トレード日記とは?
トレード日記とは、自分のトレード記録に利用できるログのことです。トレーダーは、過去の取引を振り返り、自らを評価できるようにトレード日記を使用します。日記を使えば、自分のトレーディングで改善できる点を評価することができます。トレード日記は記録を残すのに有効な手段です。

トレード日記が役立つ理由
- トレード日記をつける主な理由は以下の通りです。
- 自分のスタイルの弱み、強みを確認するのに役立つ
- 取引の一貫性を高めることができる
- 取引について説明ができる
- 最適な取引戦略を選択するのに役立つ
日記をつけることは、トレードプランを改善するためのシンプルかつ非常に効果的な方法です。トレードプランとは、戦略、リスク管理、トレーダーの心理などを含めた、自分がしたがうべきルールやガイドラインのことです。



トレード日記の作成方法
トレード日記の作成は簡単で、自分のトレードの目標やスタイルに合わせて作成することができます。以下の手順は基本的なガイドです。詳しく解説していきます。
- ノートかスプレッドシートのどちらかを選びます。スプレッドシートの使用をおすすめします。
- どのような情報を記録したいのかを確認します。(取引日、原資産、ポジションサイズなど)
- ストップロスと利益確定の設定が終わった直後に、そのまま取引を記録します。
- 決められた期間(毎日/毎月/毎週)にデータをまとめ、取引を振りかえります。
ステップ1:ノートかスプレッドシートの選択
スプレッドシートには分析機能が搭載されているので、スプレッドシートの使用をおすすめします。これらは、ステップ4で説明するように、取引を振り返るのに役立ちます。
ステップ2: 記録すべき情報の特定
トレード日記の標準的な形式は、このようなものです。
通貨ペア | サイズ | ロング/ショート | Date | 日付 | 採用した戦略 | ポイント | 成功か、不成功か |
---|---|---|---|---|---|---|---|
USD/JPY | 1ロット | ロング | 19年1月30日 | 高 | ファンダメンタルズ | 100 | 成功 |
これは、シンプルなトレード日記の事例です。日記は、自分のトレードを振り返るのに役立ちますが、いくつかの情報を追加することで、より有益な内容にすることができます。
他に追加すべき情報としては下記のようなものがあります。
トレードの理由: それは、テクニカル分析によるもの、ファンダメンタルズ分析によるもの、またはその両方の組み合わせになるでしょう。何度か取引をおこなった後は、これらの情報を振り返って、自分が取引をおこなった理由が具体的な結果に結びついているかどうかを確認します。また、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析について、どちらの戦略が自分に合っているかを判断するのにも役立つかもしれません。



確信度: 確信度とは、その取引についてどう考えたかということです。テクニカル分析にもとづいて取引をおこない、そのパターンがいくつかのガイドラインと照らし合わしたときに合致しているのであれば、その確信度は「高い」と言えるでしょう。しかし、パターンもシナリオもあまり明確ではない場合は、トレードの根拠となる要因に応じて、確信度は「中」または「低」になります。確信度を書き出すことで、確信度のランクごとに成功したトレードの回数を算出することができます。これは、自分がよほど納得したときにだけトレードすべきか、そうでないかを判断するのに役立つでしょう。
その他: 記録する必要があると思ったことは、何でも日記に書きましょう。トレーダーの中には、取引をおこなう際にどのような感情を抱いたかという基準を加える人もいます。自分の助けになると思ったことは何でも書き出してください。
ステップ3: トレードの直後に記録する
トレードの詳細は、取引直後の、まだ記憶が新しいうちに記録する習慣をつけましょう。そうすれば、取引をおこなった理由をわざわざ思い出す必要はありません。必ずストップロスと利益確定を設定した後のみ、記録します。
ステップ 4:データをまとめ、取引に反映させる
ある程度の期間、できれば数か月間にわたるデータが得られれば、トレード日記のデータをまとめられます。
日記で確信度の基準を定めていれば、確信度が高、中、低それぞれにつき成功したトレードの回数を集計します。このデータがあれば、自分の確信度が高い時にのみ取引する価値があるのか、そうでないのかの判断ができます。
例えば、10回の取引で高い確信度を持ち続け、そのうち8回が成功した(利益確定を達成した)場合、過去の取引では80%の確率で成功したことになります。10回の取引で確信度が低く、2回しか成功しなかった場合、成功の確率はわずか20%です。したがって、自分の確信度が高いときにのみ、取引する価値があるという結論になるでしょう。
このようにして、様々な種類の基準を設定することで、自分のトレードを振り返り、改善することができます。
トレード日記のテンプレート
ここでは、使用した取引戦略の種類を基準にしたトレード日記のテンプレートの例を紹介します。

様々なデータを検討してきましたが、この表は、これらのすべての情報をどのようにしてスプレッドシートにまとめるかを示しています。このテンプレートは、無料ガイドとして提供している自信を持って取引できるようになるためにの5ページ から個人用にダウンロードしていただけます。
トレード日記:まとめ
トレード日記をつけることは、トレーダーが取引について学ぶ最初のステップの一つです。日記は、さまざまな戦略をテストし、どのトレードプランが個々のトレーダーに適しているかを見極めるために、最も重要なものです。
トレード日記は、現在の取引戦略が機能しているかどうかをテストするために不可欠です。まとめると、
- トレード日記は、取引を記録するためのものです。
- トレーダーが様々なトレードプランや戦略を試すのに役立ちます。
- トレード日記は、トレーダーが取引スタイルの長所と短所を特定するのにも役立ちます。
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