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原油に投資する方法とは?戦略やヒントをプロが解説!

原油に投資する方法とは?戦略やヒントをプロが解説!

DailyFXJapan, Research
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このページの内容

原油は、世界で最も流動性の高い商品として位置づけられています。原油へ投資することのメリットは、取引量の多さやチャートがわかりやすいことなどが挙げられます。ただし、原油をトレードするには、まず需要と供給がどのように原油価格に影響を与えるかを理解しなければなりません。トレーダーは、投資の一貫性と効率性を高めるために、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析、トレード戦略を学ぶことで、マーケットで優位に立つことができます。

この記事では、原油投資が注目される背景やメリット、戦略について解説します。

原油投資が注目される背景

原油は世界経済の動向を映し出す貴重な資産クラスであり、その価格動向は投資家にとって重要な指標となっています。近年、気候変動への取り組みや再生可能エネルギーへのシフトが進む中で、原油市場もさまざまな変化を遂げていることが注目されています。

一方で、新型コロナウイルスの影響による経済停滞や、主要産油国間の価格戦争など、原油価格は多くの要因によって大きく揺れ動いています。このような状況下では、投資家は原油市場の動向を見守りつつ、自らの投資戦略に生かすことを求められています。

原油投資は、そのハイリスク・ハイリターンの特性から、投資ポートフォリオの一部として位置づけられています。また、ETFや先物など、原油にはさまざまな投資手段があり、投資家のリスク許容度や資産運用の目的に応じて選ぶことができます。

原油投資の種類

原油投資とは、原油を対象とした投資のことです。原油そのものを直接買うのではなく、原油先物契約や原油関連のETF(上場投資信託)などを通じて、原油価格の動きに連動した投資を行います。

原油は、ブレント原油とWTI原油の2種類が多く取引されています。

ブレント原油

ブレント原油とは、イギリスの北海に位置するブレント油田から採鉱される原油のことです。ブレント原油は、世界の原油価格のベンチマークとなっており、取引される石油契約のほぼ3分の2を占めています。粘度が低く硫黄含有率が低いため、ガソリンやジェット燃料など高品質の燃料を作りやすいという性質があります。

WTI原油

WTI原油とは、「West Texas Intermediate」の略称で、米国を代表する原油です。生産量が多く、流動性が高いことから世界的に広く取引されています。WTI原油は、その特性から「軽質・低硫黄」原油とも評され、ガソリンや軽油などの精製品への変換率が高いという特徴があります。そのため、エネルギー需要が多い国々で高い評価を受けています。

また、WTI原油の価格はニューヨーク商業取引所(NYMEX)で決まり、世界の原油価格の基準となることも多いと言えます。WTI原油の価格動向は、経済情勢や政治情勢、天候などに左右されるため、投資する際にはこれらの要素をしっかりと把握することが必要です。

原油に投資するメリット

原油は世界経済の主要なエネルギー源であり、トレードの対象として非常に人気のある商品です。天然に存在する化石燃料で、精製してガソリン、ディーゼル、潤滑油、ワックスなどの石油化学製品になります。需要が高く、取引量も多く、流動性が極めて高いという特徴があります。そのため、原油のトレードでは、狭いスプレッド、明確なチャートパターン、そして高いボラティリティが見られます。

その他にもこのようなメリットがあります。

少額から投資できる

原油投資の大きな魅力の1つは、少額から始められるという点です。特に、ETF(上場投資信託)は手軽に原油に投資できる手段として利用されています。ETFは、株式のように取引所で売買される投資信託の一種です。投資対象には、原油価格に追従する商品価格インデックスも存在します。これにより、大量の原油を直接購入するのではなく、少額から原油投資を始められます。

また、原油の先物取引も少額から取り組むことができます。先物取引は、将来の原油価格を予想し、その価格で取引を約束する方法です。ただし、それぞれの投資方法によりリスクやリターンは異なるため、自身のリスク許容度に合わせて選択することが重要です。

世界経済の動向を直接的に反映しやすい

原油投資の大きなメリットとして、世界経済の動向を直接的に反映しやすい資産である点が挙げられます。全世界で使われるエネルギー源である原油の需要は、経済活動の活発さと密接に関連しています。例えば、経済が好調であれば、工業生産が増加し、エネルギー需要も増大します。その結果、原油価格は上昇する傾向にあります。逆に、経済が不調であれば、エネルギー需要が落ち込み、原油価格も低下します。経済全体の動向を把握することで、原油投資の戦略を立てやすくなるでしょう。

高いリターンが見込める

適切なタイミングで原油に関連する金融商品を購入・売却することで、大きな利益を獲得できる可能性があります。例えば、経済的な好景気や地政学的なリスクにより原油価格が急激に上昇した際、それを予測して早めに投資をしていれば、大きな利益が見込めるのです。ただし、価格変動が大きいということは、同時に大きな損失を被るリスクがあります。したがって、高いリターンを狙う場合は、世界の経済・政治動向をしっかりと把握し、それに基づいた慎重な投資判断が必要です。

