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FXのトレード日記とは?作成方法やメリット、テンプレートを紹介

FXのトレード日記とは?作成方法やメリット、テンプレートを紹介

DailyFX, Research

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このページの内容

※2024年5月30日更新

FX取引においてトレード日記をつけることは、自分のトレード傾向を把握し、ミスの分析や対策を立てるためにも非常に有効です。さらに、冷静な分析が可能になり、トレード手法の改善につながります。また、過去の記録を見返すことで、トレードルールの確認やリスク管理の徹底、勝率アップにも役立ちます。

本記事では、トレード日記をつけるメリット、作成方法、注意点について解説します。

FXのトレード日記とは

トレード日記とは、自分のトレード内容を文章や数値で記録していくもので、FXの記録を残すのに有効な手段です。トレーダーはトレード日記をつけることで、過去のトレードを振り返り、自らを評価できます。さらに、自分のトレーディングで改善できるポイントを発見することも可能です。

以下は、トレード日記の記載例です。

Trading Journal Sample

トレード日記を長期間継続することで、自分の取引スタイルや傾向を把握しやすくなります。例えば、自身で定めたルールが守れているかなど、自分の強みや弱みを認識できます。

FXのトレード日記をつけるメリット

トレード日記をつけることは、トレード計画を改善するためのシンプルかつ非常に効果的な方法です。トレード計画とは、戦略、リスク管理、トレーダーの心理などを含めた、自分が従うべきルールやガイドラインのことです。

ここでは、トレード日記をつけるメリットを紹介します。

トレードの振り返りと分析ができる

トレード日記をつけることで、自分のトレードを振り返り、分析できます。トレード結果の成功や失敗にかかわらず、毎回の取引内容を記録することで、自分のトレード手法や判断の過程を見直すことが可能です。

例えば、以下のようなトレード内容を記録することで、自分のトレード傾向を把握できます。

  • 買い/売りのエントリーポイント
  • 利確/損切りのポイント
  • 取引の理由(トレード手法、チャート分析など)
  • トレード時の感情面での様子

このように、トレードの振り返りと分析を日々行うことで、自分のトレードの強みと弱みを客観的に把握できます。そして、その結果を活かしてトレード手法の改善に役立てられるのです。

トレードのミスを減らせる

トレーダーは誰しも多かれ少なかれミスを犯します。重要なのはそのミスを認識し、改善に向けた対策を講じることです。トレード日記をつけ続けることで、自分がよく陥るミスの種類や頻度を統計的に把握できます。

例えば、以下のようなミスが挙げられます。

  • エントリーポイントのミス
  • 逆指値注文の設定ミス
  • リスク管理の失敗

ミスの内訳を理解できれば、最も多いミスに重点を置いて対策を立てられます。トレード日記は単に記録するだけでなく、このようにデータを活用して自らの手法を磨くツールとしても活用できます。

自分のトレード傾向を把握できる

FX取引では自分の性格や行動パターンが大きく影響します。例えば、リスク許容度の高い人は大きなポジションを取る傾向がある一方、短期的な値動きに一喜一憂する人もいます。

このような自分のトレード傾向を客観的に把握するには、トレード日記をつけることが有効です。日々の取引内容を記録し、一定期間ごとにデータを集計・分析すれば、自分の長所や短所が見えてきます。

例えば、以下のような分析ができます。

リスク許容度の分析売買タイミングの分析
  • 1取引あたりの平均ポジションサイズ
  • 平均損失金額
  • 最大損失金額
  • エントリータイミング(時間帯など)
  • 決済タイミング(利確、損切りのパターン)

このように、トレード日記からデータを抽出・集計することで、自分の取引スタイルやリスク選好がわかります。そして、その分析結果を参考にすれば、自分に合った最適なトレード手法を見出し、自分のスタイルの強みや弱みを確認するのにも役立ちます。

トレードの記録を残すことで客観的になれる

FX取引は、感情的になることがよくあります。利益が出ると次第に賭け金を増やしたくなったり、損失が続くと焦って無理にトレードしたりした経験があるかもしれません。

このような心理的なプレッシャーから解放されるには、冷静に自分のトレードを振り返らなければなりません。

トレード日記をつけることで、感情的にならずに自分のトレードを客観視できるようになります。また、過去のトレード日記を見直すことで、自分の特性や傾向を把握し、トレードスタイルの改善につなげられます。

ポジポジ病の対策になる

ポジポジ病とは、常にポジションを持ちたくなってしまう状態を指します。ポジションを持ち続けることで、客観性を失い、損失の拡大を止められなくなるリスクがあります。

トレード日記をつける習慣ができていれば、ポジションを新規で持つ前に、以下の作業が生じます。

  • チャート分析と売買ポイントのメモ
  • 想定損失額の計算
  • リスク許容範囲との照らし合わせ

このように、あらかじめトレードに関するすべての要素を文字に起こすことで、冷静さを取り戻せるはずです。つまり、トレード日記をつける作業を行うことで、ポジポジ病に対する予防効果が期待できます。

