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FXのリスク管理手法10選!プロがわかりやすく解説

FXのリスク管理手法10選!プロがわかりやすく解説

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リスク管理入門

リスク管理は、優れたトレードプランの中核をなすものである。トレーダーは、トレードに関する徹底したルールを持たなければ、失敗する運命にあるだろう。そこで、リスク管理の計画を作成する際に考慮すべきルールと要因を解説していく。

FXのトレードを成功させるためにはリスク管理が最重要

リスク管理はトレードを成功させるために最重要な要素の1つだが、見落とされることがあまりにも多い。トレーダーにとって、マーケットに参加し続けることが最優先事項だろう。適切な戦略と、それにともなうルールを定めていれば、長く生き残るために役立つはずだ。

自身が現在、トレードの学習段階にいる場合、リスク管理について理解するまでは、損失を非常に小さくおさえることが目的になる。初期段階で適切なリスクパラメータを遵守することは、より大きなリスクが発生する可能性が高いであろう将来に対する基盤を構築するために役立つはずだ。

経験豊富なトレーダーにとっての目標は、不必要な損失を避けることである。もちろん、破滅のリスクを回避することも重要だ。

確立された戦略、あるいはそれ以上のトレードプランを持っているかもしれないが、リスク管理に関する一貫したルールがない場合、自身の成長に悪影響を及ぼしている可能性がある。

FXのリスク管理手法1. 自身に適したリスク管理が重要

トレードにおいて、どれだけ資金をリスクにさらすかは、自身のリスク許容度によって決まる。

トレーダーによって異なるが、適切な判断を妨げないポジションサイズでトレードすることが重要だ。

ポジションサイズが大きすぎるトレードは、ルールを乱す原因となり得る。

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FXのリスク管理手法2. リスク許容度に応じたポジションサイズにする

絶対的ではなく、相対的にリスク許容度を考えたほうがよいだろう。トレードしたいpipsや、ポイント、ロットではなく、トレードごとに何%の資金をリスクにさらすのかを検討すべきだ。

この手法を採用すると、ポジションサイズは変動的になる。例えば、トレードごとに1%のリスクを取る場合、50 pipsのストップ注文を設定したトレードでは、100 pips離れているトレードと比べて、ポジションサイズは2倍になる。

この場合、ポジションサイズを変動的に保てば、リスクは変わらない。逆に、固定ロットの場合、リスクは時間の経過とともに変化し、結果も変わるだろう。固定pips/ポイントの場合は、自身の分析と比較してストップ注文が非論理的に置かれる場合がある。

例えば平均のリスクリターン比率が1:2と仮定する。トレード1で50 pipsのリスクを取り、100 pips(リスクの2倍)の利益を得た場合、100 pipsのプラスとなる。そして、トレード2で100 pipsのリスクを取り、それがストップ注文に当たると、100 pipsのマイナスとなる。各トレードで、同じポジションサイズのトレードを実行した場合、2つのトレード間の利益は0である。

ただし、変動的なアプローチを採用し、トレードごとのリスク許容度に合わせてポジションサイズを調整することで、上記と同様の展開で利益を出すことが可能だ。例えば、トレード1で1%(50 pips)のリスクを取り、2%(100 pips)の利益を出したとする。そして、トレード2で1%(100 pips)のリスクを取り失敗したとしても、+1%(50 pips)の利益を出せる。これは単純な例だが、ルールは明確にしなければならないことがわかるはずだ。

FXのリスク管理手法3. 「トレードごとのリスク」は相対的に狭い範囲であるべき

トレードごとのリスクは、一貫性を持たせたほうがよいだろう。ある戦略では0.5%、次の戦略では3%、違う戦略では1%など、リスク許容度を変更する必要はない。

非常に信頼性が高い戦略を採用したい場合に、通常より少し多めのリスクを取りたいと検討するはずだ。しかし、信頼性が低い戦略のトレードとポジションサイズが大きく変わらない限り、リスクを大きく取る必要はないと言える。

ある戦略と他の戦略における成功確率の差は、自身で考えるほど大きくはない。4つの要素が組み込まれた戦略が、2つの要素しかない戦略の2倍の確率で成功するとは限らないからだ。

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FXのリスク管理手法4. 高い勝率を優先的な目標にすべきではない

優先的な目標は、自身に優位性を与えて、非対称的なリスク・プロファイルをもたらすトレードを見つけることである。

リスクとリターンの比率は1:2、あるいはそれ以上であるべきだ。つまり、1のリスクに対して、2倍以上のリターンを得ることを目指してほしい。

しかし、あまりに多くのトレーダーが高い勝率に固執している。負けたくないという人間の本質であるため、ある程度は理解できる。だが、リスクリワード比率が1:1で65%の勝率を得るよりも、リスクリワード比率が1:4で35%の勝率を得る方が優れていることは明確だ。高い勝率を求めるよりも、より良いリスクとリターンの機会を特定する方が容易である。

