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RSI(相対力指数)の計算式とは?見方や使い方をわかりやすく解説

RSI(相対力指数)の計算式とは?見方や使い方をわかりやすく解説

DailyFXJapan, Research
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このページの内容

RSIとは直近の価格変動を測定し、買われすぎや売られすぎを判断できるテクニカル指標のことです。RSIは見た目や計算式がシンプルな指標であり、FXでもよく利用されています。本記事ではRSIとは何か、計算式や見方、注意点について解説します。

RSI(相対力指数)とは?

RSI(相対力指数)とは、資産・マーケットの直近の価格変動を測定し、買われすぎ、または売られすぎの状況を判断するために利用されるテクニカル指標のことです。RSIは、0から100の間で変動するモメンタムオシレーターとも呼ばれます。

RSIは、エンジニア、数学者、トレーダーであるJ.ウエルズ・ワイルダー氏によって考案されました。ワイルダー氏は当時、株式とコモディティのトレーダーであり、トレードのエントリーとエグジットに関して共通の問題に直面していました。その後、ワイルダー氏はこの問題に対して、トレーダーがロングとショートのエントリー・エグジットポイントのタイミングをより適切に設定できるようにする計算式を考案しています。

RSIの計算式

RSIは、以下の計算式で求められます。

image1.png

RSIは、過去「X」期間のローソク足に示された値動きを評価します。「X」はトレーダーが任意に入力できる値であり、一般的には14が使用されます。価格が変動すると、RSIは以前の価格変動と比較して、マーケットの「強さ」を示します。

RSIの見方

以下の画像における「中間線(50)」に注目してください。トレーダーは、この部分を判断基準としていることが多いと言えます。RSIが50を超えている場合、トレーダーはトレンドが強気であると判断します。一方で、RSIが50を下回っている場合、トレーダーはモメンタムが弱気である可能性が高いと判断します。さらに、RSIが70を超えると、その通貨ペアは強気であるだけでなく、買われすぎと判断する傾向があります。あるいは、RSIが30を下回っている場合、その通貨ペアは弱気であるだけでなく、売られすぎの可能性が高いと判断されやすいでしょう。

ダイアグラム  自動的に生成された説明

RSIを利用するメリット

ここでは、RSIを利用するメリットを紹介します。

相場の売られすぎ・買われすぎから反転が近いと予想できる

RSIは、相場が一定の方向に行きすぎていることを示し、近いタイミングで反転する可能性があるという予測に役立ちます。例えば、RSIが70以上であれば、その銘柄は買われすぎの状態と判断され、価格の反落が予想されます。逆に、RSIが30以下であれば、売られすぎの状態と判断でき、価格の反発を予想できるでしょう。

トレンドの続行を示唆している

例えば、RSIが70以上になったとき、一般的に相場が買われすぎ状態で、下落する可能性が高いとみなされます。しかし、強い上昇トレンドの中では、RSIがしばしば70以上に達することがあります。この場合、RSIが高い値を維持している間は、上昇トレンドが続くと考えられます。

逆に、RSIが30以下になると、通常は売られすぎの状態とみなされ、上昇する可能性が高いとされます。しかし、強い下落トレンドでは、RSIが30以下に落ち込みます。この場合も、下落トレンドが続く限りは、低いRSI値が続くと考えられます。

このように、RSIの値が継続する場合は、現在の市場状況が継続するかどうかを判断するために役立ちます。

RSIを利用すると生じるデメリット

一方で、RSIを利用すると生じるデメリットもあります。

極端な市況下での信頼性の問題

RSIは、極端な市況下ではその信頼性に問題が出てきます。特に長期間にわたる強いトレンドが続いている市場では、RSIの値が買われすぎや売られすぎの状態を示し続けることがあります。

例えば、強い上昇トレンドの場合、RSIは高い値を示し続け、買われすぎの状態を示唆します。しかし、この場合、まだ上昇が続く可能性があるため、RSIの値だけでは売るべきタイミングを判断しにくいことがあります。

ダマシのシグナルが生じる可能性がある

RSIは、相場の買われすぎや売られすぎの状態を検出する指標ですが、必ずしも反転シグナルを示しているとは限りません。

例えば、強いトレンドが続いている場合、RSIが70以上の買われすぎの領域に入ると、一見、「売り」のシグナルが出ているように見えます。しかし、強い上昇トレンドが続いている状況では、RSIが一時的に70以上を超えることもあります。このように、本来なら売買のシグナルと捉えられるタイミングでも、誤った売買判断を導く「ダマシのシグナル」が発生していると言えます。つまり、RSIだけに依存した取引はリスクが高く、他のテクニカル分析と併用することが重要です。

