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FXで失敗しないためには?失敗例や取引チェックリストを解説

FXで失敗しないためには?失敗例や取引チェックリストを解説

リチャード・スノー, ストラテジスト
原著者
DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容

※2024年5月30日更新

FXにおける失敗は誰もが避けたいと思うはずです。ただし、FXで必ず失敗しない方法は存在しません。FXで失敗しないためには、慎重な計画と戦略や失敗した際の振り返りが不可欠です。

この記事では、FXで失敗するトレーダーの特徴や、失敗しない取引スタイル、取引チェックリスト、失敗しないためのおすすめの注文方法を解説します。

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FXで失敗しやすいトレーダーの例・特徴

FXで失敗しないためには、まずFXで失敗しやすいトレーダーの例や特徴を理解することが重要です。

損失を恐れて損切りができない

FX初心者は損失を出したくないあまり、損切りができずにいつの間にか大損を被ってしまうことがよくあります。損失が増えるにつれて、「もうちょっと待てば取り返せる」と思い込み、最終的に大損に見舞われてしまいます。

経験豊富な投資家が徹底しているのは、「損小利大」の原則。損小利大とは、損失が一定の水準(例:3%など)に達したら確定させ、利益が出たら伸ばすという方法です。

感情的になり、後手に回るほど損失は膨らむだけでしょう。利益が出たときには逆に伸ばしていきますが、損失が出たときは速やかに損切りすることが大切です。

思い込みによるポジション持ち越し(ポジポジ病)

FX初心者が陥りがちな大きな失敗の1つが、ポジポジ病。ポジポジ病とは、ポジションを持ち越してしまい、損失が膨らむ一方になってしまう現象のことを指します。

例えば、「もうすぐ反転するはず」と思い込み、損切りせずに持ち越したり、「前場で損失を出したから、後場で取り返さないと」と考え続けたりする状態です。

損失が出ているにもかかわらず、思い込みから抜け出せずにポジションを持ち越してしまうと、リスクが高まります。損失が膨らむばかりか、冷静な判断ができなくなってしまいます。

ポジポジ病に陥らないためには、冷静に損切りルールを守ることが重要。損失がある程度の水準に達したら、確実に決められた損切りラインで手仕舞いをするように心がけましょう。

過度のレバレッジ取引

FXのレバレッジとは、実際の証拠金よりも大きな金額で取引できる仕組みのことです。例えば、10万円の証拠金で100万円相当の取引も可能になります。ただし、ハイリターンが望めるというメリットがある半面、リスクも高くなるというデメリットがあります。そのため、過度のレバレッジを使うと、少額の証拠金で大きな損失を被る可能性が高くなります。

FX初心者は特に過度のレバレッジに注意が必要。実力以上のリスクを負ってしまい、一時の損失が大きくなると、証拠金がなくなる可能性があります。

【関連記事】FXの失敗例と対策については、「FXで避けるべき取引の失敗例まとめ10選と対策方法を解説!」でさらに詳しく知ることができます。

FXで失敗しないための取引スタイル

次に、FXで失敗しないための取引スタイルを紹介します。

デモ口座で練習する

FX取引を始める前に、デモ口座で練習することをおすすめします。デモ口座とは、実際の取引と同じように注文や決済ができる仮想的な取引環境のことです。

デモ口座には、以下のようなメリットがあります。

  • 実際の資金を使わずに練習できる
  • 失敗しても損失が発生しない
  • さまざまなエントリールールやリスク管理を検証できる

デモ口座では、チャート分析の方法や、売買のタイミングを学んだり、注文方法や注文の種類を試したりできるため、FXの失敗を防ぐために必要なツールでしょう。

低レバレッジから始める

FX取引において、レバレッジを高く設定するほど、リスクが高くなります。レバレッジが高いと、わずかな価格変動でも大きな損失が発生する可能性があるからです。

そのため、FXで失敗しないためには低レバレッジから始めた方が良いでしょう。具体的には、2倍〜5倍程度のレバレッジを選択します。低レバレッジで取引することで、万が一の損失を最小限に抑えられます。徐々に経験を積んでいけば、リスクに応じてレバレッジを上げていけるはずです。

取引前に売買ルールを決めておく

FX取引では、あらかじめ売買ルールを決めておくことが非常に重要です。売買ルールがないと、感情に流されたり思い込みに陥りやすくなったりして、失敗につながります。

まずは、自分のリスク許容度に合わせながら以下の項目でルールを定めましょう。

  • 1回の取引におけるリスク額の上限(例:100万円の口座なら最大で10万円まで)
  • ポジションの損切りラインとその際の行動
  • 利確ラインと利益確定の基準

なお、このようなルールは、取引を重ねる中で適宜見直していかなければなりません。

【関連記事】FXの取引スタイルについては、「FXで勝つための自分の性格に合った取引スタイル3選!」でさらに詳しく知ることができます。

FXで失敗しないための取引チェックリスト

取引チェックリストを導入することは、トレーダーが規律を守り、取引計画を実行し、自信を築くために欠かせません。取引チェックリストとは、取引を実行する前にトレーダーが点検する質問リストのことです。

なお、重要なのは取引計画と取引チェックリストを混同しないこと。取引計画は、売買する市場や使用する分析手法などが含まれています。一方、取引チェックリストは、取引や取引する前に満たすべき条件に焦点を当てています。

取引を開始する前に、以下の質問を自分自身に投げかけてください。

  1. チャートはトレンド相場か、レンジ相場か?
  2. 近くに重要なサポートラインやレジスタンスラインがあるか?
  3. チャートをインジケーターで分析したか?
  4. リスクリターン比率はどれくらいか?
  5. どのくらいの資金がリスクにさらされているか?
  6. 取引に影響を与えるような重要な経済指標の発表はあるか?
  7. 取引計画を守っているか?

