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サステナブル投資とは?ESG投資との違い、注目すべき銘柄を紹介

サステナブル投資とは?ESG投資との違い、注目すべき銘柄を紹介

DailyFX, Research
原著者
DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容

原文記事公開日:2021年8月17日

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サステナブル投資とは、企業のESGに注目した投資手法のことです。

DailyFXは、より持続可能な社会の実現に向けた選択をしようとする方に向けて、大きなサステナブルインパクト(持続可能な社会への影響力)を持ち、力強い配当も見込める企業について調査レポートを作成しました。この調査は、英国FTSE100種総合株価指数(FTSE100)、米国500種株価指数(S&P500)、オーストラリア200種株価指数(ASX 200)に含まれる企業を分析し、ESGと配当の両面で優れた投資先を明らかにしています。

また、社会的責任のある投資家には、道徳的価値観に基づいて特定の業界全体を投資対象から除外する人もいます。DailyFXの調査は、環境面のリスクとチャンス(気候変動を緩和する公害防止技術など)が企業の業績や投資実績全体に与える重大な影響を考察しています。

この記事では、サステナブル投資の概要やメリット・デメリット、注目すべき銘柄を紹介しているので参考にしてください。

サステナブル投資とは?

サステナブル投資とは、企業の長期的な発展に着目し、特に環境や社会、企業のガバナンス(ESG)に考慮した投資のことを指します。投資家が社会的責任を果たすと同時に、企業が持続可能な成長を達成することに寄与する点が特徴です。

企業がサステナビリティ(持続可能性)に投資することは、自社の株価が上昇する可能性、先行者利益、主軸事業とのシナジー効果が得られることなどさまざまなインセンティブが期待できます。また、投資家にとっては地球環境に配慮した行動を促進するというより広い利益に加え、チャンスをもたらす可能性もあります。

投資家が確実にプラスの影響を与えることへの関心を高めていることから、2020年のESG投資への資金流入は前年に比べ大幅に増えると英国投資協会は推定しています。2020年1月から9月までの資金純流入額は、約1兆3,236億円でした。これは2019年の同じ期間には約3,542億円であったのに対し、275%増にあたります。

ESG投資との違い

ESGとは企業の価値を測る一連の基準で、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をあわせて作られた言葉です。消費者、機関投資家、年金基金の運用担当者は、長期的に持続可能な社会を実現するため、企業価値の判断にESGの基準を用いています。各項目の詳細は以下の通りです。

  • 環境(Environment):企業が環境保全にどの程度配慮しているか、CO2排出量の削減や再生可能エネルギーの利用などを評価します。
  • 社会(Social):企業が社会的責任を果たしているか、従業員の人権、労働条件、地域社会への貢献などを評価します。
  • 企業統治(Governance):企業の経営体制や統治構造が適切か、役員報酬、内部統制、株主への配慮などを評価します。

ESG投資とサステナブル投資は、その目指す方向性は共通していますが、細かい点で微妙な違いがあります。ESG投資は、企業の経済的な価値と同時に、環境、社会、ガバナンスの3つの要素を評価基準としています。

一方で、サステナブル投資は、これらの要素の中でも特に「環境」の側面を重視し、その企業がどれほど環境負荷を低減し、持続可能な社会づくりに貢献しているかを主な評価軸とします。

サステナブル投資のメリット・デメリット

次に、サステナブル投資のメリットとデメリットを紹介します。

メリット:長期的な収益性が期待できる

サステナブル投資のメリットの1つは、長期的な収益性を期待できることです。企業が環境や社会、ガバナンス(ESG)に配慮した経営を行うことで、リスクを回避し、持続可能な成長を達成すると考えられています。

具体的には、以下のポイントが挙げられます。

  • 環境問題への対策:企業が環境問題に対して適切に対策している場合、将来的に環境規制によるコスト増や事業リスクをおさえられます。
  • ガバナンスの強化:企業統治の透明性や公正性を確保することで、経営の安定性が向上し、長期的な業績向上につながります。
  • 社会貢献活動:企業が社会的な課題解決に取り組むことで、企業イメージの向上や新たな事業チャンスをつかむ可能性が高くなります。

