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金の価格変動要因とは?金の基礎知識から値動きをつかむコツまでプロが解説

金の価格変動要因とは?金の基礎知識から値動きをつかむコツまでプロが解説

DailyFX, Research

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このページの内容

金(ゴールド)は、世界で最も価値のある商品(コモディティ)の一つです。通貨や宝飾品として利用されてきた歴史があり、安全資産としても評価されています。本記事では、金の価格変動要因、取引方法、金の用途、マーケットの歴史と仕組みなどを紹介します。

今後の金相場の見通しやトレード方法については、以下のコンテンツもご覧ください。

金価格のリアルタイムチャートはこちらからご覧いただけます。

金(ゴールド)の取引についての主なポイント

  • 金とは何か?
  • 金の価格変動要因
  • 金の取引方法

金とは何か?

金は鮮やかな色と柔軟性、さらに希少性によって古くから人々に愛されてきた貴金属です。電子機器やコンピューターなど産業用途として使われるほか、宝飾品としても根強い人気があります。

また、マーケットが混乱しているときでも価値を維持あるいは増加させることができるため、貨幣や安全資産として利用されてきました。例えば、新型コロナウイルスの感染拡大やロシアのウクライナ侵攻では安全資産としての金に注目が集まり、金価格の上昇要因になっています。「有事の金」と呼ばれるように、世界的にリスクが高まると金の需要も高まり、金価格は上昇する傾向があるのです。

金は希少な鉱物

金は希少な鉱物であり、地球の表面部分にある岩の層の中に様々な形で含まれていますが、その割合は0.003g/1,000kgと言われています。さらに少ないという説もあり、金はその希少性から高い価値があるのです。

人類が金を手にして以来、6000年の間に採掘された金の総量は約17万トン、地球上に残る金の総量は残り約7万トン前後と言われています。約7万トンはオリンピックの公式プール約1杯半ほどであり、非常に限りのある資源と言えるでしょう。しかも、この7万トンは、地下数千メートルの採掘困難な深い鉱脈、活動中のマグマ、海水中に溶けている金を含めての量です。つまり、実際に人類が入手可能な量はさらに少ない量となります。

しかしながら、ここ10年ほどの金の採掘量は毎年約3,000~3,500トンであり、採掘可能な天然の金鉱脈は近い将来枯渇するのではないかという声もあります。金は宝飾品として以外にも工業や医療分野で使われており、その需要の高さも価値を高めている要因です。

金は現状、人工的に作ることは難しい

金は現状では、人工的に作ることは難しいと言われています。なぜなら、人類は星が爆発するほどのエネルギーを作れないからです。金がどうやってできたのかは様々な説がありますが、有力とされているのは超新星爆発で散らばった元素が集まってできたという説になります。超新星爆発に匹敵するエネルギーを作り出すことは不可能であるため、金を人工的に作ることも困難であると考えられるのです。

厳密には核融合反応によって金を作ることは可能という声もありますが、非常に高額な費用がかかるせいで採算が取れないようです。そのため、金は自然界の産物から取り出す以外の選択肢がないのです。人工的に作ることが難しい点も、金の価値を高めている理由の一つと言えるでしょう。

アセット(資産)クラスとしての金の歴史

人類は何千年もの間、金に高い価値をおいてきました。また、古代エジプトやローマなど、世界に名だたる文明の通貨としても使われてきた歴史があります。最近では19世紀後半から第一次世界大戦が勃発するまで、通貨の価値は一定量の金によって固定されていました。

第二次世界大戦後、多くの経済大国が金の価格と米ドルが連動した金融システムを採用し、この仕組みは1971年にアメリカがドルと金の連動を停止するまで続きました。

現在の金は公式な通貨としての機能はありませんが、それでもなお金の価格は金融市場や世界経済に大きな影響力を持っています。

金の価格変動要因

金の価格に影響を与える要因は、安定性、需要と供給、中央銀行のエクスポージャー、ETFによる出来高などが挙げられます。

安定性

金は世界で流通している通貨の基盤になる金融商品であるため、安全性の高い資産と考えられています。混乱した局面においては、政府や投資家が不確実性に対するヘッジとして購入する傾向が強まるため、価格も上昇する傾向があります。逆に、安定した時代はリスクがあっても収益性の高い投資商品が求められるので、金の価格は通常下がります。

