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原油、4%暴落、1か月半ぶり安値。恐怖の80ドル割れ。原油価格の見通し

原油、4%暴落、1か月半ぶり安値。恐怖の80ドル割れ。原油価格の見通し

木全哲也, ストラテジスト

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このページの内容

WTI原油価格は、4%近く急落、3月中旬以来の安値で推移。米国の在庫データは、原油とガソリンで相反する動き。節目となる80ドルをブレイクした原油価格の今後の見通しとは。

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【原油価格のターゲット】

高値:50日移動平均線(現在81.75ドル)

下値:77.61ドル

 

原油下落

WTI原油価格は、4%弱下落し、心理的節目である80ドルを下回って推移している。3日続落し、3月中旬以来の安値である。イスラエルとハマスの停戦期待が高まっていることに加え、米国にて原油在庫が増加したことが、価格の下押し圧力となった。

 

FOMC(米国連邦公開市場委員会)にて、パウエルFRB(米国連邦準備制度理事会)議長が予想ほどタカ派でなかったことも、原油価格のサポート材料とならなかった。

商品日次パフォーマンス

資料:BloombergよりDailyFXが作成

 

原油在庫の増加

米国にて、週間原油在庫データが公表され、在庫が減少するとの予想に反して大幅に増加した。

 

原油在庫が増加傾向にあり、原油の需給の緩みが意識された。ただし、ガソリン在庫は、減少傾向であり、ガソリンを作るために、原油在庫の取り崩しが将来的に起こる可能性がある。原油在庫の取り崩しが起こった場合、原油価格の押し上げ圧力となる可能性があり、注目である。

米国原油・ガソリン在庫

資料:BloombergよりDailyFXが作成

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WTI原油 強気
データ提供:
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変動 ロング ショート 建玉
日次 0% 11% 3%
週次 -4% -4% -4%
プライスアクションとの関連性
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WTI原油価格の見通し

WTI原油価格(1バレル)は、2月5日から4月5日にかけての上昇の半値戻しの水準79.52ドルを下方ブレイクした。ただし、RSIは売られ過ぎを示唆する30近くまで低下している。また、足元の原油価格は、21日移動平均線からも大きく乖離しており、売られ過ぎを示唆している。

 

原油在庫の増加は懸念材料であるものの、ガソリン在庫の減少傾向が続いており、テクニカル面で強弱入り混じるシグナルが点灯する中、原油価格は上下双方に動く展開を想定したい。

 

原油価格が下落した局面では、フィボナッチリトレースメント61.8%水準77.61ドルへの下落が視野に入る。この水準でサポートされた場合、4月5日にかけての上昇の調整の範囲内との見方を投資家に印象付ける可能性がある。

 

原油価格が上昇した局面では、50日移動平均線(現在81.75ドル)がレジスタンス転換しているかに注目。上方ブレイクした場合、原油価格の上昇再開の可能性が高まる。

【原油価格のターゲット】

高値:50日移動平均線(現在81.75ドル)

下値:77.61ドル

 

WTI原油価格日足チャート

WTI原油価格日足チャート

資料:TradingView

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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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