独DAX指数（DAX40）とは？構成銘柄から長期チャート、取引方法までプロが解説

2023-12-28 07:57:44

DailyFX, Research

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DailyFXJapan, Research

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このページの内容

DAX40とは？ドイツ株価指数（DAX）のトレーダーズガイド
ドイツ40（DAX指数）とは?
ドイツ40（DAX指数）の算出方法は？
ドイツ40（DAX指数）の構成銘柄（企業）
ドイツ40（DAX指数）の歴史を長期チャートで解説
ドイツ40（DAX指数）の価格に影響を与えるものは？
ドイツ40（DAX指数）を取引するメリット
ドイツ40（DAX指数）の取引方法
ドイツ40（DAX指数）についてさらに詳しく
ドイツ40（DAX指数）に関するFAQ

DAX40とは？ドイツ株価指数（DAX）のトレーダーズガイド

ドイツ40（DAX指数、DAX40、ドイツ40種株価指数）は、ドイツのフランクフルト証券取引所に上場するドイツの大企業で構成される株価指数です。ドイツ経済は欧州連合（EU）で最大の経済規模を誇るため、ドイツ40はドイツだけでなく欧州経済の健全性を示す優れた指標になります。

本記事では、ドイツ40が意味するもの、その歴史、算出方法、取引において人気の資産である理由などを解説します。

ドイツ40（DAX指数）とは?

ドイツ40（DAX指数）はフランクフルト証券取引所（FSE）で取引されている、時価総額が大きく流動性の高い銘柄の大企業40社で構成される指数です。DAXとは「Deutsche Aktien Xchange」の頭文字を取った略称であり、読み方は「ダックス」です。「Deutsche」がドイツ、「Aktien」が株式を意味するため、直訳すると「ドイツ株価指数」というようになります。

以前はドイッチャー・アクツィエ・インデクス（Deutscher Aktien Index）30として知られていましたが、現在はドイッチャー・アクツィエ・イクスチェンジ（Deutscher Aktien Xchange）40となったドイツ40は、1988年に基準値である1,000で始まりました。

2006年以降は、全て電子化されたクセトラ（Xetra）という取引システムが、ドイツ40の価格を毎秒算出しています。クセトラが算出している指数であることから、ドイツ40は「クセトラDAX指数」と呼ばれることもあります。

ドイツ40は通常、業績連動型の指数とされています。つまり、企業の配当金、キャピタルゲイン、その他の現金支出を株価に加味するということで、配当が考慮されることのない指数とは対照的です。配当が考慮されない指数には、例えば欧州50（ユーロ・ストックス50指数）があります。また、欧州でドイツ40に匹敵する指数といえば、フランス40（CAC 40）と英国FTSE100（FTSE100）が挙げられます。

英国FTSE100（FTSE100）とは？

英国FTSE100 （FTSE100、UK100、イギリス株価指数100）とは、ロンドン証券取引所（LSE）における代表的な株価指数です。略して「FT指数」と呼ばれることもあります。

ロンドン証券取引所に上場する時価総額が大きい100社を対象としており、1983年12月31日の株価を基準値の1,000として計算した時価総額加重型指数となっています。英国FTSE100は英国フィナンシャル・タイムズ社と、ロンドン証券取引所グループの合弁会社であるFTSE（フッツィー）が公表していますが、指数の名前自体はFTSE（エフティーエスイー）と呼ばれることが多いようです。

欧州の中でも、英国FTSE100はドイツ40（DAX指数）やフランス40（CAC40）と並んで、特に注目される株式指数となっています。また、英国にはFTSE250やFTSE500といった、さらに銘柄数が多い株式指数もあります。

英国FTSE100 （FTSE 100）の指数の構成銘柄（企業）

英国FTSE100（FTSE 100）の主な構成銘柄は、以下の通りです（2022年12月30日時点の構成比率上位10銘柄）。これらの銘柄の株価が、英国FTSE100の価格を大きく左右します。

シェル
アストラゼネカ
ユニリーバPLC
HSBCホールディングス
ディアジオ
BP
ブリティッシュ･アメリカン･タバコ
グレンコア
リオ･ティント
グラクソ･スミスクライン