1)チャートはトレンド相場か、レンジ相場か?

経験豊富なトレーダーは、強いトレンドを見つけ、そのトレンドの方向に向かって取引することが、より勝率の高い取引につながることを認識しています。また、トレンド相場はトレーダーを悪いエントリーから救い出す力があるとも言われます。

以下のチャートでは、トレンドが十分に形成された後にトレーダーがショートでエントリーしたとしても、トレンドは上昇よりも下降の方により多くの利益をもたらし続けることがわかります。

ダイアグラム  自動的に生成された説明

トレーダーは市場が強いトレンドの兆候を示しているかどうか、そして「トレンドフォロー」を守っているかどうかを自問しなければなりません。

一方、レンジ相場は、下図のようにサポートラインとレジスタンスラインの間で価格が跳ね返って、レンジ内で取引される傾向があります。

グラフ  自動的に生成された説明

アジア時間のような特定の市場における時間帯は、レンジ内で売買される傾向があります。オシレーター系インジケーター(RSI、CCI、ストキャスティクス)は、レンジ相場での取引を重視するトレーダーにとって非常に有効なテクニカル指標であるため、取引計画に組み込むと良いでしょう。

2)近くに重要なサポートラインやレジスタンスラインがあるか?

さまざまな理由から、値動きはある特定の価格帯を意識する傾向があり、その価格帯を見極めることが大切です。トレーダーは、下図のように価格が重要な価格帯であるサポートラインまで下落し、結果的に反発するだけになるまでショートポジションを持つことは避けたいでしょう。

グラフ  自動的に生成された説明

同様に、価格が重要なレジスタンスラインに近づくと、その直後に下落に向かうのが典型的なパターンです。

トレンドフォローを採用するトレーダーは通常、これらの価格帯にブレイクした後には、ブレイク前の価格に戻らないと思います。というのも、それはトレンドが開始される可能性を示しているからです。一方、レンジトレーダーは、価格がサポートラインとレジスタンスラインの間で長期間にわたって跳ね返り続けるものと期待します。

FXで失敗しないためには、エントリーするポイントの近くに重要なサポートライン、またはレジスタンスラインが存在しているかを確認してください。

3)チャートをインジケーターで分析したか?

インジケーターは、勝率の高い取引であるかどうかを確認するのに役立ちます。取引計画や戦略に応じて、トレーダーは1つまたは2つのインジケーターを利用するはず。ただし、1つのチャートに多数のインジケーターを追加して、分析を複雑にし過ぎないようにしましょう。分析はすっきりとシンプルにまとめ、一目でわかるようするのが推奨されます。

4)リスクリターン比率はどれくらいか?

リスクリターン比率とは、トレーダーが目標に到達することを期待してリスクを負うピップスの比率のこと。3,000万件以上のライブ口座での取引を分析した調査によると、リスクリターン比率が高めのトレーダーは、そうでないトレーダーに比べて、利益を上げる可能性が約3倍高いことがわかりました。例えば、リスクリターン比率が1:2の場合、取引が成功したときに得られる利益の半分のリスクを負うことを意味します。

下図は、リスクリターン比率の良い例と悪い例です。

図形  自動的に生成された説明

5)どのくらいの資金がリスクにさらされているか?

トレーダーは、成功する確率が高い取引と思うほど、口座の上限までレバレッジを効かせてしまい、自らの口座資金を溶かしてしまうことが失敗の原因として挙げられます。この失敗を避ける手段としては、全ての取引で使用するレバレッジを10倍以下にすること。さらに、全取引にストップ注文を設定し、リスクの合計額が口座残高の5%未満になるようにしてください。

取引を始める前に「どの程度の資金をリスクにさらすべきか」と、自分自身に問いかけることが大切です。

6)取引に影響を与えるような重要な経済指標の発表はあるか?

不意に発生した市場関連のニュースによって、取引が失敗になる可能性があります。テロ行為や自然災害、金融市場におけるシステム障害などを予想することはほぼ不可能ですが、米国雇用統計CPI(消費者物価指数)、PMI(購買担当者景気指数)、GDPなどの経済指標の発表は日程がわかるため、それに合わせた計画は立てられます。

取引に関連する主要国が発表する主な経済指標をまとめた経済指標カレンダーを参照し、事前に取引計画を立てることが大切です。

7)取引計画を守っているか?

