RSI:主なテーマ
- RSI(相対力指数)とは?
- RSIの計算式
- RSIをFXのチャートに適用して読み取れることとは?
- RSIとは?FXでの見方や使い方 まとめ
- より優れたFXトレーダーになるためのヒント
RSI(相対力指数)とは?
RSI(相対力指数)は、資産・マーケットの直近の価格変動を測定し、買われすぎ、または売られすぎの状況を判断するために利用されるテクニカル指標だ。RSIは、0から100の間で変動するモメンタムオシレーターと呼ばれる。
以下の画像における「中間線(50)」に注目してほしい。トレーダーは、この部分を判断基準としていることが多い。RSIが50を超えている場合、トレーダーはトレンドが強気であると判断する。一方で、RSIが50を下回っている場合、トレーダーはモメンタムが弱気である可能性が高いと判断する。さらに、RSIが70を超えると、その通貨ペアは強気であるだけでなく、買われすぎと判断する。あるいは、RSIが30を下回っている場合、その通貨ペアは弱気であるだけでなく、売られすぎの可能性が高いと判断する。

RSIの計算式
RSIは以下の計算式で求められる。

RSIは、エンジニア、数学者、トレーダーであるJ.ウェルズ・ワイルダー氏によって考案された。ワイルダー氏は当時、株式とコモディティのトレーダーであり、トレードのエントリーとエグジットに関して共通の問題に直面していた。その後、ワイルダー氏はこの問題に対して、トレーダーがロングとショートのエントリー・エグジットポイントのタイミングをより適切に設定できるようにする計算式を考案している。
RSIは、過去「X」期間のローソク足に示された値動きを評価する(「X」はトレーダーが任意に入力できる値であり、一般的には14が使用される)。価格が変動すると、RSIは以前の価格変動と比較して、マーケットの「強さ」を示す。
RSIをFXのチャートに適用して読み取れることとは?
RSIをトレードに利用する方法を、以下の例を用いながら解説する。
以下の2つのチャートでは、最も基本的なRSIの利用方法を示している。買われすぎと売られすぎを読み取ることで、トレードのエントリーポイントを示唆している。
1. 買われすぎのシグナルが出ている米ドル/南アフリカランド
米ドル/南アフリカランドのチャートは、RSIが「70」を超えて、買われすぎのシグナルが出ており、ショートのエントリーポイントを示唆している。

2. 売られすぎのシグナルが出ている英ポンド/米ドル
英ポンド/米ドルのチャートでは、RSIが「30」を下回り、売られすぎのシグナルが出ており、ロングのエントリーポイントを示唆している。

ダイバージェンスは、RSIを利用するために有効なシグナルである。ダイバージェンスとは、指標とマーケットの方向性の動きを比較することで、反転の可能性を見つけるために使われる現象のことである。以下のチャートは、ポジティブ(強気の反転)とネガティブ(弱気の反転)のダイバージェンスのシグナルを示している。
3. 米ドル/円の強気のダイバージェンス
米ドル/円のチャートは、価格の下落とRSIの上昇を示しており、トレンドが上向きに反転していることを示唆している。

4. 米ドル/円の弱気のダイバージェンス
米ドル/円のチャートは、価格の上昇とRSIの下落を示しており、トレンドが下向きに反転していることを示唆している。

RSIとは?FXでの見方や計算式、使い方 まとめ
RSIはマーケットの相対的な強さを測定するツールである。この指標はあらゆるマーケットで効果的に利用できる。RSIを用いたトレード方法により、トレーダーは柔軟なトレード戦略を立てられるだろう。初心者のテクニカルトレーダーであれば、必ずRSIをトレーディング戦略に組み込むことがおすすめだ。
より優れたFXトレーダーになるためのヒント
- RSIを用いたトレードを学習しましょう。
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- トレードを成功させるためには、健全なリスクマネジメントと自己管理が必要です。新規注文に対して、どれだけの資産をリスクにさらすことができるか、十分にご検討ください。
- 指数平滑移動平均線と200日移動平均線
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