WTI原油価格は、2週ぶりに下落したものの、80ドル台で定着できるか、せめぎ合いが続いている。投機筋は、原油価格に対して弱気から強気に見通しを転換している。重要な局面を迎えている原油価格の今後の見通しとは。
【原油価格のターゲット】
上値:83.60ドル
下値:80.00ドル
原油価格はすべての資産に影響します。すべてのトレーダーが注目すべき原油相場見通しの無料ダウンロードはこちらから↓
原油、2週ぶり下落
WTI原油価格は、2週ぶりの下落となったものの、週を通して小幅な値動きであった。2023年11月以来となる83ドル台まで一時上昇し、高値警戒感が燻っている一方、需給改善への期待感などが価格を下支えしている。
資料:BloombergよりDailyFXが作成。
原油先物:投機筋の動向
原油価格の動向に敏感な投機筋(ヘッジファンド等)のポジションは、弱気から強気に見通しを転換していることを示唆している。
原油価格に強気の先物買い持ちポジション(ロングポジション)を積み増し、弱気の売り持ちポジション(ショートポジション)を削減している。過去と比べると、投機筋が一段と買い持ちポジションを積み上げる余地がある。投機筋が買い持ちポジションを一段と増やすことで、原油価格の上昇圧力になる可能性がある。
資料:CFTCよりDailyFXが作成。
商品取引についての全てが詰まった商品パーフェクトガイドを入手したいですか?以下のバナーから無料で入手してください。
WTI原油価格の見通し
WTI原油価格(1バレル)は、80ドル台での攻防が続いている。MACDラインおよびシグナルラインはほぼ横ばいで推移しており、明確なトレンドを示していない。一方、RSIは50超で推移しており、強気モメンタムを示唆している。
テクニカル面でやや強気シグナルが点灯し、投機筋のポジション動向にも明るい兆しが見られる中、原油価格の上昇を見込む。WTI原油価格は、23年11月3日高値83.60ドルへの上昇を見込む。
一方、原油価格が下落した局面では、80ドルでサポートされるかに注目。サポートされた場合、原油価格は70ドル台から80ドル台での推移にシフトしたことを、投資家に改めて印象付けよう。
【原油価格のターゲット】
上値:83.60ドル
下値:80.00ドル
WTI原油価格日足チャート
資料:Trading View
トレードに役立つ情報を、X(@Tetsuya_DailyFX) で配信中。
また、デイリーFXのXやYouTubeにて、経済指標や学習コンテンツなどを配信中。今すぐチェック!
-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著