※2023年9月26日11時56分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、テクニカル分析、個人トレーダーのポジション状況 – IGCSによるアップデート
- ユーロは11週続落に向かっている
- 個人トレーダーは買い持ちを増やし続けており、弱気見通しを維持
- ユーロ/ドルは今年の新安値更新なるか?
週明け25日のニューヨーク外国為替市場で、ユーロは対ドルで約0.5%下落した。現在、ユーロ/ドルは1997年に記録した続落最長記録に並ぶ11週続落に向かっている。これを受け、個人トレーダーは買い持ちを増やしている。個人トレーダーのポジション状況は、IGクライアントセンチメント(IGCS)で確認できる。IGCSはしばしば逆張り指標として機能することを鑑みると、ユーロは下げ続けるのだろうか?
ユーロ/ドルのセンチメント見通し - 弱気
IGCSによると、ユーロ/ドルを取引する個人トレーダーの約72%がネットロング(ユーロを買い持ち)にしている。大半のトレーダーが買い持ちであることから、価格はこの先、下落する可能性がある。ネットロングのポジションを昨日と先週で比較すると、12.82%、6.9%それぞれ増加している。このように、現在のセンチメント(ポジション状況)および最近の変動(日次、週次でのポジション変化)を考慮すると、ユーロ/ドルの逆張り取引バイアスはさらに弱気に傾いていると考えられる。
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | -19% | -10% | -14% |
週次 | -24% | 26% | -3% |
ユーロ 日足チャート
下図の日足チャートを見ると、ユーロ/ドルはフィボナッチ・エクステンション61.8%の水準1.0631を下方ブレイクした。これにより、3月の安値1.0516が当面のサポートとして意識されるようになった。一方、7月からの下降トレンドラインは引き続き、価格を下方向に誘導している。
3月安値の下方ブレイクが確認されている。今年の新安値を更新することで、100%の水準1.0436が視野に入るだろう。一方、上昇に転じた場合は、トレンドラインが重要なレジスタンスとして機能し、広範なテクニカル分析見通しは弱気が続く可能性がある。
資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
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