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ユーロ相場見通し 2023年第4四半期:経済の悪化により対ドル、円で下落を予想

ユーロ相場見通し 2023年第4四半期:経済の悪化により対ドル、円で下落を予想

ディエゴ・コルマン, ストラテジスト

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このページの内容

ユーロ相場(為替)概要

第3四半期のユーロは、少なくとも本稿執筆時点までは強弱入り混じる動きだった。ユーロは、対米ドルでは7月上旬の一時的な上昇の後に緩やかに下落したが、日本円英ポンドに対しては外国為替市場で若干上昇した。

第4四半期にかけて、主要通貨によってはユーロの見通しが暗いものがある。つまり、ユーロ/米ドルユーロ/円は年後半に下落する可能性がある。その一方でユーロ/英ポンドは両通貨とも力強いファンダメンタルズや有利な状況を示す明確なトレンドがないため、一定の値幅を上下し続ける可能性がある。

本レポートの核となるテーマは、ユーロのファンダメンタルズを探ることです。テクニカル分析見通しと値動きについてより深く知りたい方は、ユーロの第4四半期トレードガイドをダウンロードしてください。無料です!

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ユーロ/米ドルの見通し

ユーロが直面している大きな課題はユーロ圏のマクロ経済状況である。ユーロ圏の多くの地域で経済活動が急激に悪化している。とりわけ、ドイツはユーロ圏の成長の原動力と見なされてきたが、今年に入ってテクニカルリセッション(実質GDP成長率が2四半期以上連続で前期比マイナスになること)におちいり、再び「欧州の病人」のレッテルを貼られた。

地域経済の不況が続く中、欧州中央銀行(ECB)は9月の会合で10回連続となる利上げをおこなった。預金ファシリティー金利(ユーロ圏の民間銀行が一時的に過剰となった資金を中央銀行に預け入れる際の利子)は4%に引き上げられ、金融引き締め策は終了したかにみえた。クリスティーヌ・ラガルド総裁が率いるECBは同日、現在の金利についてインフレ目標のタイムリーな達成に十分に貢献すると述べた。

欧州の状況とは対照的にFRB(米連邦準備制度理事会)はタカ派的なスタンスを維持していた。米国経済の並外れた底堅さと長引くインフレが相まり、政策当局者は2023年内にもう一度25ベーシスポイントの利上げをおこなう可能性を残し、当初の予想より長く金利が高止まりすることを示唆せざるを得なくなった。

ECBとFOMC(米連邦公開市場委員会)の金融政策の相違は、米国経済のアメリカ例外主義と相まって年内は米ドル高に有利な状況を作り出している。このため、ユーロ/米ドルは第4四半期にかけてさらに下落し、2023年の安値を更新する可能性がある。

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ユーロ/円 弱気
データ提供:
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変動 ロング ショート 建玉
日次 6% -2% 0%
週次 105% -27% -12%
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ユーロ/円の見通し

ユーロは対円でも低迷している。年の大半を通してECBの一連の引き締めがユーロ/円の上昇を加速させたが、最近の中央銀行の発言からすると利上げサイクルは終了したようだ。これはつまり、ユーロに有利になるような金利差が今後さらに拡大することはないということだ。

ユーロ圏のマクロ経済環境が今後数カ月間に大幅に悪化すれば、ユーロの見通しは悪化するかもしれない。特に中国の景気減速を目の当たりにしたことで、このシナリオの可能性は残る。その結果、リスク回避の動きが強まり、安全資産への需要が高まることもあり得る。こういった厳しい背景によってトレーダーは利下げの時期の予測を早め、ユーロ/円にさらなる圧力をかける可能性もある。

日本銀行の金融政策スタンスには、もう一つ潜在的な問題がある。日銀はハト派の姿勢を崩していないが、恐らく2024年春に始まるであろう実際の政策転換によってマーケットが混乱することを避けるために、今年後半から出口戦略の準備を始めるかもしれない。トレーダーはこうした動きを先取りしようとするため、円高が進む可能性がある。

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ユーロ/英ポンドの見通し

ユーロ/英ポンドに関しては、大きな影響を与えるきっかけがない限り、強気・弱気のシナリオを構築することが難しい。したがって、この通貨ペアは方向感に欠け、年内は主に横ばいの動きとなっても不思議ではない。このような状況は強いトレンドを求めるトレーダーにとっては退屈かもしれないが、レンジ取引をおこなう機会にはなるかもしれない。

ファンダメンタルズに目を向けると、ユーロも英ポンドも競争上の優位性や他方に対する優勢を示していない。例えば、ECBとBOE(イングランド銀行、英中央銀行)は引き締めの終了を示唆しており、高まる景気後退のリスクから追加利上げへの意欲は乏しく、金融政策が両通貨の決定要因になることはないだろう。

加えて、景気動向は最小限の影響にとどまる態勢にある。これは、英国とユーロ圏の経済が不安定な状態にあり、景気後退がおぼろげに見え始めていることに起因する。こうした状況を踏まえると、第4四半期のユーロ/英ポンドは「中立」の予想が妥当だろう。

ユーロ/米ドル、ユーロ/ポンド、ユーロ/円の第3四半期パフォーマンス

資料:TradingView

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