発生することが予測できるような場合は、引けで買って寄りで売ることで利益を出すことができます。例えば、特定の企業とその業績について熟知しているような場合、決算報告が発表される前にギャップの発生を予測できるケースがあります。

3. ギャップアップ後の株価はどのような動きになりますか?

ギャップアップ後の株価の動きは様々ですが、以下のような動きが考えられます。

  • 変化なし(コモンギャップ)
  • 新たなトレンドの発生(ブレイクアウェイギャップ)
  • トレンドの継続(ランナウェイギャップ)
  • トレンドの反転(エグゾースションギャップ)

どの種類のギャップが発生したかを特定することが、値動きをとらえる上でのポイントになります。また、株の値動きを正確に予測することは難しいため、逆指値注文を使ってリスク管理をするようにしましょう。

4. デイトレでギャップアップは使えますか?

デイトレ(デイトレーディング)の場合には、基本的にギャップアップは使えません。なぜなら、日中は連続的な株価の変動の中で取引することになるからです。

つまり、ギャップアップやギャップダウンといったギャップを狙う手法は、多くの場合スイングトレードになります。もちろん、デイトレの場合でも、株価がまったくギャップアップやギャップダウンしないわけではありませんが、そのようなケースは少ないです。

また、寄り付き後に窓埋めを狙う場合も、当日中に窓を埋める保証は無く、ポジションを持ち越すケースが発生します。

5. 「GUスタート」や「GDスタート」とは何ですか?

「GUスタート」はギャップアップで始まること、「GDスタート」はギャップダウンで始まることを言います。GUはギャップアップ、GDはギャップダウンの略語です。

6. ギャップダウンは「買い」ですか?

ギャップダウンが発生したからといって、絶対に買う必要があるわけではありません。どの種類のギャップが発生したのかを特定してから、ギャップを活用した取引戦略をしっかりと実行しましょう。

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推薦者: DailyFXJapan

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