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ストキャスティクスのトレード手法をプロが解説!基礎知識と使い方

ストキャスティクスのトレード手法をプロが解説!基礎知識と使い方

DailyFXJapan, Research

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このページの内容

ストキャスティクス・オシレーターを利用したトレード方法

ストキャスティクスは1950年代後半にジョージ・C・レーンによって考案された、シンプルなモメンタム指標である。ストキャスティクスはモメンタム・オシレーターであるため、マーケットの買われすぎ・売られすぎを判断するのに役立つ。この指標は50年以上前に開発されたもので、複数のバリエーションがある。この記事では、より一般的に利用されることが多い、スローストキャスティクスについて解説する。

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ストキャスティクスとは何か

ストキャスティクスは、オシレーター系のテクニカル指標の一つである。オシレーター系のテクニカル指標は基本的にチャートの下に表示され、マーケットの「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断することができる。多くのトレーダーから人気を集めているオシレーター系のテクニカル指標であるストキャスティクスについて、まずは概要や特徴を見ていこう。

ストキャスティクスの定義と概要

ストキャスティクスは様々なバリエーションがあるが、中でも多くのトレーダーに使われているのがスローストキャスティクスだ。スローストキャスティクスは、チャートの下部に表示されることが多い。

2本の移動平均線から構成されており、数値は0から100の範囲で推移する。以下チャートの青い線は%K(Slow%K)、赤い線は%D(Slow%D)と呼ばれる。%Dは%Kの移動平均線であるため、赤い線は青い線に対して遅れるか、後続する。

米ドル/カナダドルの日足チャート(2021年7月〜2022年3月) ジェームズ・スタンリー作成

トレーダーは常に、新しいトレンドの発生を捉える方法を探しているはずだ。モメンタム・オシレーターを利用すれば、トレンドの変化に先行してマーケットの勢いが減速している、または上昇している際にヒントを得られるだろう。つまり、ストキャスティクスを利用しているトレーダーは、チャート上でトレンドの転換を確認することが可能になり、場合によっては、非常に早い段階でトレンドの変化を捉えられる可能性が高くなる。

ストキャスティクスの特徴

ストキャスティクスは同じオシレーター系のテクニカル指標である「RSI」に似ているが、2本の線を併用する点に大きな違いがある。要するに、%Kと%Dという2本の線の相関関係からエントリーポイントを見つけ出せるということだ。

また、数値が0から100の範囲で推移することで、チャートを見るよりも客観的に買われすぎや売られすぎを判断しやすい。買われすぎや売られすぎを判断できれば、レンジ相場でのトレードで効果的である。

ストキャスティクスは価格動向に非常に敏感なテクニカル指標であるが、通常のストキャスティクス(ファスト・ストキャスティクス)は2本の線のジグザグが多く見づらいという欠点がある。しかし、スローストキャスティクスはより滑らかな動きをするため、初心者でも使いやすいはずだ。

ストキャスティクスを使ったトレード手法の基本

ストキャスティクスの具体的なトレード手法を見ていく前に、まずは基本となる使い方や考え方などを確認しよう。これらの知識は実戦でストキャスティクスを使う際、必ず必要になる重要なものだ。

ストキャスティクスの基本的な使い方

ストキャスティクスは、基本的にはレンジ相場での逆張りで使われることが多い。なぜなら、買われすぎや売られすぎを判断することができるからだ。レンジ相場は一定の範囲で値動きを繰り返すため、そこでの上下の値動きを狙っていくことになる。

また、%Kの期間は9が一般的に使われるが、5や14も比較的使われることが多い。%Dの期間は3が一般的だ。トレーダーの好みやマーケットの状況によって期間を変更してもよいが、%Kや%Dは移動平均線であるため、あまり長い期間を設定すると値動きへの反応が鈍くなってしまうため注意してほしい。

ストキャスティクスの解釈方法

ストキャスティクスは80%以上が買われすぎ、20%以下が売られすぎとされる。とはいえ、買われすぎや売られすぎの状態になったら毎回エントリーをするわけではない。

ストキャスティクスはよく80%以上や20%以下になるため、あくまでも目安と考えるとよいだろう。上昇トレンドでは頻繫に80%以上になり、下降トレンドでは頻繫に20%以下になってしまうのだ。

