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金価格見通し:FOMC議事要旨公表後は下落、米雇用統計を控えた金/ドルのシナリオとは?

金価格見通し:FOMC議事要旨公表後は下落、米雇用統計を控えた金/ドルのシナリオとは?

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※2023年7月6日17時41分更新

金、金/ドル - 値動き

  • 6日の金/ドルは、6月のFOMC議事要旨を背景に利上げ観測が強まり、下落した
  • 7日発表の米雇用統計を前に、金/ドルの下落は勢いを失いつつある
  • 金/ドルの注目すべき水準とは?
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米連邦準備制度理事会(FRB)が5日に公開した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(6月13、14日開催分)は、7月末の追加利上げへの期待を維持する内容と解釈され、金先物相場は下落した。

FOMC議事要旨によると、一部の参加者は6月の会合での利上げ継続を支持していたが、ほぼすべての参加者が金利を据え置くことに合意していたことが明らかになった。それでも18人中16人は、年内に金利が少なくともあと25ベーシスポイント(bp)上昇すると予想していた。

パウエルFRB議長は先月の下院金融委員会と上院銀行委員会での半期に一度の証言で、さらなる利上げが必要かもしれないと述べ、FRBのタカ派的な姿勢を改めて強調した。CMEグループが算出・公表するフェドウォッチによると、金利先物市場では現在、7月25-26日開催のFOMC会合で25bpの利上げが実施される確率は89%と見込まれている。

金/ドル 240分足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

明日7日に発表される6月の米非農業部門雇用者数は前月比22万5,000人増と、5月(33万9,000人増)から減少するものの、失業率は3.7%から3.6%に低下すると予想されている。米雇用統計が予想を上回る内容となれば、今月末のFRBによる利上げ観測が強まり、金相場の上値が重くなる可能性がある。

テクニカルチャートでは、金/ドルは6月下旬に示現した弱気トライアングルパターンの目標価格に到達した。240分足チャートでは、強気のダイバージェンス(14期間相対力指数の上昇に対し、価格は下落)が見られ、下落の勢いがやや弱まっていることを示している。しかし、上図が示すように、移動平均線は引き続き下向きで、弱気バイアスを強めている。

金/ドル 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

金相場が最初のレジスタンスエリアである1,935-1,945(240分足チャート上の6月末の高値、89期間移動平均線、200期間移動平均線を含む)を上方ブレイクすると、当面の下押し圧力が和らぐだろう。このエリアを上抜ければ、6月初めの高値1,983に向けて上昇する可能性が開ける。

ここ数カ月、金相場は特に長い時間枠チャートで上昇の勢いが弱まる兆候がある。3月28日付記事「金価格見通し:難しい2,000ドルの壁超え」と4月16日付記事「金価格の週間見通し:金/ドルは慎重な姿勢に転じる時が来た?」、その後の記事( 4月24日付5月10日付5月17日付5月31日付6月8日付)もご参照ください。

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--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著

ジャラディ氏に連絡するには、Twitterで @JaradiManish までお願いいたします。

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