※2024年2月7日15時24分更新
このレポートでは、テクニカル面から見た円相場の短期的な見通しを、人気が高く流動性の高い3つの通貨ペアに焦点を当てて検証する。ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円の行方とは？
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ドル/円見通し - テクニカル分析
ドル/円はここ数日で力強く上昇したが、米国債利回りの低下が嫌気され148.90のレジスタンスは突破できず、6日は下落に転じた。下落が加速した場合、147.40がサポートとなり、その下には146.00が控える。
とはいえ、米連邦準備制度理事会（FRB）が早期の利下げに消極的なことからドルの見通しは改善している。そのため、強気派が主導権を取り戻す可能性は高いと思われる。テクニカル的に注目すべき最初の天井は148.90、その後は150.00となる。さらに強含めば、152.00へのトライが焦点となる。
ドル/円 日足チャート
資料：TradingView
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ユーロ/円見通し - テクニカル分析
ユーロ/円は、1月の高値を始点とした弱気の下降トレンドラインに誘導され、過去2週間下落してきた。この動きを受け、価格は159.00に位置する100日単純移動平均線（SMA）で足踏みしている。強気派はこのフロアをしっかりと守らなければならない。100日SMAを割り込んだ場合は、158.30が意識され、157.00のトレンドライン（サポート）を目指す可能性もある。
強気に転じた場合は、160.00のトレンドライン（レジスタンス）が上昇に対する最初の障壁となる。このテクニカルバリアを乗り越えるのは難しいかもしれないが、ブレイクアウトが確立されれば、161.00を目指す展開も視野に入る。さらなる上昇局面では、161.60と164.00への攻勢が注目される。
ユーロ/円 日足チャート
資料：TradingView
英ポンド/円見通し - テクニカル分析
英ポンド/円は先月に8年以上ぶりの高値水準となる189.00付近まで上昇した後、若干値を崩しているものの、185.50付近でなんとか下値を固めている。このエリアを上回る水準を維持できれば、買い意欲が再び強まり始め、1月に付けた数年来の高値を再び試す展開も想定される。
逆に、予想外に売りが戻り、185.50を割り込んだ場合は、下落圧力が強まり、100日および50日単純移動平均線付近の184.20に向けて反落するための条件が整う可能性がある。このゾーンを下回ると、181.85にあるトレンドラインが次の重要なサポートとなる。
英ポンド/円 日足チャート
資料：TradingView
--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著
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