FTSEインデックスとは？代表的な株価指数を一覧で紹介

FTSEは英国FTSE100の他にも、インデックス（株価指数）の開発や算出を行っています。例えば、以下のようなインデックスがあります。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス：全世界の株式市場の動向を表す。
FTSE Kaigai（カイガイ）・インデックス：日本を除く世界の主要国の株式市場全体の動きを表す。
FTSE Blossom Japan Index シリーズ：ESG (環境、社会、ガバナンス) 評価の高い日本企業のパフォーマンスを測定するために設計。
FTSE4Good Index Series：環境・社会・ガバナンス（ESG）のグローバル・スタンダードを満たす企業への投資を促進するよう設計。日本企業では、エーザイが2002年以来22年連続で選定されている。

ドイツ40（DAX指数）の算出方法は？

ドイツ40は、浮動株の数を使って計算されます。つまり、すぐに手に入る株式のみを計算対象とし、政府が保有する株式など、市場に流通しておらず売買できない分は含めません。

他の主要株式指数と同様、ドイツ40を構成する企業は時価総額によって加重されているため、指数の中でウェイトが重い企業ほど、指数の価格により大きな影響を与えます。とはいえ、1社に割り当てられるウェイトは最大で10％です。

ドイツ40（DAX指数）の構成銘柄（企業）

ドイツ40を構成する企業のうち、2023年2月現在の時価総額による上位10社は以下の通りです。

リンデ
エスエイピー
シーメンス
アリアンツ
エアバス･グループ
ドイツテレコム
バイエル
メルセデス･ベンツ･グループ
ビーエーエスエフ
ドイツポスト

その他の主力企業には、服飾メーカーのアディダス、航空会社のルフトハンザ、住宅不動産企業のヴォノヴィアなどがあります。

ドイツ40に採用されるには、フランクフルト証券取引所の市場区分でプライム・スタンダードに上場している必要がありましたが、新規定の適用によって撤廃されました。ただし、その株式はクセトラで継続的に取引されていて、少なくとも10％は浮動株（市場などで取引できる株式）でなければなりません。

さらに、登記した事務所がドイツにあること、または、主な出来高がフランクフルト株式市場でのものであること、欧州に拠点があることなども要件に含まれます。また、ドイツ40の構成銘柄は時価総額などの取引規模を基に、四半期に一度見直されます。

ドイツ40（DAX指数）の歴史を長期チャートで解説

1988年7月の開始以来、ドイツ40はS&P500（米国500種株価指数）のような他の主要株式市場のパフォーマンスと似た形で推移してきました。今世紀に入り、インターネットバブルで2000年には高値、その後のバブル崩壊で2003年には安値、そして2008年の金融危機とそれに続く回復に伴い、さらなる山と谷を経て2017年10月にピークを迎えました。

注目すべきは、ドイツ40とS&P500指数の相関関係です。2018年には、両指数は50日間、負の相関関係を示しました。このことは世界中の資産に影響を及ぼす基本的な流れが、変化してきている可能性を示唆します。

下のチャートは、今世紀のS&P500の価格推移におけるいくつかの重要な出来事と、その変動の理由を示しています。

ドイツ40（DAX指数）の価格に影響を与えるものは？

ドイツ40の価格は、様々な要因に影響を受けます。例えば、貿易戦争や通貨戦争、ユーロの為替レート、ブレグジット（英国のEU離脱）のような社会政治的状況、他の市場からの波及効果などが挙げられます。構成企業のウェイトも、この指数の価値に重大な影響を及ぼす可能性があります。

ドイツ40（DAX指数）を取引するメリット

ドイツ40は高い流動性があり、長い取引時間（フランクフルト証券取引所の取引時間は午前9時から午後5時45分まで）の間に、狭いスプレッドで取引することができます。多くのトレーダーがドイツ40はトレンドがわかりやすい相場だと感じており、ドイツ40の取引は人気があります。また、様々な時間軸で明らかなチャートパターンを形成するため、株式市場のリスク資産を得るか、またはリスクを回避する良いチャンスを与えてくれます。