※2023年9月25日13時29分更新
ドルの週間見通し|テクニカル分析: 強気
- ドルは引き続き、強気の姿勢を維持
- ユーロ/ドルは、200日移動平均線を下方ブレイクした後、下値模索の展開
- 英ポンド/ドルは弱気なヘッドアンドショルダーが示唆する下降の軌道
ドルは、今週に向けて、ユーロに対して強気の姿勢を維持している。下図の日足チャートを見ると、ユーロ/ドルは7月以降、下落トレンドにあることが分かる。過去数週間、価格は200日移動平均線を下方ブレイクし、さらに下落するリスクが高まった。
その後、価格は1.0766の変曲点を通過し、5月の安値1.0635まで下落した。7月からの下降トレンドラインが下値へと導いている。テクニカル見通しを強気に戻すには、この安値ポイントの上方ブレイクを確認する必要がある。逆に下方にブレイクすると、3月の安値1.0516が意識される。一方、上昇に転じた場合は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.088を超えられるかに注目したい。
ユーロ/ドル 日足チャート
資料:TradingView
ドルは英ポンドに対しても強気の姿勢を崩していない。英ポンド/ドルは引き続き、弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダー(三尊天井)が示唆する下降の軌道をたどっている。ユーロ同様、英ポンドも200日移動平均線の下方ブレイクを確立させており、ここから一段安となる可能性がある。
主要なサポートは5月の安値1.2308で、これを下抜けた場合は、反発の際に新たなレジスタンスとして機能するかもしれない。1.209の下にはフィボナッチリ・リトレースメント78.6%の水準があり、これが3月の安値1.804への到達を阻んでいる。価格が上昇に転じた場合は、1.2592付近に位置するヘッドアンドショルダーのネックラインに注目されたい。
英ポンド/ドル 日足チャート
資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
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