※2023年8月10日14時34分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、ドル、ユーロ/円、円、トレンド、フィボナッチ、モメンタム - トーキングポイント
- ドルに対するユーロの弱気は一服した模様
- ユーロ/ドルのトレンドは、今後数日で見極められる可能性あり
- ユーロ/円は158を目指す展開。これを上抜ければ、さらなる強気の展開に?



ユーロ/ドルのテクニカル分析
ユーロ/ドルは、ここ数日で下降トレンドラインを試しているが、今週はレンジ内での取引が続いており、今のところ突破には至っていない。
トレンドラインの下方に位置していることは、目先の弱気相場が維持されていることを示唆しているが、トレンドラインを上回って取引を終えた場合は、トレンド一服となる可能性がある。
トレンドラインを上方ブレイクした場合は、1.1075-1.1095付近のレジスタンスを試す展開となるかもしれない。このレジスタンスゾーンにはいくつかのブレイクポイントや21日単純移動平均線(SMA)が存在し、その先には心理的水準1.1100が控えている。
さらに上値では、2022年3月の高値1.1185や直近の高値1.1275からのブレイクポイントがレジスタンスとなる可能性があり、これらは過去の2つのブレイクポイントとも重なっている。
この水準より上では、1.1095から1.0635への動きのフィボナッチ・エクステンションの水準1.1380がレジスタンスとなる可能性がある。そのすぐ上には、1.1385-1.1395エリアにさらに別のブレイクポイントが控えている。
下落局面では、直近の安値1.1010付近がサポートとなる可能性がある。そのすぐ上の1.1030付近には55日SMAと100日SMAがあり、これらがサポートとして機能しそうだ。
また、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.0880と78.6%の水準1.0770付近もサポートになり得る。
これらのフィボナッチ水準の間に存在するいくつかの過去の安値や10830-1.0835エリアのブレイクポイントもサポートとなる可能性がある。
ユーロ/ドル 日足チャート
資料:TradingView
ユーロ/円のテクニカル分析
ユーロ/円は、2008年9月以来の高水準となる先月の高値158.05まであと一歩のところまで迫っている。2008年9月は、世界的な金融危機の発生で市場が動揺した。
ユーロ/円は上昇チャネル内にとどまっており、強気トレンドは今のところ維持されているように見える。トレンド相場のトレードについてもっと知りたい方は、下のバナーをクリックしてください。
強気の三角移動平均線(TMA)を形成するには、価格が短期の単純移動平均線(SMA)を上回っている状態で、なおかつ短期SMAが中期のSMAを、中期SMAが長期のSMAを上回っている状態である必要がある。また、すべてのSMAは正の勾配でなければならない。
10日、21日、55日、100日、200日SMAを見ると、これらのSMAはTMAの基準を満たしており、強気のモメンタムが進展していることを示唆している。
サポートは上昇トレンドラインに近い153.45のブレイクポイントにありそうだ。これを割り込むと、ユーロ強気の流れが終わる可能性がある。
その下には、ブレイクポイントと過去の安値が隣接する151.40―151.60エリアがあり、これがサポートゾーンとなるかもしれない。
ユーロ/円 日足チャート
資料:TradingView



--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
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