また、%Kよりもゆっくりと変化する%Dを使う方が、買われすぎや売られすぎのサインは減るが、ダマシは少なくなる傾向がある。ストキャスティクスは容易に買われすぎや売られすぎを判断できる便利なテクニカル指標だが、それだけでエントリーをしないように注意してほしい。

トレンドフォロー手法と逆張り手法の違い

トレンドフォローとは順張りとも呼ばれ、トレンドに追従するようなトレード手法のことだ。逆張りとはトレンドとは逆方向にエントリーし、トレンド転換のポイントを狙うトレード手法である。

つまり、トレンドフォローはトレンドの継続を予測し、そのトレンドに沿ってエントリーをする手法であり、対して逆張りはトレンドの転換を予測し、エントリーをする手法ということになる。

トレンドフォローはトレンド相場、逆張りはレンジ相場で利益を上げやすいという特徴があるが、どちらが優れているという指針はない。また、「初心者向け」や「上級者向け」といった区別もない。

そのため、トレンドフォローと逆張りの両方を試し、自分に向いていると感じる方を使えばよいだろう。もちろん、マーケットの動きに合わせて2つの手法を使い分けられればトレードの幅を広げることができる。

ストキャスティクスのトレンドフォローを利用したトレード手法

ストキャスティクスは逆張りで使われることが多いが、トレンドフォローでも使うことができる。トレンドフォローで使う場合は、トレンド系のテクニカル指標と組み合わせるとよいだろう。具体的なトレード手法を以下で解説していく。

ストキャスティクスが上昇トレンドにある場合の買いシグナル

ストキャスティクスと組み合わせるテクニカル指標は、まずはトレンド系のテクニカル指標で一番シンプルな移動平均線を使うのが分かりやすくおすすめだ。以下のチャートは、ユーロ/米ドルの4時間足チャートに10期間移動平均線と20期間移動平均線、ストキャスティクスを表示している。

エントリーは短期移動平均線と長期移動平均線、ストキャスティクスが両方ゴールデンクロスをしたらロングとなる。ロングでエントリーをした場合は、ストキャスティクスがデッドクロスをしたら決済する。

移動平均線とストキャスティクスでは、ストキャスティクスの方が反応は早く、ダマシの場合は素早く逆方向に転じる。要するに、利益確定のタイミングだけでなく、判断の誤りやトレードの失敗を教えてくれる補助ツールとしてストキャスティクスを活用することができるのだ。

ストキャスティクスがデッドクロスしていないのであれば、それは上昇トレンドが継続していることを教えてくれるサインになる。特に、ストキャスティクスが80%以上に張り付いている場合は、強い上昇トレンドが発生していると判断することが可能だ。

ストキャスティクスが下降トレンドにある場合の売りシグナル

下降トレンドでの売りシグナルは、前述した上昇トレンドの真逆となる。つまり、エントリーは短期移動平均線と長期移動平均線、ストキャスティクスが両方デッドクロスをしたらショートとなる。ショートでエントリーをした場合は、ストキャスティクスがゴールデンクロスをしたら決済する。

ストキャスティクスがゴールデンクロスしていないのであれば、それは下降トレンドが継続していることを教えてくれるサインになる。特に、ストキャスティクスが20%以上に張り付いている場合は、強い下降トレンドが発生していると判断することが可能だ。

トレンドラインとストキャスティクスの併用

移動平均線の代わりにトレンドラインでトレンドを分析し、ストキャスティクスと組み合わせるのもよいだろう。以下のチャートは、ユーロ/米ドルの週足チャートにトレンドラインとストキャスティクスを表示している。

エントリーは上昇トレンドラインの上でローソク足が推移し、ストキャスティクスがゴールデンクロスをしたらロングとなる。ロングでエントリーをした場合は、ストキャスティクスがデッドクロスをしたら決済する。

