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ゴールド見通し:輝き放つ、12月下旬以来の水準。米雇用統計が水をかける?

ゴールド見通し:輝き放つ、12月下旬以来の水準。米雇用統計が水をかける?

ディエゴ・コルマン, ストラテジスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2024年3月4日11時11分更新

ゴールド価格(XAU/USD)は勢いよく上昇し、昨年12月下旬以来の高水準に達した。しかし、今週発表の米雇用統計がサプライズで上振れした場合、この上昇は反転するリスクがある。

ゴールド価格見通し

  • 先週のゴールド(金)価格は大きく上昇し、昨年12月下旬以来の高水準に達した
  • しかし、今週発表の米雇用統計が上振れした場合、この上昇は反転のリスクがある
  • 2月の米非農業部門雇用者数は8日夜(日本時間)に発表される

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先週の金先物相場 (XAU/USD)は目覚ましい上昇を見せた。主要なテクニカル指標を突破し、2023年12月以来の高値を付けた。先週金曜は週足で2.33%の大幅上昇を記録し、2,082ドル近辺に落ち着いた。

ゴールドの強気な勢いは、米国債利回りが緩やかに低下したことが一因と考えられる。米金利を下押しした要因は、先週発表された2つの重要な経済指標だ。これらの経済指標により、投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策スタンスへの影響を再考することとなった。

まず、1月の米個人消費支出(PCE)コア指数の伸び率が前月比0.4%と、前年同月比2.8%となり、双方ともコンセンサス予想と並んだ。市場は、最近の米消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)のデータが予想外に強かったため、コアPCEの上振れを警戒していたが、FRBが重視する物価指数であるPCEがぴったり予想と一致したことで一息ついたようだ。

さらに、米供給管理協会(ISM)が発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想外に低下したことも、米国債利回りを押し下げた。トレーダーは、工場部門の生産が弱く、製造業がなかなか勢いを得られずにいることから、FRBが当初想定していたよりも早く利下げを開始する可能性があるとの見方が増え始めている。

トレーダーは今後、8日(日本時間22:30)に発表される2月の米雇用統計に市場がどのように反応するかを注視すべきだろう。1月の堅調な数値に匹敵するような非常に強い内容となれば、FRBが早期に利下げに転じるとの期待が損なわれ、金相場が急落する可能性がある。

一方、米非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回り、景気鈍化を示唆すれば、金利予想はよりハト派的な方向へと再調整され、米国債利回りを圧迫する可能性が高い。このシナリオは貴金属を支えるだろう。

2月の米雇用統計:今週金曜発表

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強気
データ提供:
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変動 ロング ショート 建玉
日次 -12% 5% -5%
週次 -9% 2% -4%
プライスアクションとの関連性
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ゴールド価格 (XAU/USD) テクニカル分析

ゴールド(金)価格は先週、2,035ドルのトレンドライン(レジスタンス)を上回り、重要な天井である2,065ドルを超えた。昨年12月下旬の高値水準2,085ドル付近をも突破しそうな勢いである。この水準で上値を抑えることができなければ、ゴールドの史上最高値である2,150ドル近辺に向け、さらに上昇する可能性がある。

一方、売り圧力が戻り、弱気へと反転した場合は、最初のサポートは2,065ドルとなる。この水準をさらに下回ると、50日単純移動平均線が位置する2,035ドルに向けて下降するかもしれない。弱地合いが続けば、2,010ドル/2,005ドルのレンジを維持できるかが注目される。

ゴールド価格 日足チャート

資料:TradingView

--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著

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