アメリカの投資銀行大手のゴールドマン・サックスが11月に発表した2024年の株価見通しを上方修正した。複数のメディアが18日に報じた。ゴールドマンは11月に公表したレポートでは来年末のS&P500種株価指数(SPX)の水準を4700と予想していたが、新たに5100という目標水準を示している。
報道によると、新たな見通しは15日付の顧客向けのノートで示された。上方修正の理由として、物価上昇率が低下していることや米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を引き下げる方向性を示したこと、小売売上高にみられる個人消費の堅調さなどを挙げた。また、株価上昇が一部のハイテク株から幅広い銘柄に広がるとも分析しているという。
ゴールドマンは11月15日の段階では2024年のS&P500の先行きについて6月末に4500、12月末に4700と予想していた。しかし12月8日に発表された11月雇用統計で労働市場の堅調さが示されたことや、12日発表の11月消費者物価指数(CPI)で物価上昇の減速が確認されたことで、S&P500は上昇が加速。FRBが政策金利引き下げの方向性を示した13日以降はS&P500の終値はゴールドマンが予想していた4700を超え、史上最高値(4796.56)をうかがう値動きとなっている。
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