原油への投資の基本:値動きに影響する要因を理解する

原油への投資では、需要と供給に注目することが大切です。経済ニュースやプレスリリースなどの報道や、中東の緊張などの地政学的リスクによる価格への影響を理解しておきましょう。

ここでは、原油の供給・需要要因を紹介します。

供給要因

  • 製油所の稼働状況・戦争:北海のフォーティーズ・パイプラインやテキサス州のポートアーサー製油所など、世界の主要製油所の停止・メンテナンスは、原油の供給に影響を与えるため、注視しなければなりません。特に、中東での戦争は供給不安を招きます。例えば、2011年にリビア内戦が始まったとき、価格は数カ月の間に25%上昇しました。
  • OPEC(石油輸出国機構)の減産・増産:OPECが世界供給を1.9%削減する決定を発表した2016年当時、原油価格は44ドル/バレルから80ドル/バレルまで上昇しました。
  • 原油産出国の供給:OPECの重要性を理解したうえで、サウジアラビアやロシアなどの原油輸出上位国を把握することも必要です。例えば、OPECが減産を決定すれば供給量が減り、原油価格は上昇します。一方、生産量が増えれば、価格は下がります。非OPEC諸国も同様に、供給量調整により価格に影響を与えます。

需要要因

  • 季節性:暑い夏は活動量が増え、石油の消費量も多くなります。冬が寒いと、暖房のために石油製品を多く消費するようになります。
  • 石油の消費者:石油の最大消費国として名を連ねるのは、一般的に米国や欧州諸国などの先進国です。しかし、最近では、中国や日本などアジア諸国での石油消費が急増しています。そのため、トレーダーは経済状況とともに、これらの国々の需要水準に注目しています。アジア地域で景気が減速した場合、原油価格に影響を与え、需要が減少する可能性があるからです。

原油に投資する方法:ヒントと戦略

原油に投資するトレーダーは、自身の戦略に従って取引します。原油価格に影響を与えるファンダメンタルズ要因を理解し、自身のスタイルに合った取引戦略を駆使しています。それぞれの投資家の取引戦略は異なりますが、リスク管理はレバレッジの効果的な使用やよくある取引のミス回避など、安定した取引には重要な要素が含まれることが多いと言えます。

原油の取引戦略として、以下が挙げられます。

  1. ファンダメンタルズ分析
  2. テクニカル分析
  3. リスク管理

トレーダーに求められるのは、原油価格に影響を与えるファンダメンタルズの需給要因を理解したうえで、テクニカル分析を用いて取引を行うことです。そして、テクニカル分析で売買シグナルを確認したら、適切なリスク管理手法を実行します。ここで一つ例を紹介します。

2017年11月30日、OPECとロシアが原油の減産延長に合意し、その結果、供給量の減少につながりました。この出来事は、トレーダーがマーケットの買いシグナルを特定するために戦略に取り入れる必要のあるファンダメンタルズ分析の1つです。

Crude oil chart showing the price of oil increasing after OPEC extended the production cut

次に、テクニカル分析を用いたチャートの分析です。トレーダーはさまざまなテクニカル指標や価格パターンを使って、マーケットに参入するためのシグナルを探します。たくさんのテクニカル指標を使う必要はなく、十分に理解しているものを1つ活用しましょう。

上記のチャートでは、買いシグナルを探すための代表的なテクニカル指標として、RSI(相対力指数)が使用されています。RSIが売られすぎの領域(緑色の円)から戻ってきたら、トレーダーは買いのシグナルと判断します。このテクニカル分析がDailyFXのファンダメンタルズ分析と一致していることから、トレーダーは取引を実行し、妥当な損切りと利益確定を設定できます。また、リスクを管理するために、トレーダーは直近の高値での利食い、直近の安値での損切りの設定を検討します。

この例では、リスクとリターンの比率がプラスであることを示しています。DailyFXでは、さまざまなマーケットで数百万件の実際のトレードを調査し、リスクとリターンの比率の高さが安定したトレードの重要な要素であることを発見しました。DailyFXでは、すべてのオープントレードにおけるリスクを、資本の5%未満に抑えることを推奨しています。

原油のトレードにおいて市場で優位なポジションを築くために、原油相場の四半期見通しをご活用ください。

原油投資の注意点とリスク

原油に投資するうえで、理解しておきたい注意点とリスクを紹介します。

政治や経済の影響を強く受けやすい

原油投資は、政治や経済の影響を強く受けやすい特性があります。産油国の政情不安や戦争、自然災害などが原油の供給量に影響を及ぼし、それが原油価格の変動につながるからです。例えば、産油国で大規模なストライキやテロが発生し、原油生産が停滞した場合、その供給不足が世界的な原油価格の上昇を引き起こします。

また、世界経済の動向も大きな影響力を持っています。具体的には、世界の経済が好調な時はエネルギー需要が増加し、その結果、原油価格が上昇します。逆に、世界経済が不振な時期はエネルギー需要が減少し、原油価格が下降します。

したがって、投資家は常に政治・経済情勢を注視し、その動向から原油価格の変動を予測するスキルが求められます。

長期投資には向かない可能性がある

原油価格は、長期的な視点で見ると、さまざまな要素によって大きく変動する可能性があります。その1つが、地政学的リスクです。産油国の政情不安や戦争、テロなどが発生すると、原油供給に影響を及ぼし、価格を大きく揺さぶることがあります。

