NY金スポット価格は、7営業日続伸、2,300ドルの大台に到達。NY銀スポット価格は、2021年以来の高値まで上昇。上昇続く金、銀価格の今後の見通しとは。
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【金価格のターゲット】
上値：2,357ドル
下値①：2,250ドル
下値②：2,200ドル
【銀価格のターゲット】
上値：27.83ドル
下値：26.14ドル
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NY金、銀躍進続く
NY金スポット価格（ドル建）は、7営業日続伸し、2,300ドルの大台に到達した。NY銀スポット価格（ドル建）も、5営業日続伸、2021年以来の27ドル台で推移している。
中東やウクライナ情勢の緊迫化、FRB（米連邦準備制度理事会）の利下げ観測、不動産神話が崩れている中国による購入などが、金、銀価格を押し上げている。
また、工業用に用いられることも多い銀は、米国を中心に世界経済が底堅く推移していることも価格を押し上げている。
年初来では、OPECプラスによる減産や供給リスクが意識されている原油、ガソリンに次いで、金、銀価格が上昇している。
資料：BloombergよりDailyFXが作成。
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NY金価格の見通し
NY金価格（スポット、ドル建）は、心理的節目である2,300ドルに到達し、上昇圧力が一段と強まった可能性がある。また、上昇トレンドを示唆する「バンドウォーク」が発生している。一方、RSIは買われ過ぎを示唆する70を大幅に超過している。
テクニカル面で強弱入り混じるシグナルが点灯している中、金価格は上下双方に動く展開を想定したい。最近の上昇ペースが急ピッチであることから、特に下落した場合、値動きが大きくなる可能性がある。
金価格が上昇した局面では、2月から3月の値動きに基づいたフィボナッチエクスパンション100％水準2,357ドルへの上昇が視野に入る。
金価格が下落した局面では、心理的節目である2,250ドルでサポートされるかに注目。この水準を下方ブレイクすると、金価格は、2,200ドルまで調整が進む可能性がある。
【金価格のターゲット】
上値：2,357ドル
下値①：2,250ドル
下値②：2,200ドル
NY金スポット価格（ドル建）日足チャート
資料：Trading View
NY銀価格の見通し
NY銀価格（スポット、ドル建て）は、金同様、上昇トレンドを示唆する「バンドウォーク」が発生している一方、RSIは買われ過ぎを示唆する70を超過している。
テクニカル面では、強弱入り混じるシグナルが点灯ししており、上下双方に動く展開を想定したい。しかしながら、史上最高値を連日更新している金に比べ出遅れ感があり、世界経済も底堅く推移する中、銀価格に一段の上昇余地が残っているとみる。
銀価格が上昇した局面では、2月から3月の値動きに基づいたフィボナッチエクスパンション100％水準27.83ドルへの上昇が視野に入る。
一方、銀価格が下落した局面では、レジスタンスであった26.14ドル（2023年高値）がサポート転換しているかに注目。サポートとして機能した場合、銀価格の地合いが強いことを投資家に印象付けよう。
【銀価格のターゲット】
上値：27.83ドル
下値：26.14ドル
NY銀スポット価格（ドル建）日足チャート
資料：Trading View
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著
