※2024年4月1日11時43分更新
28日の欧州株式市場で英FTSE100指数は、昨年2月に付けた日中の史上最高値まであと70ポイントというところまで迫った。
英FTSE100、史上最高値まであと70ポイント
先週前半から小動きが続いた英FTSE100指数は、聖金曜日休暇前日の28日に上昇し、日中の史上最高値8,044.00まであと一歩のところまで上り詰めた。終値では前日比20.64ポイント(0.26%)高の7,952.62となり、2023年2月以来約13カ月ぶりの高値水準で引けた。株高を支える理由の一つは英国景気の好調さだ。
英FTSE100 日足チャート
資料:IGTV
独DAX、フランスCACも絶好調
2月の英自動車生産台数は前年同月比14.6%増加し、合計79,900台が国内工場から出荷された。これは内需がけん引したもので、国内向け出荷は58%増加した。2月の生産台数の3分の1以上を電気自動車(EV)が占めたが、予想よりも少なかった。
好調なのは英FTSE100だけではない。他の欧州株価指数も連日で史上最高値を記録する活況ぶりだ。28日はドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)が0.08%高と8営業日連続、フランスCAC40種指数は0.01%高と続伸、ストックス欧州600種指数は0.18%高と4日連続でそれぞれ更新した。
ただ、ドイツでは、2月の小売売上高が前月比1.9%減と、予想(0.3%増)に反して鈍化した。前年同月比では2.7%の減少となった。ドイツの3月の失業率は4カ月連続で5.9%にとどまると予想されているが、景気が減速している可能性もあり、予想に反して失業率が上昇するリスクも視野に入れるべきかもしれない。
独DAX40 日足チャート
資料:IGTV
仏CAC40 日足チャート
資料:IGTV