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EMA(指数平滑移動平均線)とは?FXでの見方や使い方、トレード方法をプロが解説!

EMA(指数平滑移動平均線)とは?FXでの見方や使い方、トレード方法をプロが解説!

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このページの内容

指数平滑移動平均線(EMA) – ポイント:

  • EMA(指数平滑移動平均線)の計算方法
  • EMA(指数平滑移動平均線)を用いたトレード手法
  • EMA(指数平滑移動平均線)と組み合わせるテクニカル指標
  • 指数平滑移動平均線(EMA):まとめ
  • 当社のトレードのヒントを利用してより上手なトレードを

EMA(指数平滑移動平均線)とは?

EMA(指数平滑移動平均線)は、SMA(単純移動平均線)の派生物です。SMA(単純移動平均線)と比べEMA(指数平滑移動平均線)は、直近の価格の変化に加重しています。このことは、EMAがSMAと比べて直近の価格の変動により強く反応することを意味します。

下のチャートは、SMAとEMAの違いを示しています。200日EMAは、チャートの左側でハイライトされている価格の下落により速く反応していることがわかります。同じことは価格の上昇においても見られ、遅延の差がよくわかります。

GBP/USD exponential moving average

EMA(指数平滑移動平均線)とSMA(単純移動平均線)の違い

前述した通り、EMAは直近の価格に比重をかけて算出されるため、SMAと比べて直近の動きに敏感に反応するという特徴があります。SMAは過去の終値の平均から算出され、トレンド転換のシグナルを発するのが遅いことが欠点です。この遅さを改善するためSMAに改良を加えて開発されたのがEMAになります。要するに、SMAは期間中の値動きを平等に扱うため動きが遅く、EMAは直近に比重をおくため動きが速いということです。そのため、EMAはSMAより頻繁にゴールデンクロスやデッドクロスが発生する傾向があります。

とはいえ、EMAの使い方やトレードの判断方法はSMAと同じであるため、難しく考える必要はありません。例えば、SMAは期間の違うものを2~3本組み合わせた使い方が一般的ですが、これはEMAにも当てはまります。EMAはMACDにも採用されている有名なテクニカル指標です。EMAをしっかりと理解して、トレードで活用しましょう。

EMA(指数平滑移動平均線)の見方

EMAの見方は、基本的にSMAと同様になります。つまり、基本的には短期や中期、長期移動平均線のクロスや位置関係などを見てトレンドの方向性や転換点を見極めるということです。また、サポートラインやレジスタンスラインとしても機能します。EMAを使う上で知っておくべき見方を、しっかりと抑えておきましょう。

EMAをサポートライン、レジスタンスラインとして使う方法

EMAは、サポートラインやレジスタンスラインとして使われることがあります。サポートラインとは下値支持線とも呼ばれ、「これ以上価格は下がらないだろう」と考えられる水準のことです。下のチャートは、EUR/USDの1分足チャートに25期間EMAを表示したものになります。チャートを見ていただくと、上昇トレンド時にEMAがサポートラインとして機能していることがおわかりいただけるはずです。

上昇トレンドの継続中は、このEMAを下に抜ける可能性は低いと考えることができます。

また、EMAはレジスタンスラインとして機能することもあります。レジスタンスラインとは上値抵抗線とも呼ばれ、「これ以上価格は上がらないだろう」と思われている水準です。

サポートラインやレジスタンスラインとなるトレンドライン(直線)が上手く引けない場合は、EMAをサポートラインやレジスタンスラインとして使ってみてください。

上昇トレンド時のEMAの動き

上昇トレンド中は、EMAが上方向に傾きます。上から短期EMA、中期EMA、長期EMAの順に並び、強い上昇トレンドの場合は3本のEMAの間隔がどんどん広がっていきます。また、上昇トレンドではEMAのゴールデンクロスが起こります。ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が中期または長期移動平均線を下から上に抜ける動きのことです。短期移動平均線が中期または長期移動平均線よりも上向きであるということは、直近の値動きが上昇していると判断できるため、ゴールデンクロスは買いシグナルを表します。ローソク足が上昇トレンドを描くEMAの上方にあり、下落してEMAに近づいたタイミングを押し目と考えて買いシグナルとすることも可能です。