これらの要素が組み合わさることで、サステナブル投資は企業の成長と投資家のリターンの両方を長期的に確保する手段となり得ます。

メリット:社会的な影響力を持てる

企業が社会や環境に与える影響を評価し、その結果に基づいて投資を行うことで、よりよい社会の形成に寄与できます。投資を通じて企業の持続可能な経営を後押しすることで、社会全体のサステナビリティを向上させることにつながります。サステナブル投資はただ資本を増やすだけではなく、投資家自身が社会貢献に直接参加できる手段にもなるでしょう。

デメリット:評価基準が統一されていない

サステナブル投資の大きな課題は、その評価基準の統一性が不足している点です。ESGの要素(環境・社会・ガバナンス)をどの程度重視し、どのような基準で評価するかは、投資家や投資ファンドによってバラつきがあります。そのため、同じように「サステナブル投資」と称していても、その実態は大きく異なる場合があります。

このような評価基準のバラつきは、投資家が自分の投資先を選ぶ際に混乱を招きかねません。また、明瞭な評価基準が存在しないことで、企業側も具体的な改善策を立てにくいという課題も存在します。

デメリット:投資対象の選択肢が限定される

サステナブル投資は環境や社会的な側面を重視し、企業のESG評価に基づいて投資先を選定します。すなわち、ESG評価が低い企業への投資が避けられる傾向にあります。これにより、すべての企業を対象とする従来の投資に比べ、投資可能な対象が限定される可能性があります。

サステナブル投資の分類・投資戦略

サステナブル投資は、以下7つの種類に分類されています。

ネガティブ・スクリーニング

社会的・環境的に問題があると認識されている「倫理的ではない特定の事業」から収益を上げる企業を除外する手法です。

対象となる事業分野は以下のとおりです。

  • 武器:核兵器、生物・化学兵器
  • ギャンブル:カジノ、パチンコなど
  • たばこ:たばこ製造・販売
  • アルコール:アルコール飲料製造・販売
  • 原子力発電:原発関連設備製造・運営

ポジティブ・スクリーニング

ポジティブ・スクリーニングとは、環境、社会、ガバナンス(ESG)の観点から高評価を受けている企業への投資を行う手法です。「ESG評価が高い企業は中長期的に業績がよくなる可能性がある」という考え方にそっています。サステナブルな経営を行っている企業は、リスク管理がしっかりしているため、将来的な事業の安定性が期待できます。

国際規範に基づいたスクリーニング

投資先として選ぶ企業が一定の社会的、環境的規範を守っているかを評価する手法です。特に、人権問題や環境問題、汚職などの問題に関与した企業は投資対象から除外します。企業の社会的責任を評価基準に取り入れることで、サステナブル投資は社会全体の持続可能性を向上させる力となり得ます。

ESG統合

ESG統合とは、企業の財務情報のみならず、ESG要素を投資判断に組み込む手法のことです。以下のような項目を評価基準にします。

  • 環境:炭素排出量、エネルギー効率、リサイクル率など
  • 社会:労働条件、人権問題、地域への貢献など
  • ガバナンス:経営陣の組織構造、報酬制度、コンプライアンスなど

これらのESG要素も企業の業績に大きな影響を及ぼすと捉え、中長期的な業績向上につながると考えられています。

サステナブル・テーマ投資

サステナブル・テーマ投資とは、持続可能なテーマや資産を選択して投資を行う手法のことです。

以下のような項目が考慮されます。

  • 再生可能エネルギー:太陽光発電、風力発電など
  • グリーンテクノロジー:電気自動車、エネルギー効率化技術など
  • 持続可能な農業:データを取り入れたスマート農業、環境に優しい農業など

地球環境の保全や社会課題の解決に寄与するとともに、技術革新や規制変更による成長機会が見込まれます。このようにサステナブル・テーマ投資は、経済的な利益と社会的な価値の両方を追求する投資の手法と言えるでしょう。

