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任天堂、次世代ゲーム機発表いつ? スイッチ後に株価6倍 高いハードル

任天堂、次世代ゲーム機発表いつ? スイッチ後に株価6倍 高いハードル

小雲規生, IG証券ファイナンシャルライター

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このページの内容

任天堂の次世代ゲーム機への関心が高まっている。主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」は発売から8年目突入を控え、販売台数が減少。一部では次世代機について「2025年3月にも発売へ」と報じられており、正式発表が待たれる状況になっている。任天堂の株価はスイッチの開発発表後に6倍超に値上がりしており、後継機でさらなる上昇が実現することへの期待は大きい。ただ、スイッチの輝かしい実績は後継機にとっては高いハードルともいえ、投入時期の判断は難易度を増していそうだ。

任天堂の古川社長「スイッチの販売レベルの維持は容易ではない」

スイッチが発売されたのは7年前の2017年3月3日。2023年12月末までに1億3937万台を販売する大ヒットとなったが、2024年3月期の販売台数は前期比13.7%減の1550万台となる見込みだ。任天堂の古川俊太郎社長は2月6日の2023年10-12月期決算会見で「発売8年目に突入するニンテンドースイッチの販売をこれまでと同じレベルに維持することは容易ではない」と述べた。

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こうした中、日経新聞は2月26日にスイッチの後継機が2025年3月にも発売されると報じた。このスケジュールが正しければ、あと半年ほどの間で任天堂から正式なアナウンスがあってもおかしくない状況といえそうだ。スイッチの場合、実際の発売の2年前に当時の岩田聡社長が「まったく新しいコンセプトのゲーム専用機プラットフォーム」を開発中だと公表。その後、発売の約5か月前にあたる2016年10月20日に商品名と発売時期が発表されている。

任天堂の株価はスイッチの開発発表から6倍超に値上がり

次世代ゲーム機への関心が高まるのは、スイッチの投入が任天堂の株価上昇につながった実績があるからだ。任天堂の株価は岩田氏がスイッチの開発を公表した2015年3月17日以降、2024年3月1日終値(8484円)までに6.1倍まで値上がり。日経平均株価(N225)が同じ期間に約2.1倍となった成績を大きく上回った。

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こうした株価上昇は業績向上に裏付けられており、2015年3月期に418億円だった最終利益は、2024年3月期には4400億円になる見通しだ。スイッチのヒットはゲーム機販売による収入を押し上げただけでなく、任天堂が手掛けるゲームソフトの販売の基盤にもなった。2023年末までの販売実績は、「マリオカート8 デラックス」が6058万本、「あつまれ どうぶつの森」が4479万本、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」が3367万本となっている。

スイッチ後継機の投入にはリスクも

ただ、任天堂の株価や業績に対するスイッチの貢献が大きかっただけに次世代ゲーム機の投入時期は難しいともいえそうだ。スイッチの販売はかつての勢いを失ったとはいえ、過去のゲーム機の7年目の実績と比べれば、まだまだ力強さを発揮している。こうした中で経営の軸足を次世代機に移せばスイッチの販売の急減速を招いてしまい、さらに次世代機で人気ゲームソフトが生まれないといった事態も重なった場合には、スイッチと次世代機が共倒れになるリスクもある。

1980年代からゲーム機市場を開拓してきた任天堂も新商品投入で成功が約束されているわけではない。2012年に発売した「Wii U」は販売後5年間の販売台数が1356万台に留まる失敗。この逆境からの復活につながったのがスイッチのヒットだった。古川氏は「生活必需品ではない当社の商品は、面白くなければすぐに振り向いてもらえなくなる」とも述べており、次世代機投入がはらむリスクにも心を砕いているようだ。

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