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ドル/円:通貨ペアの完全トレードガイド

ドル/円:通貨ペアの完全トレードガイド

居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

ドル/円(USD/JPY)とは?

ドル/円USD/JPY)は、トレーダーに人気のある通貨ペアの一つです。ドル/円を代表しているのは、米国(ドル)と日本(円)という世界の経済大国2国です。国際決済銀行(BIS)によると、ドル/円は世界で2番目に取引されている通貨ペアです。BISは世界の中央銀行と協力して統計を作成し、世界における資産の流動性分析などを提供しています。IGプラットフォームを利用した2019年の取引量を見ると、ドル/円の取引がFXトレーダーの活動の13.2%を占めていることが分かります(下図参照)。

通貨ペアの取引には損失のリスクがあることに注意しなければなりません。すべてのトレーダーはこれらのリスクを慎重に考慮する必要があります。

BISは6兆6,000億ドルに上る世界のインターバンク市場の規模を把握するのに良い情報源ですが、機関投資家以外、つまり個人トレーダーおよび/または個人投資家はインターバンク市場で直接取引を行わないことに注意することが重要です。個人投資家はその代わりとして、顧客のすべての取引の相手方として機能する一般顧客向け外国為替ディーラー(RFED) と取引を行います。

ドル/円のトレード方法
ドル/円のトレード方法
推薦者: Michael Boutros
ドル/円のトレード方法
ガイドを入手
Bank for International Settlements, 2019

資料:国際決済銀行、2019年

ドル/円を取引する理由とは?

世界最大級の2つの経済を代表するドル/円は、特に製造業者や世界の輸出入業者のヘッジとして利用されるため、マクロ経済が動く場としてトレーダーに人気があります。円はアジアで最も取引量の多い通貨で、ドル/円はしばしば、東洋と西洋の世界をつなぐ重要な役割を担っていると捉えられています。ドルと円はともにリスク回避的な通貨と考えられているため、ボラティリティがより大きい(価格の変動率がより高い)他のG10(主要国)の主要通貨に遅れをとることが多く、代表的な経済圏(英国と米国、欧州と米国など)に比べ、ボラティリティが低い傾向にあります。そのため、トレーダーはドル/円のボラティリティがより低いレベルになることを予想し、トレンドの発生やブレイクアウトがより頻繁に起こる他の主要なFX取引ペアとは異なり、レンジ取引や平均回帰への動きが多くなることを念頭に置くべきでしょう。

ドル/円|テクニカル分析のヒント

ドル/円は市場取引量が多いため、テクニカル分析を用いてトレードするトレーダーに好まれる通貨ペアです。心理的水準や、サポートおよびレジスタンスレベルからの急激な動きに備えることで、このペアは反転/ブレイクアウトのアプローチや日中の短期トレンドを受け入れやすいという傾向があります。

USDJPY price chart

チャート作成:マイケル・ボトロス、資料: TradingView

過去6年間(2015-2021年)、大台の心理的水準が価格の主要な転換ポイントとなってきたことに留意してください。顕著な例としては、2018年の安値を更新して以来、105円エリアが価格に影響を与え続けたことが挙げられます。さらに詳しく知りたい方は、当社の学習コンテンツでテクニカル分析を学びましょう

ドル/円|ファンダメンタルズ分析のヒント

2007年の金融危機時、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和策の第一弾に着手したことで、中央銀行による刺激策が金融の安定につながるという新時代の幕開けとなりました。世界恐慌以来最悪の経済不況の中、てこ入れするために講じられたこのような前例のない措置は、不況の潮目を変えるうえで大きな役割を果たしました。

日本では、失われた数十年にわたる低成長と低インフレ、場合によってはデフレの状況により、政策へのアプローチが変化しました。安倍晋三元首相は2012年、FRBの量的緩和策と政府の政策や税制の大幅な改正を組み合わせることで、日本の成長を再活性化するというアイデアを携えて登場しました。これにより、ドル/円は3年足らずで60%超上昇しました。

チャート作成:マイケル・ボトロス、資料: TradingView

2015年夏、中国株式相場は暴落し始め、投資家が資産を安全な円へと向かわせるリスク回避の動きが強まりました。それ以来、円相場は5年以上にわたって下落幅を縮小しました。日本の金融政策や最近の米国の金利政策を考えると、どちらの経済国もすぐに利上げに踏み切る見込みはほとんどありません(2021年当時)。

そのため、さらに前例のない緩和が実施される可能性があるかどうか、各中央銀行の動向に大きな注目が集まっています。FRBと日銀の金融政策スタンスにより、ドル/円は数年間、レンジ相場が続いています。ドル/円は伝統的に米国債と強い相関関係にあり、そのため金利やインフレ期待の幅広い動きにかなり敏感に反応する傾向があります。また、ドルだけでなく円も、景気の先行きが不透明な時期には「資産の安全な避難先」として資金が向かう傾向にあります。

最も取引が活発な時間帯

最も取引量の多い通貨ペアの1つであるドル/円は、24時間の取引を通じて流動性が高い傾向にありますが、アジアの取引時間帯が最も注目度の高い時間帯です。アジア取引時間は米東部時間(ET)の午後7時頃で、ユーロ圏での取引が開始される午前4時頃(ET)まで続きます。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の影響が大きいため、ドル/円は日米の経済指標の発表や日米の中央銀行の政策決定に敏感に反応します。こうしたリスクの高いイベント時には日中のボラティリティが急上昇することに注意が必要です。

主な取引参加者

ドル/円は、大口機関投資家、銀行、多国籍企業に非常に人気があります。この通貨ペアはしばしばヘッジ目的でも使用され、製造業者や世界の輸出入業者が為替リスクを相殺するために利用します。ドル/円は、将来の金利予想や幅広い金融市場におけるリスク選好度によって変動するドルの動きとリスクトレンドという両側面が材料視され、取引されることがよくあります。レンジ相場を形成しやすく、イベントリスクのボラティリティが高いドル/円は、個人トレーダーだけでなく、様々なテクニカル分析を用いてトレードするトレーダーにとっても魅力的な通貨ペアです。

上級者向けヒント

ドル/円の取引トレンドは素早く変化するため、ドル/円は過去5年間、短期トレーダーやスイングトレーダーに人気のある通貨ペアです。ドル/円の値動きは、トレンドが急に大きく変化したり、ブレイクアウトするのが早いのが特徴だと言われています。そのため、ドル/円は、数秒から数分程度の極端に短い時間に、何度も売買を繰り返して利益を積み重ねるトレード手法であるスキャルピングや、重要な経済指標発表や選挙などの政治的・経済的イベントによる暴落や暴騰から利益を得ようとするイベントドリブントレードをトレードスタイルとするトレーダーにとっては理想的です。実際には、指値注文や逆指値注文の制限値幅が狭くなる可能性があります。最後に、大台などの注目されている閾値から価格が大きく振れる傾向があるため、心理的な価格水準には注意を払うだけの価値があります。

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