コマ(極線)は数多くの日本のローソク足レパートリーの一つであり、特徴のある機能を持っています。マーケットの迷いを示すことが多いコマは、トレード戦略に貴重な裏付け情報を提供します。この記事の主なポイントは以下の通りです。
- ローソク足パターンの「コマ」とは？
- ローソク足パターンのコマは何を示すのか
- ローソク足パターンのコマを使ったトレード手法
- ローソク足パターンを使ったトレードについてのその他の資料
ローソク足パターンの「コマ」とは？
コマは、マーケットの不確実性を示す1本のローソク足です。このローソク足自体は、両側に(ほぼ同じ長さの)長いヒゲのある小さな実体として定義されます。コマは引ける時に陰線となる場合も陽線となる場合もあります。このローソク足のパターンは、多くの場合、上昇トレンド内、下降トレンド内、またはもみ合い内(レンジ相場)でも現れ、値動きの反転の可能性を示唆します。
ローソク足パターンのコマは何を示すのか
コマの内部での価格の動きは、買い手と売り手がお互いの動きを消しあい、その結果始値と終値が似たような価格水準となったことを示しています。トレード戦略にコマを組み込むことの利点は、最小限の時間でコマを探すことができる点です。
コマが形成される間、マーケットの迷いが示される理由はシンプルです。ローソク足が形成される間、トレーダーは価格を始値以上に上げたり下げたりしました。しかし結果として、始値に非常に近い値が終値となったのです。
コマは同時線と同様の構造と論理を持ちますが、ローソク足の実体を持つため、ローソク足が作られた期間における価格の動きを同時線より把握することができます。
ローソク足パターンのコマを使ったトレード手法
コマを使ってトレードをするには、コマがどのように形成されたか、また、全体的なマーケットのトレンドの中でどのような位置にあるかを理解する必要があります。下の例では、コマを使った実践的なFXでのトレードの状況把握、確認、執行を詳述しています。
上のEUR/NZDのチャートでは、コマ(陰線)が上昇トレンドの天井に現れています。トレンドは、金色のトレンドラインによって強調されています。買い手と売り手の迷いは明らかで、トレンドの転換につながっています。
トレーダーは、コマの形成を見てすぐにトレードをエントリーすべきではなく、まずは確認をします。確認はテクニカル指標、ファンダメンタルズ要因、またはこの例のストキャスティクスで見られるようなオシレーターの使用によりおこないます。ストキャスティクスは青の丸で示したように、ショートでのエントリーを再確認することができます。
テクニカルトレーダーにとって最も一般的なトレンド反転の確認方法は、次のローソクの形成を待つことです。上の例では、次のローソク足はコマのヒゲよりも低い終値をつける必要があります。この確認が
コマを使ったトレードにおけるポイント:
- 小さな実体と両側に長いヒゲのあるローソクを見つける。
- トレンドラインまたはテクニカル指標を使用してマーケットのトレンドを見極める。
- 確認を待ってからトレードを実行する。
- 確認できた場合、希望する方向にトレードをおこなう。
結論として、コマは買い手と売り手の間のマーケットの迷いを示し、相場の反転を示唆する場合があります。チャート上でのコマの位置を認識することが重要です。トレンド内、またはサポートラインやレジスタンスラインとなる節目の価格において、コマは最も有効となります。
ローソク足を使ったトレードに関する情報
- ローソク足パターン トップ10とFXのローソク足を使用してトレードする方法に関するガイドを活用し、ローソク足チャート分析について学習しましょう。
- 総合的なテクニカル分析に関する資料も提供しています。
- テクニカルトレーダーはさまざまなスタイルとFXのトレード戦略を持っています。これらをよく検討し自分にあったタイプの分析手法を見つけてください。