インパクト投資

インパクト投資とは、金融的なリターンだけでなく、社会的・環境的なポジティブな変化、つまり「インパクト」をもたらすことを目的とした投資手法のことです。国内外の企業やNPO、地方自治体など、その活動が社会課題の解決に直結するような組織への投資が特徴と言えます。インパクト投資は、サステナブル投資よりも経済的リターンを重要視しないことが違いとして挙げられます。

インパクト投資の1つとして、サステナブル債が挙げられます。サステナブル債とは、グリーンボンドやソーシャルボンドなどの債券のことです。サステナブル債は、SDGs債とも呼ばれています。グリーンボンドとは、環境改善を目指すプロジェクトへの資金調達を目的とした債券です。また、ソーシャルボンドとは、社会的課題解決を目指す企画や団体へ資金を供給する債券のことです。

議決権の行使・エンゲージメント

株主としての権利を活用し、企業のESGに関連する活動に対して意見を伝えたり、改善を求めたりする手法です。企業の持続可能な成長を促すだけでなく、投資対象となる企業が社会的責任を果たすような活動を推進することにつながります。その結果、投資家自身の資産価値の向上も見込めます。

サステナブル投資の注目銘柄:コカ・コーラ、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ

コカ・コーラは、英国FTSE100種総合株価指数の構成銘柄のうち、持続可能な社会への影響力の点で最優秀投資先企業にランクインしています。

順位企業銘柄コードS&P ESGスコア配当利回り収益株価
1Coca Cola HBCCCH922.19%$16.7m$3,459.71
2Coca Cola HBC AGCCH922.19%$16.7m$3,459.71
3UnileverULVR893.51%$80.1m$5,680.93
4DiageoDGE872.12%$94.9m$4,480.67
5Burberry GroupBRBY870.00%$10.9m$2,874.52
6British American TobaccoBATS857.86%$70.7m$3,759.26
7AstraZenecaAZN812.64%$161.5m$10,552.88
8United Utilities GroupUU.794.42%$18.4m$1,317.44
9RELXREL782.42%$29.3m$2,693.13
10BarclaysBARC770.55%$90.6m$257.09
11Polymetal InternationalPOLY775.70%$15.9m$2,216.36
12Rolls-Royce HoldingsRR.740.00%$39.4m$145.48
13InformaINF740.00%$18m$792.02
14Standard Life AberdeenSLA745.33%$12.4m$383.08
15InterContinental Hotels GroupIHG720.00%$15.6m$7,297.50
16AntofagastaANTO712.19%$22.5m$2,667.41
17Johnson MattheyJMAT691.57%$10.3m$4,582.83
18Rio TintoRIO685.58%$122.8m$8,605.49
19Royal Dutch Shell ARDSA683.46%$47.8m$1,900.69
20Standard CharteredSTAN681.36%$26.2m$667.48
21Taylor WimpeyTW.672.24%$12.8m$255.00
22International Consolidated AirlinesIAG650.00%$51.9m$283.56
23Rentokil InitialRTO651.07%$14.6m$708.62
24BAE SystemsBA.644.74%$35.8m$687.63
25Smith & NephewSN.641.81%$30.9m$2,057.20

多国籍飲料企業のコカ・コーラは、S&PESGスコアによるランキングで、持続可能な社会への影響力が最も大きい企業として上位2位を占めています。ESGスコアは100点満点中92点で、次点のユニリーバを3点上回っています。

S&PグローバルのESGスコアは、投資にあたり、持続可能な社会への影響力が最も大きい企業を判定するための主な基準として用いられています。DailyFXは、調査を裏付けるために、掲載された企業の2020年の収益、現在の株価とあわせて、直近の配当利回りを調べました。なお、この株価データは2021年4月26日に取得されたもので、一連のデータすべては2021年4月23日から2021年4月26日の間に収集されています。

また、コカ・コーラの配当利回りは2.19%で、投資家はその配当水準と持続可能な社会への影響力の両方から利益を得られます。ESGスコア上位25社と比較すると同社の株価は高く、現在3,459.71米ドルです。

コカ・コーラのサステナビリティ宣言によれば、同社は使用した量と同等量の水を自然に還元する水資源保護、ボトル1本販売するごとに1本回収するリサイクル、年間1万トンのプラスチック使用量削減などに取り組んでいます。

