NYダウCFDとは?
NYダウCFDとは、ダウ平均先物を投資対象にしたCFD取引(差金決済取引)です。差金決済取引とは、資産を所有することなく、資産の価格が上昇または下落するかを予測しておこなう取引のことを言います。難しく思えるかもしれませんが、例えばウォール街株価指数(ダウ平均)が上昇すると予想した場合は買い取引、逆に下落すると予想した場合は売り取引をします。要するに、FXなどと同じ取引の流れになるということです。
実は、ウォール街株価指数は現物取引をすることができません。なぜなら、日経平均やS&P500、ナスダックなどと同じく、株式ではなく株価指数であるからです。つまり、ウォール街株価指数は先物取引やCFDなどの金融派生商品を利用して取引をすることになります。
IG証券では、ウォール街株価指数を株価指数CFDで取引できます。なお、バイナリーオプションやノックアウト・オプションで取引することも可能です。
NYダウCFDとNYダウ先物の3つの違い
上の表の通り、最大レバレッジは低くなるものの、取引時間と取引期限で自由度が高いことがNYダウCFDの特徴です。IG証券では、ウォール街株価指数を平日24時間取引できます。
取引時間が長いため取引チャンスが多く、取引期限も無いことから焦らず取引することが可能です。
サンデーダウなら土日もNYダウCFDをチェック可能
IG証券のWeekend Wall Street(通称サンデーダウ)を活用することで、土日もNYダウCFDの価格をチェックできます。なぜなら、サンデーダウはその名の通り、土日も価格が動いているからです。
サンデーダウは週明けの株価を展望する指標として、利用されることが一般的です。ニューヨーク証券取引所が動いていない週末であっても、NYダウCFDの価格の動きを見ることができるのは非常に便利だと言えます。
CFD取引は危ない?
CFD取引が危ないと言われる大きな理由は、口座に入れた資金より大きな損失を出してしまう可能性があるからです。相場の急変動などでロスカットが間に合わず、CFDの損失が口座にある資金を超えてしまった場合、追加での入金、いわゆる追証が発生することがあります。
もちろん追証が発生するケースは非常にまれであり、CFDだけでなく例えばFXでも追証はあり得ることです。レバレッジをかけられる投資は、大きな利益を狙いやすい分、大きな損失を被る可能性も高まります。
また、CFDは様々な銘柄があり、中には値動きが大きいものもあります。したがって、初心者の方はCFDに慣れるまでレバレッジを低めにして取引をするのがおすすめです。
ウォール街株価指数(ダウ平均)デイトレードの要点
• ウォール街株価指数(ダウ平均、Dow Jones Industrial Average/DJIA)は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック証券取引所(NASDAQ)で取引されている米国の大型株30銘柄で構成される、米国で最も歴史ある株価指数の1つである。ウォール街株価指数は、代表的な企業の種類から、「ブルーチップ」指数と呼ばれることもある。
• デイトレーダーは、ウォール街株価指数のような米国の株価指数に注目しがちである。本記事の執筆時点で、ダウ平均は9年以上強気相場が続いている。これは、短期トレーダーが日々のポジショニングにおけるバイアスの方向性を得るのに役立つ。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均(ダウ平均)は、1896年5月にチャールズ・ダウとエドワード・ジョーンズによって創設された、現存する株価指数の中で2番目に古い株価指数です。当時、ダウはウォール・ストリート・ジャーナルの編集者、共同創設者であるエドワード・ジョーンズは統計学者で、マーケットのパフォーマンスを追跡できる、よりシンプルな方法を探していました。2人は1886年、鉄道を中心にダウ・ジョーンズ輸送株平均を開発しましたが、米国経済が工業化するにつれ、マーケット全体のパフォーマンスを測るより良い方法を模索し、工業株30銘柄を中心にダウ工業株30種平均を設計しました。それ以来、指数の構成は変化し、アップル、IBM、インテルなどのハイテク企業や、メルク、ファイザーなどの製薬会社が含まれるようになり、その産業分類の意味合いはもはや当てはまらなくなりました。