逆に、下降トレンドラインの下でローソク足が推移し、ストキャスティクスがデッドクロスをしたらショートとなる。ショートでエントリーをした場合は、ストキャスティクスがゴールデンクロスをしたら決済する。

移動平均線を組み合わせた時と同じく、エントリーをした後にストキャスティクスがクロスしていないのであれば、それはトレンドが継続していることを教えてくれるサインになる。特に、ストキャスティクスが80%以上に張り付いている場合は強い上昇トレンド、20%以上に張り付いている場合は強い下降トレンドが発生していると判断できる。

ストキャスティクスの逆張りを利用したトレード手法

ストキャスティクスは逆張りで使われることが多く、逆張りを好むトレーダーにとって相性の良いテクニカル指標と言えるだろう。ストキャスティクスは同じオシレーター系のテクニカル指標であるRSIなどと似ている部分もあり、これらのテクニカル指標を使う場合にも応用できるはずだ。

ストキャスティクスが「買われすぎ、売られすぎ」に達した場合の売買シグナル

ストキャスティクスが買われすぎや売られすぎに達した場合は、ストキャスティクスが最も使われるパターンの一つである。つまり、0から100の範囲で推移する%Kや%Dが80〜100の買われすぎ、0〜20の売られすぎの領域に入った時ということだ。

買われすぎの領域では逆張りでショート、売られすぎの領域ではロングすることになる。ただし、この手法は数値が80以上になってショートしても上昇トレンドの勢いが強く、さらに上昇するケースがある。逆に、20以下になってロングしても下降トレンドの勢いが強く、さらに下落するケースもある。

そのため、80以上になってすぐにエントリーするのではなく、反転して80を割るまで待つのがおすすめだ。20以下になった場合も、反転して20を超えるまで待つと良い。

なお、%Kより%Dを使う方がダマシは少なくなるが、エントリーできる回数も少なくなってしまう。どちらを選ぶかはトレーダーの好みによるため、自分に合っている方を選んでほしい。

上昇トレンドが発生している時のストキャスティクスの買いシグナル

前述した「ストキャスティクスが買われすぎや売られすぎに達した場合の売買シグナル」を応用することで、押し目買いや戻り売りをすることができる。要するに、トレンドを見極められるテクニカル指標とストキャスティクスを組み合わせるということだ。

以下のチャートは、ユーロ/米ドルの5分足チャートに200期間移動平均線とストキャスティクスを表示している。

例えば、200期間移動平均線の上にローソク足がある場合は上昇トレンドと判断し、さらにストキャスティクスが20以下になったら一時的に逆行していると考えて押し目買いをする。より確実性を高めるなら%Kではなく%Dを使ったり、数値が20以下になった後に反転して20を超えるまでエントリーを待ったりするのも良い。

ストキャスティクスを使った押し目買いや戻り売りは、エントリーポイントが明確であり、トレード手法として使いやすいはずだ。ただし、トレード回数が少々少なくなってしまうため、トレードする通貨ペアを増やしたり、時間足を短くしたりするとよいだろう。

ストキャスティクスがダイバージェンスを示した場合の売買シグナル

ダイバージェンスとは、価格が安値または高値を更新しているのにテクニカル指標が逆の動きをすることを言う。つまり、価格は安値を更新しているのにストキャスティクスが上昇、価格は高値を更新しているのにストキャスティクスが下落といった形だ。

ストキャスティクスがダイバージェンスを示した場合、それはトレンド転換のサインになる。例えば、価格は安値を更新しているのにストキャスティクスが上昇した場合は、「強気のダイバージェンス」となり、下降トレンドから上昇トレンドへの転換が示唆されるのだ。強気のダイバージェンスが発生した場合は、上昇トレンドへの転換が期待されることからロングでエントリーをすることになる。

ダイバージェンスは慣れるまでは見つけるのに少々手間取るかもしれないが、ストキャスティクス以外のオシレーター系のテクニカル指標でも使える手法であるため、ぜひ覚えておいてほしい。

ストキャスティクスのクロスをシグナルとする手法

米ドル/カナダドルの日足チャート(2021年7月〜2022年3月) ジェームズ・スタンリー作成

モメンタムの変化は、%Kラインが%Dラインとクロスした際に明確になる。そのため、トレーダーは青い線が赤い線とクロスした際に、クロスした方向のシグナルに注目してほしい。