【関連記事】ポジポジ病だけでなく、FXで失敗する原因や回避する方法については、「FXで失敗する原因とは?トレードの失敗例や回避する方法を解説」でさらに詳しく知ることができます。

FXのトレード日記を作成する4つのステップ

トレード日記の作成は簡単で、自分のトレードの目標やスタイルに合わせて作ることができます。以下の手順は基本的なガイドです。

  1. 手書き用ノートまたは入力用のスプレッドシートのいずれかを用意します(おすすめはスプレッドシートです)。
  2. どのような情報を記録したいのかを確認します(トレードした日、原資産、ポジションサイズなど)。
  3. ストップロスと利益確定の設定が終わった直後に、そのままトレードを記録します。
  4. 決められた期間(毎日/毎月/毎週)にデータをまとめ、トレードを振り返ります。

以下で詳しく解説していきます。

ステップ1:ノートかスプレッドシートを用意する

スプレッドシートには分析機能が搭載されているので、スプレッドシートの使用をおすすめします。これらは、ステップ4で説明するように、トレードを振り返るのに役立ちます。

ステップ2:記録すべき情報を特定する

下表は、トレード日記の標準的な形式です。

通貨ペアサイズロング/ショート日付採用した戦略ポイント成功/失敗
ドル/円1ロットロング2024年1月30日ファンダメンタルズ100成功

その他、以下の情報を追加するのもおすすめです。

・トレードの根拠:そのトレードを行った根拠は、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、またはその両方の組み合わせによるものだったかもしれません。何度かトレードを行った後は、これらの情報を振り返って、自分がトレードの根拠としたものが具体的な結果に結びついているかどうかを確認します。また、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどちらが自分に適しているかを見極める際の助けにもなるでしょう。

・確信度:確信度とは、判断材料を基にそのトレードについてどのように検討したかの度合いを表します。テクニカル分析に基づいてトレードを実行して、そのパターンがいくつかのガイドラインと照らし合わしたときに合致しているのであれば、その確信度は「高い」と言えるでしょう。しかし、パターンもシナリオもあまり明確ではない場合は、トレードの根拠となる要因に応じて、確信度は「中」または「低」になります。確信度を書き出すことで、確信度のランクごとに成功したトレードの回数を算出できます。自分がよほど納得したときにだけトレードすべきか、そうでないかを判断するのに役立つはずです。

その他:記録する必要があると思ったことは、何でもトレード日記に書きましょう。トレーダーの中には、トレードを行う際にどのような感情を抱いたかという項目を加える人もいます。トレードの助けになると思ったことは、何でも書き出してください。

ステップ3:トレードの直後に記録する

トレードの詳細は、取引直後に記録する習慣を身につけましょう。取引が新鮮なうちに記録すれば、後で忘れる心配はありません。記録は、必ず損切と利益確定をした後に行います。

ステップ4:データをまとめ、トレードに反映させる

ある程度の期間、例えば数ヶ月間にわたるデータが得られれば、トレード日記のデータをまとめられます。

日記に確信度の項目を設けることで、確信度「高」「中」「低」それぞれにおいて成功したトレードの回数を集計することができます。このデータがあれば、自分の確信度が高いときにのみトレードする価値があるのか、そうでないかが判断できます。

例えば、10回のトレードで高い確信度を持ち続け、そのうち8回が成功した(利益確定を達成した)場合、過去のトレードでは80%の確率で成功したことになります。一方、10回のトレードで確信度が低く、2回しか成功しなかった場合、成功の確率はわずか20%です。したがって、確信度が高いときにのみトレードを行うべきという結論を導き出すことができます。

このように、トレード日記にさまざまな基準を設定することで、自分のトレードを振り返り、改善し続けることができるのです。

【関連記事】FXのトレード日記を振り返る際にはセンチメント分析も活用できます。詳しくは、「センチメント分析とは?FXや株式指数、コモディティで使える無料ツールをプロが解説」をご覧ください。

FXのトレード日記のテンプレート

ここでは、トレード日記のテンプレートを紹介します。下表は、「通貨ペア(Pair)」「トレードサイズ(Size)」「ポジション(Position)」「日付(Date)」「確信度(Conviction)」「採用した戦略(Strategy used)」「リスクリワード比率(Reward to Risk)」「ポイント(Points)」「成功/失敗(Success or Not)」の情報を反映させた例です。

