※2023年8月7日14時27分更新
天然ガス、弱気なデッドクロス、サポートのブレイクアウト - テクニカル分析アップデート
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日足チャート
先週の天然ガス価格は、じり安の展開となった。ここ２週間で約2.3％下落しており、7月上旬以来最大の下げ幅となっている。それでも、天然ガス価格の見通しは中立を維持している。
下図の日足チャートを見ると、昨年8月からの下降トレンドラインを上方ブレイクして以来、価格はなかなか上昇に弾みがつかないことが分かる。実際、今年に入ってからは3.027－1.967間の推移にとどまっている。
このように横ばいの値動きのため、200日移動平均線が急速に現在の価格水準に近づいている。同移動線は今、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準3.297の上に位置している。さらにレンジ相場が続くと、移動平均線が現在の水準に接近し、上値が抑制されるだろう。その場合、下値に意識が向く可能性がある。
資料：TradingView
4時間足チャート
4時間足チャートに目を向けると、より興味深い値動きが展開されている。まず、天然ガス価格は6月を始点とする上昇ラインのゾーン（サポート）の下方ブレイクが確認された。ただ価格は先週、フィボナッチ・リトレースメント水準の中間点である2.507まで下落した後、このサポートまで値を戻す場面もあった。
同サポートは新たなレジスタンスとして維持され、トレンドラインのブレイクアウトの重要性が増している。また、50期間移動平均線が100期間移動平均線を下回る弱気なチャートパターンであるデッドクロスが示現しており、これが目先の弱気見通しに拍車をかけている。
とはいえ、2.507の下方ブレイクが確認されれば、日足での値動きをベースとした弱気な見通しが強まるだろう。さらに下げ幅を拡大すれば、6月の安値圏を再び試す展開につながるかもしれない。
資料：TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。