下降トレンド時のEMAの動き

下降トレンド中は、EMAが下方向に傾きます。上から長期EMA、中期EMA、短期EMAの順に並び、強い下降トレンドの場合は3本のEMAの間隔がどんどん広がっていきます。また、下降トレンドではEMAのデッドクロスが起こります。デッドクロスとは、短期移動平均線が中期または長期移動平均線を上から下に抜ける動きのことです。短期移動平均線が中期または長期移動平均線よりも下向きであるということは、直近の値動きが下落していると判断できるため、デッドクロスは売りシグナルを表します。

ローソク足が下降トレンドを描くEMAの下方にあり、上昇してEMAに近づいたタイミングを戻り目と考えて売りシグナルとすることも可能です。

調整期間中のEMA

相場が天井または底を打つと、短期EMAと中期EMA、さらには長期EMAがクロスし始め、トレンド発生時とはEMAの順番が変わることになります。また、調整期間中は短期EMAと中期EMA、長期EMAが頻繁にクロスを繰り返す傾向があります。つまり、調整期間中のゴールデンクロスやデッドクロスはダマシが多くなるということです。

EMAはそもそも直近の価格を重視していることで、反応の速さというメリットがあるものの、ダマシが多く発生するというデメリットがあります。トレンドの発生には素早く反応できますが、レンジ相場になると反応の速さから誤ったシグナルが頻発するのです。

どの移動平均線を使うべきかについては一概には言えませんが、SMAまたはEMAを使うのが一般的であり、まずはどちらか自分に合った方を選ぶことをおすすめします。

EMA(指数平滑移動平均線)の計算方法

ほとんどすべてのチャートが、それぞれのプラットフォーム上でこの計算をおこない、その計算をチャートへ表示します。数字を扱う人のために計算式を以下に示しますが、重要な点としてEMAはSMAと比べて価格のトレンドにより速く反応します。

EMA(指数平滑移動平均線)とは加重平均した移動平均線で、特定のマーケットにおける定義した期間の平均価格を出し、直近の価格データの重みを増すようその数字を調整する計算方式を採用しています。下の数式は、計算の構成要素を分解し、わかりやすくかつ計算しやすくしたものです。

EMA(指数平滑移動平均線)を用いたトレード手法

EMAは順張りと逆張りの両方で活用できるテクニカル指標ですが、この項目ではシンプルで分かりやすい順張りのトレード手法を解説させていただきます。SMAでも使うことができる手法ですが、EMAの方が直近の値動きに敏感なため、SMAよりもエントリーの判断を早くできる傾向があります。

グランビルの法則を利用した順張

グランビルの法則とは、米国のアナリストであるジョセフ・E・グランビル氏が考案した、移動平均線と価格の位置関係からトレードのタイミングを探す投資理論です。元々は株価の分析に使われていましたが、FXでも同じように使うことができます。

グランビルの法則は、買いパターンと売りパターンがそれぞれ4つ、計8つのパターンで構成されています。順番通りに全てのパターンが現れるわけではありませんが、エントリータイミングを計る上で参考にすることが可能です。

グランビルの法則で一番分かりやすいパターンが、トレンドの転換点で価格が移動平均線を上抜けたり下抜けたりするパターンになります。上の図では、買い①と売り①にあたるものです。例えば、買いパターンでは移動平均線が徐々に上向きに変化しつつある状況で、価格が上昇して移動平均線を上抜けた時がエントリータイミングになります。グランビルの法則には8つのパターンがありますが、まずは分かりやすいトレンドの転換点からトライしてみてください。