また、エネルギー政策の変化も影響を及ぼします。再生可能エネルギーへのシフトが進む中、原油への依存度が下がる可能性があります。これらの要素は、長期的な投資戦略においては予測が困難であり、投資リスクを増大させるかもしれません。

原油投資の上級者向けアドバイス

ここでは、トレーダーの中でも上級者が取引する際のヒントを紹介します。

経験豊富なトレーダーは、例えば、将来の需要を予測するためにフォワードカーブ(先物曲線)や、現在のマーケットの動きを理解するためにCFTC(米商品先物取引委員会)のサイトで投機筋のポジションを確認することなどを検討してみましょう。

フォワードカーブ(先物曲線)

フォワードカーブの形状は、商品のヘッジ筋や投機家にとって重要です。そのため、投資家がカーブを分析する際には、マーケットがコンタンゴかバックワーデーションかを確認してください。

  1. コンタンゴ:投資家が将来のある時点で、実際の予想価格よりも高い金額を支払って商品を購入しようとするため、商品の先物価格が予想スポット価格を上回っている状態を指します。典型的な弱気構造のシグナルです。
  2. バックワーデーション:ある商品のスポット価格が先物価格を上回っている状態を指します。通常、強気な構造を示します。
グラフ, 折れ線グラフ  自動的に生成された説明

CFTC/投機筋のポジション

原油先物のトレードでは、CFTC(米商品先物取引委員会)が公表しているデータが重要です。マーケットの力学に関連する情報が提供されるため、原油価格の方向性を把握するのに有効な手段となります。CFTCのManaged Money(投機筋)のネットポジションの動きは、通常、原油価格の動きに先行します。

先物による取引

先物を購入する場合、トレーダーは取引したい原油のベンチマークに適した取引所を選ぶことが重要です。先物に投資するのは大半が機関投資家のため、個人投資家が先物を取引しやすい取引所を選択しなければなりません。

ETF

トレーダーは、個々のマーケットで取引する代わりに、石油会社の株式やエネルギー関連のETF(上場投資信託)を通じて原油に投資することも選択肢の1つです。石油会社やETFの価格は原油価格に大きく影響されるため、その価値がより高くなることもあります。

代表的な原油・エネルギーETFには、以下のものがあります。

  • エネルギー・セレクト・セクターSPDR(XLE)
  • バンガード米国エネルギー・セクターETF(VDE)
  • ユナイテッド・ステーツ・オイル・ファンド(USO)

原油の投資家が把握すべき主要なレポート

毎週更新される米国の原油在庫量は、原油のトレーダーにとって非常に重要なデータであり、ボラティリティの発生につながることもあります。在庫統計は、原油需要の重要なバロメーターです。例えば、週間在庫が増加している場合は原油の需要が低下していることを示唆し、逆に在庫が減少している場合は原油の需要が供給を上回っていることを示唆します。

以下の2つは、おさえておくべき主要なレポートです。

  1. API(米国石油協会):APIが毎週作成している統計レポートでは、製油所総生産量の80%以上を占める最重要の石油製品に焦点を当てており、原油在庫も含んでいます。このデータは通常、火曜日の16:30(東部標準時)/21:30(ロンドン標準時)に発表されます。
  2. DOE(米国エネルギー省)/EIA(エネルギー情報局):DOEのレポートでは、APIのレポートと同様に、石油の供給と原油および精製品の在庫水準に関する情報を提供しています。このデータは、水曜日の10:30(東部標準時)/15:30(ロンドン標準時)に発表されます。

SNSを利用した原油への投資方法

SNSは、アイデアを共有したり、情報を伝達したり、速報を受け取ったりするためのプラットフォームとして年々その有用性を増しています。原油市場においては、トレーダーや業界リーダーがOrganisation of Oil Traders on Twitter(原油トレーダーツイッター機構)の略である「#OOTT」を使用し、マーケットに関連するニュースや重要なレポートを速報で提供しています。

SNSの活用も、他のニュース機関が提供していない情報を入手できることがあるので、おすすめです。

原油投資は高いリターンを得られる可能性があるがリスク管理も不可欠

原油投資は、世界経済の動向を直接的に反映しやすい特性があります。その性質から、多角的な投資ポートフォリオの構築に利用されることがあります。また、適切な取引戦略を用いれば高リターンを得られる可能性もあります。

戦略の一例として、まずは経済の動向を理解することが大切です。特に、エネルギー需要の増減や、原油産出国の政治情勢などに注目するとよいでしょう。次に、自己のリスク許容度を確認します。原油投資は価格変動が激しいため、リスク管理が欠かせません。さらに、分散投資を取り入れることもおすすめします。原油だけでなく、他の資産クラスと組み合わせることでリスクを分散させ、より安定したリターンを目指すことが可能となります。これらを組み合わせることで、原油投資のポテンシャルを最大限に引き出す投資戦略を構築できるはずです。

以下の記事では、原油の投資に役立つ情報を紹介しています。

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推薦者: Justin McQueen
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