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金価格:金/ドルはサポート割れが近いか、米PCE控えた見通しとは?

金価格:金/ドルはサポート割れが近いか、米PCE控えた見通しとは?

Manish Jaradi, ストラテジスト
このページの内容

※2023年4月24日15時28分更新

金、金/ドル - テクニカル分析見通し

  • 金相場は、2,000ドルを上回る水準を維持するのが難しくなってきている
  • 重要な焦点は、今週後半発表の米PCE価格指数と米GDP
  • 今後の見通しと、金/ドルで注目すべき重要な水準とは?
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金相場のテクニカル分析見通し:中立

金価格の最近の動向をテクニカル分析の観点から見ると、米国経済は回復の兆しを見せているものの、米インフレ率が引き続き高水準なままであることから、金価格は持続的な上昇が難しくなってきているように見える。しかし、主要なサポートを下方ブレイクするまでは、横ばいまたは堅調に推移する可能性が高い。

先週21日に発表された4月の米企業活動は11カ月ぶりの高水準に達し、金利上昇の環境下にもかかわらず、企業活動の堅調ぶりを示した。ただ、21日の調査結果は、実際の経済状態を誇張している可能性もある。労働市場や小売売上高など、公表された信頼のおける経済指標は景気減速を印象づけるものであり、銀行による信用収縮が家計や中小企業に打撃を与え始めていることが示唆されている。このため、27日に発表される2023年1-3月期の米国内総生産(GDP)が注目される。成長率は前期の2.6%から2%に減速すると予想されている。

金/ドル 240分足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

消費者物価指数(CPI)、個人消費支出(PCE)、生産者物価指数(PPI)を含むコアインフレ指標は、インフレの緩やかな低下を示唆している(表参照)。この点については、28日に予定されている米PCE価格指数が何らかの方向性を示してくれるだろう。3月のコアPCE価格指数は前年同月比4.5%上昇と、2月(同4.6%上昇)より緩やかに鈍化すると予想されている。

しかし逆に、物価上昇圧力が高まれば、米国債利回りと米ドルを押し上げ、金を圧迫する可能性がある。複数の米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は最近、25ベーシスポイントの追加利上げの可能性を指摘した。CMEグループによるフェドウォッチによると、市場は現在、5月にあと1回の利上げ実施の可能性を89%としている。一方、PCEが予想を下回る結果となった場合、金/ドルは2,000ドルの大台超えの可能性が出ている。

金/ドル 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

テクニカルチャートでは、トレンド/モメンタム指標に基づき色分けされたローソク足チャートが示唆するように、日足チャートと240分足チャートにおいて、より広範なトレンドが上向きであることに疑いの余地はない。日中チャートでも、最近の下降トレンドは、弱気な局面ではなく、調整局面であることを示している(日足と240分足の色分けチャート参照)。

金/ドル 240分足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

しかし、短期的にはそうでも、長期的な視点からは注意が必要だ。このような状況は金先物相場に下方ブレイクをすぐに起こさせるわけではないが、そのリスクは醸成されている。これに関しては、3月28日付記事「金価格見通し:難しい2,000ドルの壁超え」と4月16日付記事「金価格の週間見通し:金/ドルは慎重な姿勢に転じる時が来た?」をご参照ください。

金/ドル 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

これまでのところ、金相場は2022年後半からの熊手型の上昇チャネルの上端とほぼ一致する、2020年の最高値2,072の厳しいレジスタンス付近で上値が重くなっている。週足と日足のチャートでは、今月の高値付近で弱気のダイバージェンスが示現しており、金相場が上昇の勢いを失っていることを示している。

金/ドル 週足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

日足チャートのMACD(移動平均収束拡散手法)を見ると、短期的にはモメンタムは引き続き下降している。したがって、焦点は1,935-1,970付近の重要なサポートに移る。これまでのところ、金/ドルはこの収束したサポートエリアを上回る水準を維持している(240分足チャート参照)。先週の安値1,970を下方ブレイクすると、1,935に向けて下値を探る展開となる可能性がある。金/ドルの見通しが明確に強気に転じるには、2,072を決定的に上抜けする必要がある。

--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著

ジャラディ氏に連絡するには、Twitterで @JaradiManish までお願いいたします。

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