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ユーロ(EUR)10月月間見通し:ECB、利上げのその先へ

ユーロ(EUR)10月月間見通し:ECB、利上げのその先へ

木全哲也, ストラテジスト

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このページの内容

9月のユーロ相場は、ECBの利上げサイクル終了との見方からユーロ安が進行したが、10月のユーロ相場の見通し(対ドル、対円)とは

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サマリー

  • 9月ユーロ相場ふりかえり
  • FRB、ECBの政策金利の「水準」から「期間」が焦点に
  • ユーロドル&ユーロ円の10月見通し

9月ユーロ相場振り返り

日米欧を含めた多くの中央銀行が金融政策決定会合を開催した。特に、ECB(欧州中央銀行)、FRB(米連邦準備制度理事会)を巡る金融政策不透明感が高まった。ECBは利上げを実施したものの、利上げサイクル終了との見方が強まり、ユーロは、予想外に政策金利を据え置いた英ポンドスイスフランを除く多くの通貨に対して下落した。金融市場では、ECBが2024年春先まで政策金利を据え置くとの予想が優勢になっている。

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資料:BloombergよりDaily FXが作成。

 

一方、米ドル高が進展した。ロシアとサウジの原油供給の制限を受け、原油の供給リスクが意識された結果、FRBが高い政策金利を長期間維持するとの思惑から、米国金利が上昇し、米ドルが主要通貨に対して上昇した。

 

FOMC(米連邦公開市場委員会)では、FRBが政策金利を「より高く、より長く」する方針であることが明らかになった。

 

日本銀行は、植田日銀総裁が一部報道機関に対して、年内のマイナス金利政策解除の可能性について言及したことから、金融政策不透明感が高まっていた。しかしながら、日銀の金融政策決定会合にて金融政策を維持し、当面の金融緩和維持との見方が強まり、ドル高円安が進行した。

A graph of a number of blue bars  Description automatically generated

資料:Trading EconomicsよりDaily FXが作成。9月27日時点。

 

ECB、FRBの金融政策は、追加利上げの有無から、今後はどの程度高い政策金利を維持するか、政策金利の「水準」から「期間」がより重要になっていくことが見込まれる。そして、どの程度の期間高い政策金利を維持するかは、インフレや雇用、景気関連の指標に左右されるだろう。これらの指標の動向によって政策金利見通しが変化し、ドル、ユーロ、そして円の変動要因になろう。

 

ユーロドルの個人トレーダーセンチメント

IG顧客センチメント(IGCS)によると、ユーロドルを取引する個人トレーダーの約71%がネットロング(ユーロ買い持ち・ドル売り持ち、ユーロに強気)にしている。半分以上の持ち高はネットロング(ユーロに強気、米ドルに弱気)に傾いているため、IGCSが逆張り指標として機能する傾向があることを勘案すると、ユーロドルは下落(ユーロ安ドル高)する可能性がある。

 

しかしながら、昨日と比べてネットロング(ユーロに強気)のトレーダーの割合が減少している一方、先週と比べてネットロングのトレーダーの割合が増加しており、まちまちである。このことを考えると、個人トレーダーセンチメントはユーロドルに対して中立である。

IGCS:ユーロドル

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EUR/USD クライアントのポジション動向

資料:DailyFX.com IG顧客センチメント(IGCS)

 

ユーロドル見通し

ユーロドルは、週足チャートで、ECBの利上げサイクル終了との見方が強まり、ユーロドルが下落したことから、9期間指数移動平均線が20、50期間移動平均線を下抜けるユーロに弱気の「デッドクロス」が示現している。RSIも50を下回っており、ユーロドルの弱気(ユーロ安ドル高)モメンタムであることを示唆している。

 

個人トレーダーセンチメントは中立であるものの、テクニカル面のシグナルやECBの利上げ終了との見方は、ユーロドルの下落を示唆しており、ユーロドルの下落継続を見込む。

 

ユーロドルは、2022年9月26日の週から2023年1月30日の週にかけてのユーロドルの値動きに基づいたフィボナッチリトレースメント38.2%水準1.046レベルへの下落が視野に入る。

ユーロドル(EURUSD)週足チャート

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資料:Trading View

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ユーロ円の個人トレーダーセンチメント

IG顧客センチメント(IGCS)によると、ユーロ円を取引する個人トレーダーの約23%がネットロング(ユーロ買い持ち・円売り持ち、ユーロに強気)にしている。ほとんどの持ち高はネットショート(ユーロに弱気、円に強気)に傾いているため、IGCSが逆張り指標として機能する傾向があることを勘案すると、ユーロ円は上昇(ユーロ高円安)する可能性がある。

 

しかしながら、昨日と比べてネットショート(ユーロに弱気)のトレーダーの割合が減少している一方、先週と比べてネットショートのトレーダーの割合が増加しており、まちまちである。このことを考えると、個人トレーダーセンチメントはユーロ円に対して中立である。

IGCS:ユーロ円

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EUR/JPY クライアントのポジション動向

資料:DailyFX.com IG顧客センチメント(IGCS)

 

ユーロ円見通し

ユーロ円は、160.00レベルがレジスタンスとして機能しており、上値が重くなっている。また、ユーロ円の週足チャートで、MACDラインがシグナルラインを下抜ける、ユーロ円に弱気(ユーロ安円高)の「デッドクロス」が示現している。テクニカル面では、ユーロ円に弱気のシグナルが点灯している。

 

個人トレーダーのセンチメントは中立であるものの、ECBの利上げ終了との見方が強まっていることに加え、テクニカル面のシグナルはユーロ円の下落を示唆しており、ユーロ円の下落を見込む。

 

ユーロ円は、7月31日の週の安値155.11レベルでサポートされるかに注目。下方ブレイクすると、ユーロ円の下落圧力が一段と鮮明になり、2022年3月7日の週から2023円8月28日の週にかけてのユーロ円の値動きに基づいたフィボナッチリトレースメント23.6%水準151.42レベルへの下落が視野に入る。

 

一方、ユーロ円が上昇した局面では、引き続き160.00レベルを上方ブレイクできるかに注目。上方ブレイクに成功した場合、ユーロ円の上昇トレンドへの転換の可能性が高まる一方、ブレイクに失敗した場合、ユーロ円の上値が重いことを投資家に印象付けよう。

ユーロ円(EURJPY)週足チャート

A graph of stock market  Description automatically generated

資料:Trading View

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--- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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