インフレ

インフレが発生した際にも、金は需要が高まる傾向があります。なぜなら、金は物価上昇に対して、資産を守るためにも使われるからです。

金は1970年代に起きた2度のオイルショックから、インフレに強い資産として特に注目されるようになりました。その後、2022年に発生した世界規模のインフレにおいては、2023年に史上最高値を更新しています。

金はインフレ対策でも注目される資産であり、インフレが発生すると上昇しやすくなることを覚えておきましょう。

需要と供給

公開市場における多くの資産と同様に、供給量が一定であると仮定した場合、需要が過剰になると価格が上昇し、減退すると価値が下がります(一般的な金の用途は宝飾品や特定の医療・工業・技術製品の製造用です)。

中央銀行

世界の金準備に関しては、その多くがヨーロッパや北米など先進国における中央銀行で管理されています。そのため、これらの銀行は世界の金のマーケットにおいて巨大な価格決定力を有しています。

また、たとえ僅かな動きであったとしても、各行が一斉に金のエクスポージャーを増減させた場合は、金の価格に大きな影響を与えてしまいます。そうしたことから、中央銀行は世界のマーケットを不安定にするような大規模な金の売却を一方的におこなわないことを、非公式に共同で取り決めているのです。

ETF

上場投資信託(ETF)は、一般的に金の価格に影響を与えるのではなく、金の価格を反映することを目的としていますが、多くの大規模ETFは相当量の金の現物を保有しています。したがって、そのようなETFからの資金流入または流出がマーケットにおける物理的な需要と供給を変化させることで、金の価格に影響を与えることがあります。

なぜ金の取引をするのか?

トレーダーが金の取引をおこなう主な理由は、以下の通りです。

  • 経済の混乱期は金の価値が維持されるか高くなる傾向があるため、安全資産として購入する。
  • 米ドル安を利用して、インフレをヘッジする。
  • 商品、株式、債券などの多様なポートフォリオを維持する。

金を取引するメリット

金を取引するメリットは、金そのものの独特な特徴が大きく関係しています。金は資産を増やす目的だけでなく、資産を守ることにも使えるという点が大きな魅力です。要するに、「リスクへの備え」としても金は優秀な投資先なのです。株式や債券などは異なる、金のメリットを見ていきましょう。

インフレに強い

金は、インフレに非常に強いことが大きな特徴です。インフレとは主に景気の拡大や過熱によって物価が高騰し、お金の価値が下がることを言います。しかし、金はお金ではなく貴金属であり、インフレが起こると価格が高騰する傾向があるのです。また、「これからインフレになる」と予測されている場面でも、金への投資意欲が上がることで金の価格は高騰しやすくなります。

激しいインフレの際には食料品や衣料、燃料など様々な物の価格が大きく上がるため、国民の生活は打撃を受けやすくなります。しかしながら、金を購入していた場合は様々な商品と一緒に金の価格も上がることによって、インフレによるあなたの資産への打撃を減らすことが可能です。そのため、インフレの影響を受けてお金の価値が下がるリスクに対し、金を取引することで守りの姿勢を取ることができます。

信用リスクがない

金は信用リスク、簡単に言えば国や企業の破綻によって無価値になるリスクがありません。なぜなら、金はそのものに価値がある「実物資産」だからです。実物資産は誰かの信用の上に価値が成り立っているものではないため、信用リスクへの注意は不要となります。

一方、通貨や株式、債券などは、発行する国や企業の信用がベースとなって取引される「ペーパー資産」です。ペーパー資産は、たとえ格付けがトリプルAであっても紙くずになるリスクが常にあります。というのも、情勢の変化によって国や企業が破綻すれば、ペーパー資産の価値はなくなってしまうからです。