上記の取引チェックリストは取引計画に結びつかなければ、ほとんど意味がありません。取引計画から外れてしまうと望んだ結果は得られずに、取引の過程でストレスを抱えることになります。取引計画を守り、取引チェックリストの項目を満たさない限り、取引を始めないことが賢明です。

FXで失敗しないためには取引履歴の振り返りが大切

FXで失敗しないためには、取引の終了後に詳しく振り返ることが欠かせません。

負けたトレードを記録して原因を分析する

FXトレードで損失を出した際は、取引履歴を記録し、なぜ損失が出たのかを分析しましょう。損失の原因を把握できれば、次のトレードで同じミスを繰り返さずに済みます。

例えば、以下の項目を記録しておくと分析がしやすくなります。

  • エントリー日時
  • 通貨ペア
  • ロット数(取引数量)
  • エントリーレート
  • エントリーの理由
  • 決済日時
  • 決済レート
  • 損益金額
  • 反省点

取引の内容を記録しておき、冷静に振り返ることで、自分のミスの癖や課題点が見えてくるはずです。

さらに、下表のようにミスの種類を分類しておけば、ミスの傾向を把握しやすくなります。

ミスの種類具体例
情報の見落とし重要な経済指標を見落とした
思い込み値動きの読み違い
エントリールールの無視設定したエントリーポイントを無視して直感でポジションを保有した

分析結果を次のトレードに活かす

ポジションを決済した後は必ず取引履歴を振り返り、分析することが重要です。取引履歴の中から、成功したトレードと失敗したトレードを見分けましょう。

成功したトレードの共通点を探ることで、自分に合った売買ルールを見つけられます。例えば、以下の観点から分析してみましょう。

  • エントリータイミングはどのようなサインで決めたか
  • エグジットタイミングはどのように判断したか
  • ポジションサイズは適切だったか

一方、損失が出たトレードについては、以下の点を確認します。

確認ポイント対処法
売買ルールを守れていたかルールに従う
損切りラインを守れたか機械的に損切りする
期待値に反したか期待値を見直す

自分のトレードを振り返り、分析・検証して、次のトレードに活かすことが大切です。この作業を続けることで、徐々にスキルアップできるはずです。

【関連記事】FXの振り返りについては、「FXのトレード日記のつけ方を解説、自分の強みと弱みを知る方法」でさらに詳しく知ることができます。

FXで失敗しないためのおすすめ注文方法3つ

FXで失敗しないためには、適切な注文方法を選びましょう。

逆指値注文

逆指値注文とは、損失を最小限に抑えるための注文方式のことで、指定した価格を超えた時点で自動的に売り注文や買い注文が出されます。

折れ線グラフ  低い精度で自動的に生成された説明

例えば、ドル/円の価格が151円で買い注文が執行された後、価格が149円を下回ると自動で売り注文が出されます。その結果、損失は2円に抑えられました。

逆指値注文を設定しておけば、外出時や睡眠時も安心して取引可能。特に、レバレッジ取引では一時的な値動きで損失が大きくなる恐れがあるため、逆指値注文は非常に重要な注文方式と言えます。

FX取引を始める際は、逆指値注文を設定する習慣を身につけましょう。損失リスクを最小限に抑えられるため、安心して取引に集中できるはずです。

OCO注文

OCO注文とは、「One Cancels the Other」の略で、利確と損切りのラインを同時に設定できる注文方法のことです。

グラフ, 折れ線グラフ  自動的に生成された説明

例えば以下のように設定します。

  • 利確ライン:151円
  • 損切りライン:149円

ポジションを保有した時点で、上記2つの注文が同時に出されます。そして、いずれかの注文が約定すると、もう一方の注文は自動的にキャンセルされます。

OCO注文のメリットは、利確と損切りのラインを機械的に設定できること。つまり、感情的になって利確や損切りのタイミングを逃すリスクを回避できます。

また、取引時間中に画面を見ていなくても、設定した利確・損切りラインで自動的に決済されるため、手動で注文を出す手間も省けます。

トレール注文

トレール注文とは、ポジションに含み益が発生した場合に、その含み益の一部を確定するように利確ラインを自動で上方修正する注文方式のこと。一度、含み益を生んだ後に値動きが反転して、損失に転じるリスクを回避できます。

ダイアグラム が含まれている画像  自動的に生成された説明

トレール注文は、利益の一部確保とリスク管理を両立させる有効な手段なので、FX初心者でもポジションを無駄に持ち越すミスを回避するのに役立ちます。

【関連記事】FXの注文方法については、「FXの注文方法とその仕方をプロが解説!初心者が覚えるべき基本の3種類」でさらに詳しく知ることができます。

まとめ

FXは失敗を重ねながら経験を積むことが何よりも大切です。FXで失敗しないために、取引ルールや取引チェックリストを作成したからといって、全ての取引に勝てるわけではありません。トレーダーが取引計画を守り、より一貫性を持って取引すれば、衝動的で無謀な取引は避けられます。

特に初心者の方は、取り返しのつかない大きな損失を避けるため、徐々にスキルアップを目指すことが賢明でしょう。取引を終えるごとに、取引日記に自身の取引を記録し、成功したケースと失敗したケースをそれぞれ詳細に振り返ることが大切です。

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