RSIの使い方

次に、RSIの使い方を解説します。

買いシグナルの見極め方

RSIの買いシグナルは、売られすぎの状態から反転するタイミングを捉える方法です。具体的には、RSIが30以下になったときを注視します。30以下とは市場が過度に売られ、価格が下落しすぎている状態を指し、ここから反転して上昇する可能性が高まるとされています。

ただし、すぐに買うべきかどうかはその後のRSIの動きに注目することも選択肢の1つです。RSIが再度30を上回ったときに、買いシグナルと判断するのもよいでしょう。そのタイミングで購入することで、反転上昇局面を捉えることが期待できます。ただし、RSIだけで判断するのではなく、他のテクニカル指標やニュースなどの情報も考慮に入れることが大切です。

売りシグナルの見極め方

売りシグナルの見極めには、RSIの値が70を超えたあとで70以下に下落した時点を注視します。ただし、RSIは価格が急激に変動する市場環境下では誤ったシグナルを示すこともあるため注意が必要です。

ダイバージェンスとリバーサルシグナルを活用する

ダイバージェンスとは、RSIの値と相場の動きが一致しない状況を指します。相場が新たな高値を更新しているにもかかわらず、RSIが新たな高値をつけない場合や、逆に相場が新たな安値を更新しているのにRSIが新たな安値をつけない状況を指します。これは相場の反転シグナルとみなされ、このダイバージェンスが発生したときに取引すると利益を得ることが期待できます。

一方、リバーサルシグナルとは、現在のトレンド方向が継続する動きを示すシグナルです。例えば、上昇トレンドの途中で価格は安値を更新しておらず、RSIが安値を更新している場合が該当します。

RSIをFXのチャートに適用した例

RSIをトレードに利用する方法を、以下の例を用いながら解説します。

以下のチャートでは、最も基本的なRSIの利用方法を示しています。買われすぎと売られすぎを読み取ることで、取引のエントリーポイントを示唆していることがわかります。

1. 米ドル/南アフリカランド:買われすぎのシグナルが出ている

米ドル/南アフリカランドのチャートは、RSIが「70」を超えて、買われすぎのシグナルが出ており、ショートのエントリーポイントを示唆しています。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, グラフ  自動的に生成された説明

2. 英ポンド/米ドル:売られすぎのシグナルが出ている

英ポンド/米ドルのチャートでは、RSIが「30」を下回り、売られすぎのシグナルが出ており、ロングのエントリーポイントを示唆しています。

グラフィカル ユーザー インターフェイス  自動的に生成された説明

3. 米ドル/円:強気のダイバージェンス

ダイバージェンスとは、指標と市場の方向性の動きを比較することで、反転の可能性を見つけるために使われる現象のことです。ダイバージェンスは、RSIを利用するために有効なシグナルです。以下のチャートは、ポジティブ(強気の反転)とネガティブ(弱気の反転)のダイバージェンスのシグナルを示しています。

グラフィカル ユーザー インターフェイス が含まれている画像  自動的に生成された説明

米ドル/円のチャートは、価格の下落とRSIの上昇を示しており、トレンドが上向きに反転していることを示唆しています。

4. 米ドル/円:弱気のダイバージェンス

米ドル/円のチャートは、価格の上昇とRSIの下落を示しており、トレンドが下向きに反転していることを示唆しています。

グラフ  自動的に生成された説明

RSIを利用する際の注意点

ここでは、RSIを利用する際の注意点を紹介します。

適切な時間足を選択する

RSIは、一般的に日足14日が設定されることが多い傾向にあります。ただし、他にも日足では9日や22日、42日など、週足では9週や13週を設定できます。必ずしも14日を選ぶ必要はありません。時間足の選択はトレーダーのリスク許容度や投資目的により変わるため、自身のスタイルに最適な時間足を見つけることが大切です。

他のテクニカル指標と組み合わせる

RSIは市場の強さが視覚的にわかりやすい指標ですが、ダマシも発生します。そのため、他のテクニカル指標と組み合わせて利用することもおすすめです。例えば、移動平均線が示すトレンドとRSIの値を比較することで、市場の強弱を把握しやすくなります。また、MACD(移動平均収束拡散)やボリンジャーバンドと組み合わせることも有効な手段でしょう。

RSIの計算式や使い方を理解して自身の取引戦略に組み込もう

RSIは、市場の相対的な強さを測定できるツールです。この指標はあらゆる市場で効果的に利用できます。RSIを用いたトレード方法により、トレーダーは柔軟な取引戦略を立てられるでしょう。特に、初心者のテクニカルトレーダーであれば、RSIの計算式や使い方、メリット・デメリットを理解して取引戦略に組み込むことがおすすめです。

ただし、RSIはダマシが発生する可能性もあります。移動平均線など他のテクニカル指標と組み合わせて、売買するタイミングを見極めるとよいでしょう。

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