ゴールデンクロスとデッドクロス

前述した通り、EMAはSMAと同じようにゴールデンクロスとデッドクロスを活用できます。短期EMAが中期または長期EMAを上抜けると、買いのシグナルです。一方、短期EMAが中期または長期EMAを下抜けると、トレーダーはショートポジションのエントリーを検討します。EMAの値は完全にトレーダーの好み次第です。下の例では、20、50、200をEMAに使用していますが、代わりにフィボナッチ数を使用するトレーダーもいます。

trading with the EMA indicator

上のチャートは、USD/CADの日足チャートに20、50、200 EMAを表示したものです。

200 EMAは、全体的な長期トレンドを見極めるために使用します。この例では2014年から2017年中旬まで価格は200 EMAより上にあり(上昇トレンド)、その後EMAとクロスし、明確なトレンドを示していません。その後価格は200 EMAより上での動きを再開し、上昇トレンドを確認しています。トレンドが確認できたら、トレーダーは短い期間のEMAを使用して、潜在的なエントリーポイントを見極めます。上でハイライトした場所が、「買い」のシグナルを示している潜在的なエントリーポイントです。〇で囲んだ場所は、20 EMAが50 EMAを上抜ける場所で「買い」の機会を示しています。

EMA(指数平滑移動平均線)と組み合わせるテクニカル指標

EMAを使ったトレードの勝率を上げるためには、他のテクニカル指標と組み合わせることが有効になります。EMAはトレンド系のテクニカル指標であるため、性格の違うオシレーター系のテクニカル指標である移動平均乖離率やCCIなどと組み合わせることで、互いの欠点を補うことが可能です。

EMAと移動平均乖離率を組み合わせる

移動平均乖離率とは、「移動平均線から価格がどれくらい離れているのか」を数値化したテクニカル指標です。「乖離しすぎた価格は反発して移動平均線に収束する」という考えを利用して「売られ過ぎ」や「買われ過ぎ」を表し、主に逆張りで使用されます。

移動平均乖離率では、移動平均線と価格が離れれば離れるほど数値が上昇または低下します。

売られ過ぎや買われ過ぎの基準は通貨ペアまたはトレーダーによって異なるため、移動平均乖離率を使う場合は過去のチャートを目安にトレンドが転換すると思われる数値を探っていきましょう。移動平均乖離率とEMAを組み合わせる場合は、移動平均乖離率の数値だけでエントリーをせずに、EMAの傾きやクロスなども確認してください。ただし、反発せずにトレンドが継続するケースに備え、損切りの価格を事前に決めておくことをおすすめします。

CCIを組み合わせた売買手法

CCIは「商品チャネル指数」とも呼ばれ、「値動きの幅に対して価格の乖離がどれくらいであるか」を数値化したテクニカル指標です。CCIの数値には上限がありませんが、基本的に±100の間で推移します。

売られすぎは-100以上、買われすぎは+100以上となりますが、±100を超えた時点でエントリーをするのではなく、±100を超えた後に±100の値に戻ってきた時が一般的なエントリーポイントです。要するに、買いと売りのシグナルは以下のようになります。

  • 買いシグナル:-100以下で推移し、-100に戻ってきた時
  • 売りシグナル:+100以下で推移し、+100に戻ってきた時

CCIとEMAを組み合わせる場合も、CCIのシグナルだけでエントリーをせずにEMAの傾きやクロスなども確認しておきましょう。なお、CCIの設定値は14期間が基本ですが、±100を超えてしまうことが多いケースでは、期間設定を長くしてみるとダマシが少なくなります。

まとめ

EMAは順張りだけでなく逆張りもできるテクニカル指標であり、トレーダーにとって非常に価値あるものです。この指標は使いやすく、初心者のトレーダーにとって、トレンドとエントリー候補を見極めるテクニカル分析の感触をつかむ良い方法です。経験あるトレーダーは、EMAを他のツールと組み合わせて使用しますが、それによりEMAの重要性が下がることはありません。分析方法をしっかり理解してトレードで使えるようになりましょう。

  1. EMAを使用するトレードのステップ:
  2. 長期のEMAを使用して全体のトレンドを見極めます。
  3. 短期のEMAと長期のEMAがクロスする点を見つけます。
  4. それぞれ「ロング」または「ショート」ポジションのエントリーを検討します。

トレードのヒントを活用してより上手なトレードを

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。

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