※2024年5月2日13時07分更新
コモディティ価格はドル高と米国債利回りの上昇に見舞われ、全般的に軟化している。金価格とWTI原油価格は直近の安値切り上げパターンが崩れる可能性がある。
金価格が急反落
短期的な強気の見方は、30日の急落によって否定されたようだ。30日のニューヨーク金スポット価格は2%超下げ、4営業日ぶりに反落した。
これにより、価格は先週の安値を下回り、3月中旬からのトレンドライン(サポート)も割り込んだ。この動きで相場は売り手に主導権が移り、50日単純移動平均線(SMA)まで値を切り下げる可能性がある。
米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後のドル高進行が、この弱気な見通しをさらに強めそうだ。
金価格 日足チャート
資料:ProRealTime
WTI原油価格は4月の安値に戻る
30日のWTI原油価格は続落し、先週の安値である81ドル台まで下落した。
これは、1週間前の下値切り上げパターンを帳消しにする動きで、先週金曜に見られたトレンドライン(レジスタンス)からの後退は短期的に弱気な見方を強めている。
さらに下降すれば、200日単純移動平均線が焦点となり、3月上旬に付けた78ドルを目指す展開となろう。
WTI原油価格 日足チャート
資料:ProRealTime
天然ガス価格は下落に向かう
金価格やWTI原油価格のような弱気相場はまだ見られないが、30日の下落は短期的には強気の見方を打ち消すものだ。
今後、5月下旬からの上昇トレンドラインを試す可能性がある。このラインは4月中旬と下旬にサポートとして維持されたため、このラインを終値で下回った場合は注目すべき展開となろう。
そうなった場合は、50日単純移動平均線と4月中旬の安値1,850付近を守れるかどうかが焦点となる。強気の見方を強めるには、2,100を突破する必要がある。
天然ガス価格 日足チャート
資料:ProRealTime
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