上記のチャートからわかるように、短期的なトレンドはストキャスティクスによって確認できる。だが、ストキャスティクスでシグナルが出ても、その方向にトレンドが続かない展開も複数あり、指標の中でも特にオシレーターを利用する場合によく見られる。ただし、トレーダーはさまざまな方法でシグナルを強化することが可能だ。以下に2つの方法を解説する。

1 – 極端なレベルで発生するクロスを見つける

トレーダーは当然ながら、表示されるシグナルをすべて受け止めたいと思わないはずだ。シグナルの中には、他のシグナルよりも強いものもある。オシレーターに適用できる最初のフィルターは、極端なレベルで発生するクロスを取り入れることだ。

ストキャスティクスはオシレーターであるため、数値は0から100の範囲で推移する。0〜20の領域は「売られすぎ」、80〜100の領域は「買われすぎ」と捉えることが可能だ。トレーダーはストキャスティクスのシグナルが、ショートポジションの場合は買われすぎ、ロングポジションの場合は売られすぎを示すのを待てばよいだろう。

以下のチャートは、上記と同様の設定だが、買われすぎと売られすぎの領域でシグナルを発生するように限定している。生成されるシグナルの数は制限されるが、売られすぎ・買われすぎの領域で発生する強いシグナルを捉えることが可能になる。

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ストキャスティクスのエントリーシグナルのフィルタリング

米ドル/カナダドルの日足チャート(2021年7月〜2022年3月) ジェームズ・スタンリー作成

2 - トレンド方向の長いタイムフレームのフィルターを設定する

2つ目のフィルターはトレンドによるフィルターであり、複数の方法で設定できる。基本的に指標によって生成されたシグナルに対してフィルターをかけることであり、指標自体にシグナルを生成する役割を持たせるというよりも、「トリガー」のように機能させることが目的だ。

以下のチャートでは、200日移動平均線と同様に、トレンドツールとして多く利用されている 50日移動平均線を追加している。

これにより、マーケットのトレンドバイアスによる要因を組み込むことが可能になるため、トレーダーは上昇トレンドの中で買い、下降トレンドの中で売りに適したポイントを見つけられるだろう。

さらに、反対方向のシグナルがポジションをクローズすることを意味するため、クロージング・ロジックを組み込むことが可能になる。つまり、価格が50日移動平均線を上回っている場合、トレーダーはストキャスティクスによる強気のシグナルでポジションを保有し、ストキャスティクスのクロスによる弱気のシグナルでポジションをクローズすることが可能になる。

以下のチャートでは、上記の例よりもさらにシグナルが少なく、弱気のシグナルがないことがわかる。価格が50日移動平均線の下にある場合、ストキャスティクスが弱気のシグナルを示さなかったからだ。

移動平均線のトレンドによるフィルターは、上記の例から発生した強い動きを取り除いている。ただし、50日移動平均線が示すように、これらのシグナルは一般的なトレンド方向にのみ有効化されているため、以下のチャートで生成されたシグナルには、より強い一貫性がみられた。

ストキャスティクスのエントリーシグナルによるフィルタリング

まとめ

ストキャスティクスは買われすぎや売られすぎを判断するテクニカル指標であり、レンジ相場での逆張りで用いられることが多い。しかし、トレンド系のテクニカル指標と組み合わせることにより、順張りで使うことも可能だ。さらに、ダイバージェンスを見つけることができれば、トレンド転換のタイミングをつかむこともできる。

ストキャスティクス以外のオシレーター系のテクニカル指標にも言えることだが、移動平均線などの他のトレンド系のテクニカル指標と組み合わせることで、より勝率を上げることが可能だ。そのため、実戦ではストキャスティクス単体ではなく、必ず他のテクニカル指標と組み合わせるようにしてほしい。

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--- DailyFX.com シニアストラテジスト ジェームズ・スタンリー著

スタンリー氏に連絡するには、Twitterで@JStanleyFXまでお願いいたします。

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