※2024年2月6日12時12分更新
このレポートでは、金、原油、ナスダック100のテクニカル面を分析し、今後数日間に注目に値する重要な水準を検証する。
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金価格見通し - テクニカル分析
5日のニューヨーク金先物相場（XAU/USD）は下落した。1月の非農業部門雇用者数（NFP）やISM（米供給管理協会）サービス業景況指数など、堅調な米経済指標が相次いだことを受けた米国債利回りの急上昇やドル高の圧力に屈した。米連邦準備制度理事会（FRB）の政策立案者が、3月の利下げはないと発言したことも、金価格の下落につながった。
テクニカル面では、金/ドルは5日の下落で50日単純移動平均線を割り込んだが、2,005ドルに位置する水平サポートはなんとか維持している。金に対するセンチメントの改善には、このサポートフロアが維持される必要がある。維持に失敗すれば、売り圧力が強まり、1,990ドルへの攻勢が始まる可能性がある。さらに弱まれば、1,975ドルに注意が向く。
好材料に乏しく、逆風が強まっていることから可能性は低いと思われるが、今後数日のうちに強気に反転する場合は、50日単純移動平均線がある2,032ドルがさらなる上昇に対する最初の防衛線となるだろう。さらに強含めば、次の重要な天井は2,065ドル、次いで昨年12月後半の高値2,085ドルである。
金価格 (XAU/USD) 日足チャート
資料：TradingView
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原油価格見通し - テクニカル分析
米原油先物指標であるウエスト・テキサス・インターミディエイト（WTI）は、2月上旬に急落し、１月の上昇分の大半を帳消しにした。しかし、昨年12月の安値を始点とする短期上昇トレンドラインからは反発し、価格は安定しつつあるようだ。今後数日のうちに反発に弾みがつけば、最初のレジスタンスは73.50ドル（50日移動平均線）付近に位置し、次いで75.50ドルが控えている。
一方、売り手が再び主導権を握り、WTI原油がトレンドライン（サポート）のある72.50ドルを下回った場合は、69.35ドルまで下落するケースも否定できない。このエリアへの再トライで底入れする可能性は高いが、下抜けた場合は弱気の勢いがさらに強まり、67.25ドルに向けて下落するかもしれない。
WTI原油 日足チャート
資料：TradingView
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ナスダック100見通し - テクニカル分析
５日の米国株式市場でナスダック100指数は、米国債利回りの急上昇にもかかわらず、アップル、アルファベット、エヌビディアなど少数の大型ハイテク銘柄が相場全体を支え、ほとんど方向感のない展開となった。同指数は堅調な上昇トレンドを維持しているが、利回りが上昇に転じれば株式相場は上値が重くなるため、トレーダーは今後の動きに注意が必要だ。
重要なテクニカル水準に関しては、史上最高値に近い17,800近辺が最初のレジスタンスとなる。買い手がこの重要な天井を突破できれば、18,050に向けた上昇もそう遠くないうちに実現可能かもしれない。一方、ナスダック100指数が現在の水準から下降した場合は、17,450がサポートとなり、その下には17,185が控えている。さらに弱含めば、16,775を維持できるかが焦点となる。
ナスダック100 日足チャート
資料：TradingView
--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著
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