金はそのものが価値を持っており、溶けてなくなるものでもありません。さらに、鉱物のため埋蔵量に限りがあり、希少価値も高いです。そのため、無価値になることがなく、高い価値も保つという大きな魅力があります。

価値基準が世界共通

先進国や発展途上国に関係なく、金の価値は世界共通になっています。つまり、金の取引価格は世界のどこでも大きな違いはないのです。金取引では主にドルが使われていますが、例えば今日の金価格が「1トロイオンスあたり1,500ドル」であれば、世界のどの国でも金価格は1,500ドル程度となります。実際には為替の状況によってドル以外の通貨に換算した時の価格は異なってきますが、金の価値自体は世界共通なのです。

また、金は世界中のマーケットで取引されていますが、特定の国の経済状況には依存していません。いわゆる「無国籍のお金」として世界各国の銀行が保有量を増やし、世界経済に大きな役割を持っています。そのため、長期的な視点で見ると非常に安定した価値を保っており、投資しやすい資産であると言えるでしょう。

金が通貨に与える影響と値動きをとらえるコツ

金と通貨の関係においては、米ドルとの相関が重要視されます。それは、米ドルが金の価格決定の基準になっているからです。米ドルの価値が上がると、他国では金の購入価格が上がります。

価格が上がることで結果的に需要が減少するため、一般的に米ドルと金の価格の間には逆の関係があると言われています。また、ドルの価値が下がり始めると、投資家は安全資産として金に注目します。その結果として、金の価格が上昇することになるのです。

下のチャートは、米ドルインデックスと金の価格の逆相関関係を示しています。

米ドルに対する金の価格の推移

グラフ  中程度の精度で自動的に生成された説明

また、上のグラフ(チャート)を見ていただくと分かる通り、金の価値は一国の経済と密接に連動しています。金を輸出している国や金準備のある国は、金の価格が上昇すると総輸出額が増加するため、自国の通貨が強くなるのです。

金の過去10年間の価格変動

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出所:IG証券

金の価格は長期的に上昇傾向がありますが、ここ10年をチャートで見ても大きく上昇していることが分かります。2019年以降にコロナショックや中東情勢などから大きく買われ、2023年12月には2020年に付けた過去最高値をさらに更新しています。

金の過去30年間の価格変動

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出所:IG証券

80年代から90年代はさえない動きになった金価格ですが、2000年代に入ると上昇トレンドになります。2000年のITバブル崩壊、2001年の世界同時多発テロ、2003年のイラク戦争、2007年のサブプライムローン問題などが主な要因として挙げられます。

経済・社会的な不安が高まると、金が買われやすくなるという傾向が分かりやすいチャートだといえるでしょう。2008年のリーマンショックでは金価格は一時期下落したものの、結果的に持ち直して上昇しました。

金の過去50年間の価格変動

image4.png

出所:IG証券

1979年に起きたイラン革命、第2次石油危機、旧ソ連のアフガニスタン侵攻、加えて、翌年にはイラン・イラク戦争の本格化、米国と旧ソ連との対立の深刻化などがあり、1980年に金相場は高値をつけました。

しかし、その後は米国と旧ソ連の緊張緩和などから下落し、20年以上にわたってさえない動きを見せることになります。

金の取引方法

金にはさまざまな取引方法があり、現物を1回で売買する以外にもコツコツと積み立てていく方法や、先物取引、ETFや投資信託を活用することもできます。それぞれの方法を理解して、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。

純金積み立て

純金積立とは、定量または定額で毎月自動的に金を購入する方法です。純金積立は、特に少額で金の投資をしたい方におすすめになります。例えば、毎月定額で金を購入する場合、一般的に1,000円~3,000円程度から1,000円単位で積み立てをすることが可能です。毎月一定量買い増しをしていくことで、購入価格が平準化され、高値づかみを防ぐ効果も期待できます。