配当利回りで見ると、純売上高で世界最大のタバコ企業、ブリティッシュ・アメリカン・タバコが前回7.86%の配当利回りで、上位25社の中でも突出していました。さらに同社は、2050年までにすべてのプラスチック製パッケージを再利用かリサイクル、あるいは堆肥化が可能なものにすることを目指すと誓約しています。また、2025年までには水の総使用量を35%削減することも目標としています。

サステナブル投資の注目銘柄:HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)、ゼネラルモーターズ

S&P 500種株価指数(米国500)の構成銘柄に注目すると、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が持続可能な社会への影響力で1位となっています。

順位企業銘柄コードS&P ESGスコア配当利回り収益株価
1Hewlett Packard EnterpriseHPE912.92%$27bn$16.46
2HP Inc.HPQ882.25%$56.6bn$34.62
3Abbott LaboratoriesABT861.46%$34.6bn$122.30
4Stanley Black & DeckerSWK861.34%$14.5bn$206.48
5Biogen Inc.BIIB850.00%$13.4bn$267.75
6Newmont CorporationNEM853.35%$11.5bn$65.41
7AES CorpAES822.13%$9.7bn$28.21
8Entergy Corp.ETR823.56%$10.1bn$106.75
9Hilton Worldwide Holdings IncHLT820.00%$4.3bn$127.52
10AbbVie Inc.ABBV814.67%$45.8bn$111.48
11Colgate-PalmoliveCL812.26%$16.4bn$79.11
12Waste Management Inc.WM801.70%$15.2bn$133.93
13CignaCI791.59%$160.4bn$252.75
14Cisco SystemsCSCO792.85%$49.3bn$51.69
15General MotorsGM790.00%$122.5bn$58.33
16Linde plcLIN791.45%$27.2bn$290.46
17Mondelez InternationalMDLZ792.12%$26.6bn$59.01
18Caterpillar Inc.CAT781.79%$41.7bn$230.65
19Sempra EnergySRE783.21%$11.4bn$136.49
20Ventas IncVTR783.29%$3.8bn$55.61
21CVS HealthCVS772.63%$268.7bn$76.18
22DowInc.DOW774.51%$38.5bn$62.31
23Duke EnergyDUK773.87%$23.9bn$99.34
24Ecolab Inc.ECL770.85%$11.8bn$227.61
25Bank of America CorpBAC761.84%$93.7bn$39.73

さらに、現在の株価はわずか16.46米ドルで、サーバー、ストレージ、セキュリティと、それらに関連する法人向けサービスを販売するHPEは、配当利回りとESGスコアの両方でトップです。

HPEの現在のESGスコアは100点満点中91点で、調査対象となった3つの株式市場全体では第2位です。同社は、過去2年間で事業活動によるカーボンフットプリントを47%削減し、2022年までに世界をリードする「エッジからクラウドまでのプラットフォーム(edge-to-cloudプラットフォーム)を提供するサービス企業」に移行することを誓約しています。HPEの企業報告書によれば、高性能コンピューティングのエネルギー消費を削減する技術の導入に貢献し、2016年以降、事業活動全体でカーボンフットプリントを47%削減したということです。

DailyFXの調査では、HPEの配当利回りは2.92%で、優れた配当銘柄にランクインしています。

上位25社で他に目立った企業には、HP、シグナ、そしてメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)が率いるゼネラルモーターズがあります。平均ESGスコアが79以上のこれらの企業は、持続可能な社会の未来を創るための意思決定を行っています。ゼネラルモーターズは過去10年間で、使用エネルギーの絶対量を23%削減、温室効果ガスの絶対排出量を35%削減、廃棄物量を31%削減したと報告しています。

サステナブル投資の注目銘柄:デクサス・プロパティ、ストックランド

デクサス・プロパティは、オーストラリア200種株価指数(ASX200)の構成銘柄のうち、持続可能な社会への影響力と配当利回りにおいて最優秀企業にランクインしています。