ウォール街株価指数(ダウ平均)を取引する理由と主な取引シグナルについて
ダウ・ジョーンズ工業株価平均は、米国経済で最大規模かつ最も実績のある企業30社で構成されるため、より規模の大きい優良株に焦点を当てたい人々にとって魅力的な指数であり続けています。世界的な金融危機以降、過去9年間に米国株で見られたように、資産クラス全体にトレンドが見られる場合、その魅力を発揮します。これにより、トレーダーはマーケットのバイアスを把握し、短期的なデイトレード戦略を主要なトレンドの方向に集中させることができます。
トレーダーがトレンドを測定または評価する一般的な方法の1つに、200日移動平均線があります。これは単に200期間移動平均線を日足チャートに適用したもので、価格がこの水準より上にある場合、トレーダーは短期売買の設定で強気戦略を取ることができます。逆に、価格がこの水準を下回ると、トレーダーは価格が下落し続ける可能性があると予想し、弱気戦略を検討し始めます。
ウォール街株価指数(ダウ平均)の日足チャート
IG証券のチャートでチャート作成
ウォール街株価指数(ダウ平均)のデイトレード方法:戦略の重要性
ウォール街株価指数のデイトレードは単純ではないため、チャレンジしたほとんどの人が失敗に終わります。デイトレードとは、株価や指数の動きを推測し、それがうまくいくことを期待するだけのものではありません。DailyFXの成功しているトレーダーの特長の一連の研究では、リスク管理がFXでの失敗や成功の重要な決定要因であることを見てきましたが、これと同様のルールが株式や指数の取引にも適用できます。
未来とは不確実なものであり、常にそうであり続けます。トレーダーの分析の目標は、たとえわずかでも勝算を得ることです。しかし、損失は発生するものであり、放っておけば1回の損失で数多くの勝ちトレードの利益が帳消しになってしまいます。つまり、勝率はトレーダーにとって重要な指標であるだけでなく、そのトレーダーが金融マーケットでのリスクとリターンのような取引の浮き沈みを乗り切れるかどうかにも重要な役割を果たしています。
一般的なルールとして、トレーダーは利益を伸ばして損失は抑えることを考えるべきであり、これは長期的な戦略であろうと、短期的なデイトレードの手法であろうと変わりません。
ウォール街株価指数(ダウ平均)の取引時間とデイトレーダーのための取引の秘訣
米国株式市場は、米国東部時間午前9時30分に開場し、午後4時に閉場するため、ダウ工業株30種平均とその構成銘柄はこの時間帯に、より活発に取引されます。しかし、指数を取引できるのはこの時だけではありません。米国市場が休場でも取引される先物やCFDを通じて、ウォール街株価指数の取引が可能です。先物市場は一日23.25時間開いており、CFD市場も同様のことが多く、トレーダーは24時間体制でダウを予測して取引できます。ダウが一日のうちで最も流動的になるのは、一般的に米国市場の時間帯で、個別株と上場投資信託(ETF)の両方が関連先物市場とともに取引されます。
取引管理は、デイトレーダーにとって大変重要なポイントです。上述したように、トレーダーは利益を伸ばして損失は抑えることを考えるべきであり、取引管理はその一助となります。トレーダーは最初のリスク回避として、ブレイクイーブンストップ(建値ストップ)などの取引管理戦略や、勝ちポジションからの分割決済を検討できます。これらは、利益が出ているポジションを、より有利なレートでエグジットする機会も提供しています。
ウォール街株価指数(ダウ平均)の取引 よくあるご質問
なぜデイトレードのシグナルよりも取引管理が重要なのか?
DailyFXでは、何百万ものリアルトレードを調査し、取引の予測に対する裏付けとなるリサーチをおこなっています。それによると、トレーダーがリスクとリターンの比率がプラス、かつ強いトレンドの方向にポジションを保有した場合、平均して成功する確率が高くなることが明らかになっています。リスクとリターンの比率は、成功しているトレーダーの特長を見分ける上で重要な要素です。損切り水準をできるだけ早くブレイクイーブン(損益分岐点)に設定することで、リスクとリターンの比率をプラスにします。
DailyFXはグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。