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金・銀の見通し:売りは限定的、今週の米データが復活呼び起こす?

金・銀の見通し:売りは限定的、今週の米データが復活呼び起こす?

ニック・コーリー, シニアストラテジスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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※2024年1月24日11時46分更新

利下げ観測の後退が引き続き、金と銀の見通しを弱めている。米国では今週、重要な経済指標が相次いで発表される。米データが貴金属の復活を呼び起こすだろうか?

金・銀相場分析、価格、チャート

  • 最新のFRB金利予想は今年6回の0.25%引き下げを見込む
  • 金と銀は苦戦するも、売りは今のところ限定的

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米金利見通しに関する最新の調査によると、現在6回の0.25の利下げ実施が見込まれており、最初の利下げは5月と見られている。最初の利下げは3月で、7回の0.25%利下げが織り込まれていた先週に比べ、利下げに対する市場の期待は低下している。

資料:LSEG Datastream

金利の動向に敏感な米 2年債利回りは、先週から今週にかけて4.14%から現在の4.40%まで上昇し、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に、利下げ観測の緩和を浮き彫りにしている。

米 2年債利回り 日足チャート

資料:TradingView

今週は3つの重要な米経済指標が発表される。25日(日本時間22:30)に2023年10-12月期(第4四半期)の国内総生産(GDP)と2023年12月の耐久財受注、26日(同22:30)にコアPCE(個人消費支出)物価指数と続く。これらはすべて、来週のFOMCを前に米連邦準備制度理事会(FRB)が注視するデータである。

すべての経済指標の発表と経済イベントについては、DailyFXの経済指標カレンダーをご覧ください。

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金先物相場は現在、およそ2,000ドルから2,040ドルのレンジで推移している。米データ発表を控え、様子見ムードが広がっており、金相場は目先、このままボックス圏相場となる可能性が高い。高値圏での安値が切り下がらないことが引き続き、金相場を支えている一方で、価格近辺で推移する20日と50日単純移動平均線をきっかけに、価格が動く可能性も否めない。下方にブレイクすると、以前サポートして機能していた1,987ドルが再び有効になる。

金価格 日足チャート

資料:TradingView

金を取引するトレーダーの59.13%がネットロング(買い持ち)にしており、ロングとショートの比率は1.45対1となっている。ネットロングのトレーダー数は昨日より7.39%少なく、先週より3.25%少ない。一方、ネットショートのトレーダー数は昨日より2.08%少なく、先週より5.86%少ない。

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データ提供:
の顧客はネットロングです。 の顧客はネットショートです。
変動 ロング ショート 建玉
日次 -9% 4% -4%
週次 -4% 1% -2%
プライスアクションとの関連性
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銀先物相場は、昨年12月下旬から数週間、下落が続いたが、23日は上昇している。銀は22日に一時22ドルを割り込み、数週間ぶりの底値を付けたが、23日は回復して約1.1%高で推移している。銀のチャートは依然として弱く、目先では安値圏で高値と安値を切り下げている。商品チャネル指数(CCI)は銀価格が売られ過ぎの領域にあることを示している。昨年10月初旬に付けた20.71ドル付近の安値圏まで下落する可能性は排除できない状況だ。

銀価格 日足チャート

資料:TradingView

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