※2023年9月11日18時00分更新
豪ドル vs 米ドル、ユーロ、英ポンド – 見通し
ユーロ/豪ドルと英ポンド/豪ドルはまだもみ合い局面にある中、豪ドル/米ドルは一時的に底固めを試みている。IGの金融アナリスト、ダニエル・マッカーシーが、豪ドルペア通貨の注目すべき主要な水準を示している。
豪ドル/米ドル：小幅反発の可能性高まる
豪ドル/米ドルは、8月下旬に上方ブレイクを試みたが、その後は8月の安値近辺まで押し戻されている。しかし、先月末に新高値/小高値を付けたことにより、豪ドル/米ドルは4時間足チャート上で200期間移動平均線（現在0.6500近辺）を再び試す可能性が高まっている。
豪ドル/米ドル 4時間足チャート
チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：TradingView
ここ数週間、豪ドル/米ドルは、2022年末からの下降トレンドラインというかなり強いサポートを維持しようと試みている。8月30日の高値0.6525を上方ブレイクした場合、重要なもみ合い局面が始まる可能性がある。というのも、週足チャートなど、より長期の時間軸チャートでは、豪ドル/米ドルは売られ過ぎの様相を呈しており、下落圧力が低下している兆候が見えるからだ。ファンダメンタルズ分析を含む、より詳しい内容については、8月29日付記事「豪ドル見通し：豪CPI控える中、反発に期待感」をご覧ください。
ユーロ/豪ドル 4時間足チャート
チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：TradingView
ユーロ/豪ドル：広範な強気局面でもみ合い
先週、ユーロ/豪ドルが上昇トレンドの再開に失敗したことは、先月始まったもみ合い局面が終わっていないことを示唆しているのかもしれない。価格は4時間足チャート上の一目均衡表の雲上限と重なる8月末の高値1.6880付近という厳しいレジスタンス付近から後退した。現在は、8月からの水平トレンドライン（1.6635付近）をわずかに上回る位置にある200期間移動平均線という重要な下値エリアを試している。1.6635を割り込むと、さらなる下落の可能性が高まり、まずは1.6450を目指す展開となろう。
英ポンド/豪ドル 4時間足チャート
チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：TradingView
英ポンド/豪ドル：重要なサポートを試す展開
英ポンド/豪ドルは、200期間移動平均線という重要な収束サポートを試している。この収束サポートは6月を始点とする上昇トレンドラインからさほど離れていない、8月末からの水平トレンドライン（1.9450付近）と重なっている。このサポートエリアを上回る水準を維持することが、上昇トレンドを再開する鍵となる。現在、このエリアの下方ブレイクが差し迫っている状況ではないが、ブレイクアウトとなれば、長期的な調整局面入りとなり、やや弱い見通しが続くことになる。英ポンド/豪ドルの見通しが上向きに転じるためには、先週の高値1.9750を上抜けする必要がある。
--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著
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