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FOMC後に大きく動く可能性があるポンドドル 注目しておきたい上下のチャートポイントは?

FOMC後に大きく動く可能性があるポンドドル 注目しておきたい上下のチャートポイントは?

石川順一, IG証券マーケットアナリスト

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FOMC後に大きく動く可能性があるポンドドル 注目しておきたい上下のチャートポイントは?

【サマリー】

  • 連邦公開市場委員会(FOMC)後にポンドドルの変動幅が拡大する可能性がある
  • 現在は61.8%戻しで上昇が止められ、予想変動率は再び上昇基調にある
  • 反落ムードが漂う中で「タカ派のFOMC」となれば、ポンドドルは下値トライを想定しておきたい
  • 「ハト派のFOMC」では、短期レジスタンスラインのトライおよびブレイクが焦点となろう
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・61.8%で上昇が止められ予想変動率は上昇ムードに

9月の下旬以降、ポンドドル(GBPUSD)は反発の基調にある。

だが、直近の動きを確認すると、フィボナッチ・リトレースメント(6月16日高値-9月26日安値)61.8%の水準1.1625レベルで上値が連日止められている。

一方、RSIのトレンドを確認すると「80」の水準を超えた後、低下基調にある。

そしてMACDでは、プラスの乖離幅が縮小傾向にある。

ポンドドルのチャート

チャート:Trading View 日足(今年6月以降)

英ポンド/米ドル 混合
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変動 ロング ショート 建玉
日次 8% -2% 4%
週次 -13% 4% -6%
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これらテクニカル指標の動きに加えて、1週間の予想変動率は再び上昇ムードにあり、15%の水準を上回ってきた。

ポンドドルと予想変動率(1週間)のトレンドを確認すると、予想変動率が上昇する局面ではポンドドルの下落幅が拡大するトレンドパターンが見られる。

上で述べたテクニカル指標の状況と予想変動率が上昇ムードにあるタイミングで「タカ派のFOMC」となれば、変動幅が拡大しやすい傾向にあるポンドドルは下落幅が拡大することが予想される。

ポンドドルと予想変動率のチャート

チャート:Bloomberg L.P. 日足(年初来)/予想変動率は1週間

・下落局面でのチャートポイントは?

「タカ派のFOMC」でポンドドルが下落する場合、まず注目しておきたいのが2つの移動平均線の攻防-50日EMAと21日MAの攻防である。

現在は、前者の50日EMA(1.14ミドル)がサポートラインとして意識されている。21日MA(1.1320レベル)も相場をサポートする局面が見られた。

ポンドドルが下落する局面では、この2つの移動平均線で反転するかどうか?を確認したい。

特に注目したいのが、21日MAの攻防である。この移動平均線は明日以降、短期サポートラインとクロスする。「21日MA=短期サポートライン」で相場の反転が確認される場合は、ポンドドルの反発基調が続くシグナルと捉えたい。

逆に、ポンドドルが難なく2つの移動平均線を下方ブレイクする場合は、明日以降、フィボナッチ・リトレースメントの攻防へシフトしよう。

10月以降のトレンドから、38.2%の水準1.1154レベルと61.8%の水準1.085レベルで反転する可能性を意識しておきたい。

ポンドドルのチャート

チャート:Trading View 日足(今年8月以降)

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・上昇局面でのチャートポイントは?

一方、「ハト派のFOMC」となれば、ポンドドル(GBPUSD)は上値トライのムードが再び高まるだろう。このケースでは、冒頭で指摘したフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.1625レベルを突破することが予想される。

61.8%の突破が確認される場合、3月23日の高値1.3298レベルを起点とした短期レジスタンスラインの突破が次の焦点として浮上しよう。このラインは今日現在、1.1670レベルで推移している。

短期レジスタンスラインをも難なく突破する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.1923レベルを視野にポンドドルの上昇幅が拡大する展開を想定しておきたい。

なお、8月下旬の動向を確認すると、76.4%レベルでポンドドルの上値が2度抑制される局面があった。

ポンドドルのチャート

チャート:Trading View 日足(今年3月以降)

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