FXのリスク管理手法5. ポジションサイズを決定するのに適した要素とは

トレードにおけるリスクの大きさを判断する際には、負けが続くことは避けられないという事実を考慮しなければならない。また、その期間はトレードスタイルによって異なる。例えば、ブレイクアウト/モメンタム戦略は通常、勝率は低いが、リスクリワード比率は高くなる。一方で、レンジ相場や平均回帰は、勝率は高いが、リスクリワード比率は低くなる。

10連敗することも十分にあり得るため、そうなると損失はすぐに積み重なるだろう。連敗の総数と、その潜在的なポジションサイズを考慮する必要がある(取引口座との関連性については後術する)。

トレードの頻度も重要な要素だ。数週間にわたってトレードを保持する場合、トレードの頻度は低いため、トレードごとに大きくリスクを取ることが可能になる。一方で、デイトレーダーであれば短期間に損失が積み重なる可能性が高いため、トレードごとのリスクをかなり小さく設定しなければならない。

FXのリスク管理手法6. ハードストップを必ず入れる

「ハードストップ」とは、マーケットに実際に発注したストップロスのことである。「ソフトストップ」とは、ストップロスの価格を事前に頭の中で想定しておき、それに到達した場合にはエグジットすることである。

「ハードストップ」を利用する理由は、3つ挙げられる。1つ目は、常に画面の前に座ったり、外出先で自身のポジションを気にしたりする必要がないことだ。2つ目は、制限を事前に設定しておくことで、それがルールを遵守することにつながるからだ。3つ目は、不測の事態が発生し、そのタイミングでポジションを保有していることを避けるためである。

FXのリスク管理手法7. 取引口座全体のリスク管理を考える

トレードごとのリスクは、優れたリスク管理の計画の1つに過ぎない。より広範な要因を考慮して、取引口座全体を保護する必要がある。これは、トレードごとのリスクにつながるが、全体を見るという観点から考慮しなければならない。

FXのリスク管理手法8. 相関するポジションを考慮する

相関するポジションを考慮することは、見落とされている要素の1つだ。トレーダーは注意しなければならない。相関性の高い複数のマーケットでトレードしている場合、ポジションサイズを調整して、それを反映させる必要があるだろう。

例えば、日本円のロングポジションを3つ保有している場合、それらを1つの大きなポジションとして捉えて、3つのトレードすべてが同時にそれぞれのストップ注文に到達する可能性があると想定したほうがよい。米ドルと金など、負の相関があるマーケットについても同様だ。

米ドルと金が正反対の方向でトレードされている場合(正反対の方向でトレードされている場合が多い)、米ドルをロングに、金をショートのポジションで保有していると、同時に有利・不利に動くリスクが高い。この例のように、すべてのポジションにおけるリスクをまとめて考慮する必要がある。

FXのリスク管理手法9. 最大ドローダウンの値を明確にしておく

トレードが上手くいっていない場合、一時的にトレードを休止するタイミングを決めておく必要がある。そこで、最大ドローダウンの値を明確にしておかなければならない。

ドローダウンは、トレードにおいて避けられない要素であり、その対処法を理解することは、資金を維持する上で非常に重要だ。ドローダウンはポジションサイズと同様に、トレーダーのスタイルによって異なる。-10、-15、-20%などが挙げられるが、「コントロールできなくなる前に一歩下がったほうが賢明である」と思われるポイントで定めるとよいだろう。

最大ドローダウンに達した場合、一歩下がることが大事である。いわば、火の中から脱出することだ。そうすることで、すぐに安心できるだろう。画面から離れることで現状を客観的に見ることができるため、問題が明確になるはずだ。

問題を特定し、解決策を講じても、一度にすべてのトレードを再開する必要はない。通常の25〜50%程度にポジションサイズを縮小して、徐々にトレードを再開してほしい。すぐに全財産を取り戻すことを目的にするのではなく、自信を回復させて再び勢いをつけることが大切だ。トレードに対する自信を取り戻したら、ポジションサイズを通常の水準に戻せばよいだろう。

FXのリスク管理手法10. 経済指標発表などの影響力の大きいイベントでのトレードについて

テクニカル分析にもとづいて、既存のポジションを保有している場合、リスクの増加を考慮しても問題がなければ、主要な指標発表の前後にポジションを保有してもよいだろう。ただし、保守的なストップ注文を必ず設定することは遵守してほしい。イベントが間近に迫っており、それがトレードのトリガーになりそうな場合は、イベントが終了するまでトレードを控えた方がよいだろう。

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--- マーケットアナリスト ポール・ロビンソン著

ロビンソン氏に連絡するには、Twitterで@PaulRobinsonFX までお願いいたします。

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