上記を参考にして、自分のトレードスタイルに合わせたトレード日記を作成してみてください。

Trading Journal Template

FXのトレード日記を作成する際の注意点

トレード日記を作成する際に、気をつけなければならないポイントがあります。

毎回欠かさずトレード日記をつける

トレード日記を活用するにあたっては、毎回欠かさずつけることが何よりも重要です。たとえ取引がなかった日でも、「取引なし」と記録を残すことが大切です。

日付取引理由
2023年5月1日なし重要経済指標の発表がなく、チャート的にもエントリーのタイミングがなかった

取引の有無にかかわらず毎日記録することで、自分のトレード頻度が可視化されるだけでなく、取引を控えた理由を後から振り返ることが可能です。

また、毎回欠かさずトレード日記をつけることには以下のメリットがあります。

  • 記録に漏れが生じないため、正確なデータ分析が可能
  • 習慣化することで、トレードと切り離せなくなり、記録が続けやすい
  • 記録を残すための意識が日々保たれるため、ルール無視のトレードが減る

バックテスト(過去検証)済みのトレード手法を利用する

トレード日記をうまく活用するためには、検証済みの一貫したトレード手法に基づいて記録することが重要です。手法がバラバラだと、以下の2点で効果的な分析ができなくなります。

  • トレード手法別のデータが集まりにくい:例えば、エントリールール、エグジットルール、ポジションサイズ設定などが手法ごとにバラバラでだと、それぞれの手法の勝率や損益を正確に把握できません。また、手法ごとの特徴を捉えられないため、改善の糸口が見つけにくくなります。
  • トレード履歴の分析が難しくなる:手法がバラバラでは、トレード履歴全体の分析も難しくなります。手法別の損益を区別できないと、全体の分析が曖昧になってしまいます。

トレード日記をつけることが目的にならないようにする

トレード日記の作成そのものが目的となってしまい、記録をつけることに終始してしまうケースが少なくありません。確かに、トレード日記を書く行為自体にもポジポジ病の予防効果などがありますが、それだけではトレード手法の本質的な改善にはつながらないでしょう。

トレード日記の真の意義は、記録した内容を定期的に見直し、分析することでこのようなメリットを得られることです。

  • 自身のトレード傾向の把握
  • 手法の長所・短所の洗い出し
  • 売買ルールを徹底することの確認

つまり、トレード日記を単に書くだけでなく、記録内容を活用して自身の手法を磨き上げることが何より重要です。トレード日記は手段に過ぎず、目的はトレード手法の改善であることを忘れてはいけません。

FXのトレード日記を活用した事例

最後に、トレード日記の活用事例を紹介します。

トレードルールの確認

トレード日記を活用することで、自分の設定したトレードルールを常に確認できます。例えば、以下のルールを設けている場合、それらを日々の取引で守れているかどうかを振り返ることが可能です。

  • 1つのポジションに対する資金は10%以内
  • 利確ラインは始値から+50pips
  • 損切りラインは始値から−30pips

このようにトレードルールを明確に定めておき、日記に実際の取引内容を記録しておけば、自分のルール違反がすぐにわかります。もし違反していれば、その理由や背景を分析し、次の取引に生かせるでしょう。

また、ルール自体の妥当性も検証できます。上記のルールで利確ラインと損切りラインの比率が適切かどうかなども、トレード日記のデータから判断することが可能です。

リスク管理の徹底

FX取引においてリスク管理は非常に重要です。トレード日記を活用することで、リスク管理の徹底を目指せます。

トレード日記には、各取引の損益金額を記録できます。損益の履歴を確認することで、自身のリスク許容範囲を把握し、適切なロット数の設定やポジションサイズの管理ができるようになります。

勝率アップへの分析

トレード日記には、自分のトレード勝率を上げるための重要な情報が含まれています。トレード日記を分析することで、どのエントリーポイントが有効であったか、リスク管理が適切であったかなどを客観的に確認できます。

例えば、以下のような項目をトレード日記から抽出して分析してください。

  • エントリーのタイミング(ローソク足の形、指標の状況など)
  • 損切りのタイミング
  • 利確のタイミング
  • ポジションサイズ
  • 含み損の最大値

これらの項目ごとに、勝率の高い条件を見つけ出すことで、次第に自分に合ったトレード手法を確立できるはずです。また、分析を通じて、自分の感情的な判断によるエントリーやミスの傾向も見えてくるでしょう。

【関連記事】トレード日記を活用する際には、テクニカル分析も欠かせません。詳しくは、「テクニカル分析入門|テクニカル分析の基礎知識をプロが解説!」を参考にしてください。

まとめ

トレード日記をつけることは、トレーダーがトレードについて学ぶ最初のステップです。トレード日記は、さまざまな戦略をテストし、どのトレード計画が自分に適しているかを見極めるために、最も重要と言っても過言ではありません。

また、現在のトレード戦略が機能しているかどうかを検証するためにも不可欠なトレード日記は、トレーダーがトレードスタイルの長所と短所を特定するのにも役立ちます。

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