銅価格見通し：調整局面も、エリオット波動が短期的な上昇を示唆

※2024年1月12日15時17分更新

エリオット波動理論は、長期的な動きがほぼ終わるまで、その見極めが難しい。銅価格の上昇トレンドは初期の上昇5波（推進波）を経て、現在は調整局面にある。銅価格の目先の値動を探る。

推薦者： ジェレミー・ネイラー

上級者のためのエリオット波動の解説

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銅の最近の上昇を見る限り、上昇5波（推進波）及び下降3波（調整波）の完成にはまだ少し時間がかかるが、調整波下において値動きが再び下降する前に短期的に上昇することが明らかになってきている。

銅の取引で示現したエリオット波動パターン

銅の取引にはエリオット波動パターンが見られる。このパターンの初期は5つの上昇波で構成され、第4波が第1波より低くならないことが重要だ。今回の銅のケースでは、このルールから若干外れているが、全体としてはエリオット波動の原則に則している。

現在、銅価格は調整局面にあり、つまりは少し後退している。このパターンの調整局面は3波の部分で構成されている。現在、銅価格は調整局面の安値から反発しているが、この反発がどこまで続くのか、またいつ下げに転じるかは不明だ。しかしながら、筆者はこの上昇がしばらく続くと予想している。

資料：IGTV

損切り水準の設定

銅に投資している人には、損切り水準を83に設定することを勧めている。つまり、銅価格が83まで下がったら、銅を売るのがいいということである。下降2波として次の反落が始まる前に、価格は86か87あたりまで上昇すると予測している。その後の反落は、前回の安値を下回る水準まで下降すると見ている。

このエリオット波動パターンには不確定要素があるが、銅の動きに影響を与える重要な要素、つまり供給については把握しておく必要がある。銅の供給が制限されれば、銅価格は上昇する傾向にあり、これは筆者が提示したテクニカル分析の方向性を支持している。今後数日から数週間で状況が進展すれば、今後も最新情報を提供していく。