順位企業銘柄コードS&P ESGスコア配当利回り収益株価
1Dexus PropertyDXS895.18%$14m$7.84
2StocklandSGP864.73%$10.2m$3.61
3Australia & New Zealand Banking Group LtdANZ852.09%$62.1m$22.38
4Vicinity CentresVCX792.11%$10.2m$1.26
5Transurban GroupTCL771.13%$32.3m$11.03
6Woodside Petroleum LimitedWPL772.27%$30.6m$17.72
7Fortescue Metals Group LtdFMG7610.88%$154m$17.71
8Westpac Banking CorporationWBC751.24%$77.6m$19.56
9Sydney AirportSYD74N/A$14.8m$4.82
10Commonwealth Bank of AustraliaCBA732.78%$86.6m$69.46
11Tabcorp Holdings LtdTAH731.56%$7.4m$3.74
12Brambles LimitedBXB722.45%$25m$8.17
13Amcor LimitedAMCR714.36%$37m$11.74
14Amcor PlcAMC714.36%$37m$11.72
15Cimic Group LtdCIM71N/A$5.4m$13.96
16QBE Insurance Group LtdQBE700.43%$24.9m$7.29
17Incitec Pivot LimitedIPL69N/A$7.9m$2.06
18Suncorp Group LtdSUN693.47%$8.7m$8.10
19Rio Tinto LimitedRIO685.99%$72.9m$95.56
20Charter Hall GroupCHC672.64%$8.1m$10.85
21Wesfarmers LimitedWES673.30%$42m$43.20
22OilSearch LimitedOSH660.17%$16.6m$2.93
23Insurance Australia Group LimitedIAG651.49%$14.9m$3.67
24Charter Hall Long Wale REITCLW655.89%$3.7m$3.81
25IGO LtdIGO640.70%$9.1m$5.60

オーストラリアの株価指数、オーストラリア200(ASX 200)で注目すべきは、不動産業界の2社です。DailyFXの調査では、デクサス・プロパティがサステナビリティと配当利回りの両方でトップです。ESGスコアは100点満点中89点で、同じくオーストラリアの住宅・商業用不動産開発大手である、次点のストックランドを3点上回りました。デクサス・プロパティは、2020年には事業所の温室効果ガス排出量を50.1%削減したと報告しました。また、2021年以降は電力の70%以上を再生可能エネルギーでまかなう計画です。

デクサス・プロパティのサステナビリティについての課題には、オーストラリア主要都市の経済的繁栄と持続可能な都市開発に貢献すること、また、自社が保有する不動産の環境フットプリントと環境リスクを最小限にすることが含まれます。

デクサス・プロパティとストックランドの株価は安く、それぞれ7.84米ドルと3.61米ドルです。

サステナブル投資は企業の持続可能な成長に期待する投資手法

サステナブル投資は、企業が社会や環境に配慮した経営を行うことで、中長期的な成長を実現し、投資家にも利益をもたらすと期待されています。また、投資家自身が社会貢献に関与する手段にもなります。

DailyFXの調査によれば、英国FTSE 100、米国S&P500、オーストラリアASX 200に含まれる特定の企業に投資することは、投資の初心者でもベテランでも、私たちの世界に持続可能な社会を実現する影響力を得られると同時に、リターンが増えるチャンスももたらすでしょう。

参考資料

  • 「ESG投資への資金流入、2020年に4倍に」、英フィナンシャル・タイムズ、2020年11月5日
  • 「サステナビリティ アプローチ」、デクサス
  • 「コカ・コーラは環境問題にどのように取り組んでいますか?」、ザ コカ・コーラ カンパニー
  • 「2020年版 リビング プログレス (HPEの社会的責任プログラム) レポート」、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ
  • 「FTSE100のサステナビリティ レポーティング パフォーマンス」、エコアクト、2020年9月
  • 「ESGスコア」、S&Pグローバル
  • 「FTSE100の配当利回り」、ディビデントデータ
  • 「アストラゼネカの配当利回りの推移」、マクロトレンド
  • 「ASX200」、マーケットインデックス
  • 「FTSE 100」、ロンドン証券取引所
  • 「S&P 500」、ビジネスインサイダー

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