エヌビディアへの挑戦。アルファベット、マイクロソフト決算の注目点

テスラ（TSLA）、メタ（META）に続き、グーグルの親会社であるアルファベット（GOOGL）、そしてマイクロソフト（MSFT）が25日の取引終了後に決算を発表。決算にて、エヌビディア（NVDA）との差を埋めることができるか。アルファベット、マイクロソフトの決算の注目点とは。

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推薦者： 木全哲也

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アルファベット、マイクロソフトが続く

テスラが決算を発表し、24日にメタ（旧フェイスブック）が決算を発表する。そして、25日にグーグルの親会社であるアルファベット、そしてマイクロソフトが決算を発表予定である。

米国大型ハイテク株：決算発表予定日

資料：各種資料を基にDailyFXが作成。

マグニフィセントセブンの中で、エヌビディア、メタは、年初来で40～70％近い大幅上昇を記録している。アルファベット、マイクロソフトも堅調に推移しているものの、上昇率は10～15％と限定的である。企業決算により、大幅に引き離されたエヌビディアとの差を埋めることができるか注目である。

資料：BloombergよりDailyFXが作成。

アルファベット決算

Googleの親会社アルファベットの決算発表では、

1. クラウド部門の収益
2. 広告収入
3. AI関連のプロジェクトの発表・進捗

などに注目である。

クラウド部門の収益は、2023年第4四半期にて、収益が大幅に増加し、前年同期比での伸びが改善した。収益成長の鈍化懸念を打ち破る結果であったが、引き続き高い収益の伸びを示せるかに注目である。金融市場では、前期並みの高い伸びを示すことが見込まれている。

資料：BloombergよりDailyFXが作成。予想はBloombergコンセンサス予想。

広告収入の前年と比べた伸びは、2022年第4四半期から伸びが加速している。広告収入は、アルファベットの総収入の70％以上を占めており、同社の業績上もっとも重要である。米国を中心に底堅い景気回復が続く中、広告収入の堅調な伸びが示せるかに注目である。

資料：BloombergよりDailyFXが作成。予想はBloombergコンセンサス予想。

AI関連のプロジェクトの発表・進捗も重要である。現在の株式市場は、AIへの期待感に支えられており、AIに対して企業がどのように向き合っているかに、投資家の関心が集まっている。アルファベットのＡＩへの取り組み、将来的な収益機会への結びつきを示せるかは、株価動向にとって重要である。

また、アルファベットが配当を開始するかどうかにも投資家の注目が集まっている。メタは、前期に配当を開始しており、株価が急騰した。アルファベットが配当を開始した場合、株価の上昇圧力となる可能性がある。

マイクロソフト決算

マイクロソフト決算では、

1. 「Azure（アジュール）」の収益
2. AI戦略

などに注目である。

「Azure」の収益が高成長を続けており、マイクロソフト全体の好業績に貢献している。今回の企業決算でも、Azureの収益は、前年と比べて30％近い高成長が持続することが予想されている。

また、OpenAI（オープンAI）と協働して開発したAIツール「Copilot（コパイロット）」の動向にも注目である。AIへの取り組みが同社の株価を支えている中、「Copilot」の今後の収益貢献に対して、どのような見通しを示すかが重要になる可能性がある。

資料：BloombergよりDailyFXが作成。予想はBloombergコンセンサス予想。

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サムネイル画像：BINGJHEN - stock.adobe.com

-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著