※2024年3月13日13時24分更新
まだ3月だが、今年に入り金利情勢は大きく変化している。米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BOE、中央銀行)の現在のスタンスを分析し、金利を巡る現在の市場予想を踏まえたうえで、FXトレーダーが取るべきポジションとは?
金利に関する重要な変化
ジェローム・パウエルFRB議長は市場が予想する通りの方向性を示している。米国の経済指標データはまちまちで、FRBは6月に利下げを実施する可能性が高まっている。その結果、ドルの価値は下がっている。
ECBも6月と7月の両理事会での利下げの可能性を示唆している。BOEに比べ、FRBとECBは利下げに動く可能性が高い。このため、英ポンドはドルに対して非常に堅調に推移している。
高まる英ポンドの価値
下図のトレンドライン(赤線)が示すように、2022年9月以降、英ポンドは上昇の一途を辿っている。過去に3回、同ラインを下方に試す場面があったが、いずれもサポートは維持され、英ポンドの上昇トレンドを裏付けている。BOEは利下げを延期する可能性を示唆しているため、英ポンドのロングに投資妙味があると見ている。金利情勢が変わらない限り、英ポンドはドルとユーロの両通貨に対して好調な推移が続くだろう。
英ポンド/ドル 日足チャート
資料:IGTV
サムネイル画像提供:ブルームバーグ