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ブルマーケット(強気相場)とベアマーケット(弱気相場)の見極め方をプロが解説!

ブルマーケット(強気相場)とベアマーケット(弱気相場)の見極め方をプロが解説!

ニック・コーリー, シニアストラテジスト

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このページの内容

ブルマーケット(強気相場)とベアマーケット(弱気相場)の見極め方

マーケットのブル(強気)とベア(弱気)は、異なる2つの動物が由来となった表現ですが、強気相場(上昇)と弱気相場(下降)を見極める能力は、トレーダーにとっても投資家にとっても基本的なものです。マーケットがいつ、一方の方向からもう一方へ転換するかを識別できれば、上下どちらにも動くマーケットから利益を得ることができます。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析によって、マーケットが転換期に近づいていることをどのようにして識別するか、また、その動きを利用するためにはどうするべきかを見て行きましょう。

ブルマーケット(強気相場)とベアマーケット(弱気相場) - 要点

  • 強気相場と弱気相場のどちらにおいても、確信を持って取引をおこなう方法を知っておく
  • マクロ経済のファンダメンタルズの変化は、通常、トレンド転換のシグナルである
  • ポジティブなセンチメントは強気相場を、ネガティブなセンチメントは弱気相場を後押しする
  • 弱気相場の動きは、より激しくなる傾向がある
  • テクニカル分析は、マーケットのエントリーポイントとエグジットポイントを特定するのに役立つ
  • 変化するマーケットの実例を見てみる

ブルマーケット(強気相場)とは?

ブルマーケットとは、価格の上昇が続いているマーケットのことで、強気相場やブル相場と呼ばれることもあります。つまり、高値の更新がどんどん続いていく相場のことです。

「ブル」とは雄牛のことで、その角が高く上につきあがっていることからこう呼ばれるようになったと言われています。強気相場に明確な定義はありませんが、価格が直近の安値から20%以上上昇すると、強気相場入りしたと言われることが一般的です。

強気相場の特徴として、価格の上昇、ポジティブなセンチメントの持続、そして良好な経済背景が挙げられます。強気相場は数カ月、あるいは数年続くこともあります。

ベアマーケット(弱気相場)とは?

ベアマーケットとは、マーケットで価格の下落が続いていることを指し、弱気相場やベア相場と呼ぶ場合もあります。「ベア」とは熊を意味し、熊は上から下に向かって爪を振り下ろすことから、価格が下落する様子を熊の姿に重ねてこのような呼び方がされるようになりました。

弱気相場には明確な数字の定義は無いとされていますが、価格が直近の高値から20%以上下落すると、ベアマーケット入りしたと言われることが多いです。ベアマーケット(弱気相場)の反対は、前述した「ブルマーケット(強気相場)」になります。

弱気相場は激しい価格変動を引き起こし、その動きが数カ月から数年続くこともあります。とはいえ、価格の変動が激しい分、強気相場より展開が早くなる傾向があります。

強気相場と弱気相場の代表的な事例があります。こちらの記事で重要な歴史的な動きと過渡的な出来事の取引方法をご覧頂けます。

  • 主な金融バブル、危機、暴落の略史
  • FX取引のブレイクアウト戦略4ステップ
  • 市場サイクル – 段階、ステージ、共通する特徴

ベアマーケットラリーに注意

ベアマーケットで取引する場合、「ベアマーケットラリー」に注意する必要があります。なぜなら、ベアマーケットラリーは一時的な上昇であり、価格は再度安値を更新することになるからです。

ベアマーケットラリーとは、弱気相場の中での上昇局面を指し、大きな下落トレンドの中でよく発生します。例えば、「トレンドの転換かな」と思って買うと、一転して下落が始まり、あっという間に安値を更新してしまうという特徴があります。

そのため、弱気相場では本当にトレンドの転換が起きているのか、慎重に見極める必要があるのです。

ファンダメンタルズはブルマーケットかベアマーケットかの道標

ファンダメンタルズ分析はトレーダーが金融マーケットの今の眺望を描くのに役立ち、その後、他の分析ツールやテクニックを使って「掘り下げる」ことを可能にします。また、中央銀行の役割は現代の金融マーケットにおいて極めて重要で、経済の現状と金利の先行きを判断するために中央銀行の動向を注意深く観察する必要があります。

中央銀行が金融政策のスタンスの変更や、景気の拡大または収縮を発表すれば、外国為替市場や債券市場もそれを反映して価格あるいは価値を変更します。さらに、政治情勢の見通しや国内外での貿易の混乱や紛争も、これらの変更の要因として考慮する必要があります。

株式のファンダメンタルズは少し異なり、キャッシュフロー、配当、利益、投資利益率(ROI)、経営陣の歴史と能力などの指標を考慮し、より企業に焦点を当てる傾向があります。

センチメントは重要な原動力

ある資産クラスがトレンド転換の変わり目にあるかどうかを判断する場合、マーケットのセンチメントは非常に重要な役割を果たします。センチメントはマーケット全体の基調とみなされ、楽観的でポジティブなセンチメントは強気相場の原動力となる一方で、ネガティブまたは悲観的なマーケットのセンチメントは通常、価格を押し下げます。

「強欲」と「恐怖」は両極端であり、強気相場はトレンドに飛びつこうとする投資家を集め、一方でリスクの低下を求める投資家がひしめく弱気相場もまた、下落する株価から利益を得ようとする空売り勢を引き付けます。これらの指標が極端なレベルに達するときは、ポジションが一方に偏り過ぎてトレンドが反転しやすくなるため、相場は転換間近だと見られることがあります。