また、純金積立の購入先は貴金属店や証券会社、銀行など選択肢が幅広くなっています。購入先によって異なりますが、積み立てた金の引き出しや、宝石、金貨への等価交換ができる場合もあります。ただし、純金積立は長期的な投資になることが多いため、購入先の手数料をしっかりとチェックし、コスト管理には十分注意するようにしましょう。

金地金

地金(ゴールドバー)や金貨への投資とは、つまり金の現物を購入して保有する方法です。宝飾店や貴金属店、銀行で購入できるため、証券口座の開設などは不要です。地金や金貨への投資では金の現物を保有することになるため、「いつでも現金化できる」という安心感がメリットになります。

また、金貨には特別なデザインが施されているものもあるため、自分用としてのみならず子供や孫など自分に関係する人への特別なプレゼントにも使えます。例えば、カナダの「メープルリーフ金貨」やオーストラリアの「カンガルー金貨」、中国の「パンダ金貨」などが有名です。

しかし、地金や金貨は現物を保有することがデメリットにもなります。なぜなら、自宅で保管する場合は盗難のリスクがあり、管理・保管が難しいからです。盗難への備えとして、銀行の貸金庫や貴金属店の保管サービスの利用も検討するとよいでしょう。

金先物取引

金先物取引とは、「取引の時点で決められた価格で将来の特定の日に売買すること」を約束する取引です。例えば、取引時点で100万円の金を1ヶ月後に購入すると約束した場合、1ヶ月後に50万円だった場合でも、150万円だった場合でも100万円で取引するという方法です。もし50万円だった場合、一見損をしているようですが、取引時点では将来の価格がどのように変動するのかはわかりません。つまり、金先物取引は将来の価格を取引時点であらかじめ決めておくことで、価格変動に対してリスクを抑えることができる仕組みなのです。

また、先物取引では証拠金を差し入れることで、レバレッジをかけて大きな利益を狙うこともできます。とはいえ、先物取引では資金を効率的に運用できる一方、予想に反して価格が変動した場合、大きな損失を出してしまうリスクもあります。そのため、レバレッジのかけ過ぎには注意するようにしてください。

金ETF、投資信託

金ETFや投資信託は金そのものを購入するのではなく、投資信託によって間接的に金に投資する方法です。投資信託とは、多くの投資家から集めた資金をファンドマネジャーが運用し、利益を投資家に還元するという金融商品です。

投資信託の中でもマーケットに上場しており、株式のようにリアルタイムな価格で取引可能なものはETF(上場投資信託)と呼ばれています。要するに、ETFや投資信託のうち金を投資対象とするファンドを選べば、実物の金に投資したのと同様の効果を得られるということです。

金ETFや投資信託では金そのものを購入するわけではないため、自宅での保管コストや盗難のリスクはありません。また、前述した純金積み立てと同じく、少額から投資できるため気軽に投資することが可能です。

金の価格は今後どうなる?

金相場の予想は長期的な視点でおこなった場合、上昇を続けていくと考えられます。なぜなら、金の埋蔵量は決まっており、人工的に作り出すことも難しいからです。

オリンピックの公式プール約1杯半ほどしか残っていないといわれるものを採掘するしかないことを考慮すれば、10年後や20年後には価格が上昇している可能性が高いでしょう。さらに、世界的に人口が増加傾向にある中、採掘できる量が少なくなって出回る量も減っていくであろう金は、需要に対して供給が追い付かないと考えられます。

したがって、金の価格は複数の要因によって、長期的には上がりつづけるはずです。

まとめ

金は世界経済の影響を受け、常に価格が動いています。しかしながら、金は株や債券などのペーパー資産と異なり、金そのものに価値がある実物資産のため、無価値になる心配がないという特徴があります。

また、特徴の異なる複数の金融商品に資産を分散させることで、投資におけるリスクを抑えることが可能です。したがって、資産を守るための手段の一つとして、金の取引をおすすめします。ただし、金の取引には複数の方法があり、方法によってリスク・リターンは大きく異なります。例えば、地金と先物取引では一般的に先物取引の方がリスクとリターンは大きくなります。自分に合った金の取引方法をよく考え、金の取引を上手に活用していきましょう。

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