※2023年7月14日17時01分更新
ビットコイン、ビットコイン/ドル、イーサリアム、イーサリアム/ドル – 見通し
- ビットコインは強気のフラッグパターンからのブレイクアウトを試している
- イーサリアム/ドルに逆ヘッドアンドショルダー示現の可能性
- 今後の見通しと注目すべき主要な水準とは？
米連邦地裁が13日、米リップル・ラボが発行するトークンXRP（リップル）を公的な取引所で販売することは連邦証券法に違反しないとの判決を下したことを受け、暗号資産（仮想通貨）の価格は軒並み高となった。テクニカルチャートは、ビットコインとイーサリアムが一段高となる素地をつくっている可能性を示唆している。
ビットコイン/ドル 日足チャート
チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：TradingView
ビットコイン/ドルは、2023年初頭を始点とする上昇チャネルの下端、200日移動平均線が位置する主要なサポート付近から反発している。これに加えて、5月の高値28,460という小型のレジスタンスを上回ったため、下降圧力が弱まったことが確認され、さらなる上昇の可能性が高まっている。
ビットコイン/ドル 日足チャート
チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：TradingView、下記注意書き参照
色分けされた日足のローソク足チャートが示すように、4―5月の後退は、より広範な強気局面におけるもみ合いの動きだった。
直近では、ビットコイン/ドルはフラッグパターン内でもみ合っている。直近のレンジを上方ブレイクすると、チャネル上限（現在34,800付近）に向けて上昇する可能性がある。重要なことは、このようなブレイクアウトは、週足チャート上の一目均衡表の雲上端に位置する主要なレジスタンスを2022年以来初めて上回る可能性につながることであり、これが実現すると節目となる強気シグナルが点滅する。
下降局面では、200日移動平均線（現在25,600前後）を上回る水準にとどまれば、ビットコイン/ドルは上昇圧力を維持できるだろう。
ビットコイン/ドル 週足チャート
チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：TradingView
イーサリアム：逆ヘッドアンドショルダー形成の可能性
テクニカルチャートでは、イーサリアム/ドルは先月、2022年末からの上昇トレンドラインの上端、200日移動平均線が重なる強いサポートから反発した。主要な平均線を上回る水準を維持していれば、中期的な上昇バイアスが続いているという重要なサインとなる。
イーサリアム/ドル 日足チャート
チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：TradingView、下記注意書き参照
トレンドの観点からは、色分けされた日足ローソク足チャートが示すように、イーサリアム/ドルの広範なバイアスは強気を維持している。
イーサリアム/ドル 日足チャート
チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：TradingView
イーサリアム/ドルは現在、1,975－2,000付近の重要なレジスタンスの上方ブレイクを試している。このようなブレイクは、強気なチャートパターンである小型の逆ヘッドアンドショルダー（左肩は5月安値、頭部は6月安値、右肩は7月上旬安値）の形成につながり、このパターンの目標価格である2,250に向かって上昇する可能性がある。
このチャートでは、青いローソク足は強気が優勢な局面、赤いローソク足は弱気が優勢な局面を示しています。黒いローソク足はもみ合い局面を表していますが、時にはトレンドの終焉を形成することもあります。
注：ローソクの色は予測ではなく、単にその時のトレンドを示しています。実際、ローソクの色は次のローソクの際に変化することがあります。200期間移動平均線付近やサポート/レジスタンス付近、もみ合い/不安定な値動きの際は、本来のトレンドとは異なる、騙しのパターンが発生する可能性もあります。筆者は情報の正確さを保証しかねます。また、過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを示唆するものではありません。本情報のご利用は、自己責任にてお願いします。
--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著
ジャラディ氏に連絡するには、Twitterで @JaradiManish までお願いいたします。