トレーダーは恐怖と強欲の極度のレベルに逆らった動きをとろうとするため、逆張り指標と言われるセンチメント指標はマーケットの動きを判断するのに非常に役立ちます。

ベアマーケット(弱気相場)は非常に変動しやすい

強気相場ではトレーダーはマーケットの背景に確信を持ち、投資や取引の覚悟ができており、ポジションをより長く保有します。弱気相場ではトレーダーはマーケットにつきまとう不確実性のせいで、常に価格の下落を心配することになります。弱気相場で売り取引をしている場合、このような不確実性が支配的となり、急激な反転を恐れるあまりにポジションを持ち続けることが難しく、神経をすり減らすことになるでしょう。トレーダーは不規則な値動きのために、通常では考えられないような水準での売買に振り回される可能性があり、このような不確実性がマーケットにボラティリティをもたらします。

価格の大きな下落は、「押し目買いのチャンス」と買い手をマーケットに呼び戻す可能性があります。そしてその後、価格が下落し続けるとポジションをすぐに売ることになり、再びネガティブなセンチメントと不安定な値動きに拍車がかかります。「落ちてくるナイフはつかむな」という格言は、依然として真実です。長期的な弱気相場のなか、短期的な強気の動きが見られるのはよくあることで、その逆もまたよくあることだと覚えておきましょう。

  • 弱気相場での取引方法:空売りガイド

テクニカル分析は相場の動きにもとづく

テクニカル分析とは、資産やマーケットの価格を評価するために統計分析を利用することです。トレーダーは価格と出来高を含む過去の取引データを利用してチャートを作成し、資産やマーケットが過小評価されているのか過大評価されているのかを確認し、この状況が反転または延長する時間枠を特定します。活発なトレーダーは、1分足のような短時間のチャートを使うことがあります。一方、長期的な投資家は日足や週足チャートから十分な情報を得た上で、取引の判断を行なうかも知れません。

  • テクニカル分析の始め方と役立て方

将来の動きを「予測」するのに役立つトレンドやパターンにはさまざまなものがあります。

例えば、

  • 方向性のあるトレンド – より高い高値と安値を更新する上昇トレンドは強気相場を、より低い高値と安値を更新する下降トレンドは弱気相場を示す。
  • 過去の価格パターン – 多くのテクニカル分析では、将来を予測するために過去に注目している。常に特定の価格水準で上昇あるいは下落しているのか、それは何回起こっているのか?他の資産と相関関係があるとしたら、2つのマーケットはどの程度正確に相関していて、両者の動きにタイムラグはあるか?など。
  • 出来高は、マーケットの変化を見極めるのに役立つ。通常よりも大きなボリュームで資産が突然反転した場合、トレーダーは方向の変化が起こっている可能性があることに注意する必要がある。出来高が少なかったり通常とあまり変わらなかったりするのであれば、反転の可能性は低いだろう。上昇トレンドで出来高が減少している場合、この動きの勢いが減速している可能性が高く、これも相場反転の可能性を示す兆しである。

弱気から強気へと変化するマーケット

ブル・ベアマーケットの間で変化する米国500種株価指数(S&P500)

下のチャートは、米国500種株価指数(S&P500)が過去23年間、強気相場と弱気相場の間をどのように変化しながら推移し戻ったのかを示しています。このチャートは、いつ、どこでマーケットが反転したかを示しており、「舞台裏」から、どのようなファンダメンタルズの変化がマーケットを動かしたのかを読み取ることも重要です。

インターネット企業に対する極端に高かった株式市場の評価が突然急落し、ITバブル(ドットコムバブル)がはじけ、最初の弱気相場が2000年代初めに始まりました。強欲は恐怖に変わり、マーケットが均衡を見いだし落ち着きを取り戻して弱気相場が終わるまで、投資家たちは株を投げ売りしました。

2003年3月、金融マーケットはブッシュ米大統領によるインフラ支出の拡大と減税に後押しされ、上昇に転じ始めました。こうした減税のようなマクロ経済のファンダメンタルズの変化は、2008年に世界金融危機がマーケットを支配するまでは個人消費と経済成長をうながしました。

2007年末から2008年初めにかけて、当時、米国の家計資産の主軸であった住宅価格が暴落し、米国の経済成長率が鈍化したことによって株価が急落しました。米国政府は経営不振におちいった投資銀行ベアー・スターンズを救済するために介入を余儀なくされ、その後、数千億ドルのサブプライム住宅ローンを買い取った政府系住宅ローン会社であるファニーメイとフレディマックを支援しました。2007年9月から2009年3月にかけて、ネガティブなセンチメントがはびこるにつれ、米国500種株価指数は60%近く下落しました。

2008年、米国経済は不況におちいり、連邦準備制度理事会(FRB)は迅速な対応を迫られました。金利はすでにゼロに近かったため、中央銀行は米国債と住宅ローン担保証券の購入を通じて米国経済に資金を注入しようと、量的金融緩和(QE)に着手しました。2008年から2015年末までの間に、FRBのバランスシートは3回のQEを経て、9,000億ドルから4兆5,000億ドルに拡大しました。

米国500種株価指数(S&P500)の月足チャート 1996年~2019年4月

ブルマーケット(強気相場)かベアマーケット(弱気相場)かの見極め – 結論

この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を用いてマーケットの動きを見極めるさまざまな方法を挙げました。取引全体を通して言えることですが、練習と知識は非常に貴重であり、マーケットの動きとセンチメントを迅速かつ確実に見極めるのに役立ちます。弱気相場はネガティブなセンチメントが急激な値動きを煽るため、非常に速く動くことがありますが、一方で、「ほとんどの」強気相場はそれほど激しく動くことはありません。強気相場でも弱気相場でも、主要なトレンドを打ち消さず短期的に価格が逆方向に動くことがあります。そして、チャンスはどちらの方向にも見つけることができます。

推薦者: ニック・コーリー
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