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ユーロ/ドル週間見通し:パウエル議長のタカ派姿勢がユーロへの下落圧力を維持

ユーロ/ドル週間見通し:パウエル議長のタカ派姿勢がユーロへの下落圧力を維持

居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2023年11月13日11時05分更新

ユーロ/ドルの分析

  • 先週はECB よりFRBのタカ派姿勢が強かったことがユーロを下押し
  • 今週はユーロ圏と米国のCPIが主な注目材料
  • ユーロ/ドルの弱気派は下方ブレイクアウトを期待

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ユーロのファンダメンタルズ要因

先週のユーロは中央銀行当局者の発言に大きく左右され、米連邦準備制度理事会(FRB)タカ派的な姿勢がユーロを下押しした。パウエルFRB議長はハト派的な発言を控え、必要であれば追加利上げを実施するとの見解を示した。

中国の経済指標が芳しくなかったこともユーロの上値を抑えた。すでに鈍化しているユーロ圏の製造業活動にマイナス影響を与えるとの見方が広がったためだ。金利市場では2024年12月までの累積利下げ幅をFRBは75ベーシスポイント(bp)、欧州中央銀行(ECB)は約85bpと織り込んでおり、キャリートレード取引はドル優勢の方向に傾いている。ユーロ圏より米国の経済が堅調なのに加え、現在も続く中東紛争を背景に安全資産としてドルに資金が流れる動きも想定されることから、ドルの方が依然として有利な状況にある。

今週は、ユーロ圏と米国から注目される経済指標の発表が予定されており、先週よりも動きが活発になりそうだ。市場の関心は米消費者物価指数(CPI)とユーロ圏のCPIに集まっている。ユーロ圏CPI総合指数の伸び率は4.3%から2.9%に急低下すると予想されており、これが現実となればユーロにとってマイナス材料となる可能性がある。

経済指標カレンダー

テクニカル分析

ユーロ/ドル 日足チャート

チャート作成:ウォレン・ヴェンケタス

ユーロ/ドルの日足チャートでは、再び下降フラッグのレジスタンスを突破できず、200日移動平均線(青線)と50日移動平均線(黄線)に挟まれた状態が続いている。価格は現在、 RSI(相対力指数)の中間値を上回っているものの、上記のチャートはフラッグパターンのサポートが破られた場合、弱気基調になることを示唆している。

レジスタンス水準

  • 1.0800または200日移動平均線
  • フラッグレジスタンス
  • 1.0700

サポート水準

  • 1.0635
  • 50日移動平均線
  • 1.0600
  • フラッグサポート
  • 1.0500

IGクライアントセンチメント指標:弱気

IGクライアントセンチメント(IGCS)指標によると、ユーロ/ドルを取引する個人トレーダーの60%が現在、ロングポジションを保有している(本レポート執筆時点)。

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市場センチメント

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--- DailyFX.com リサーチチーム ウォレン・ヴェンケタス著

ヴェンケタス氏に連絡するには、Twitterで @WVenketas までお願いいたします。

新たなレポートの配信等はtwitterアカウント @DailyFXJapan で確認できます。

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