※2023年7月7日16時36分更新
原油、石油在庫、FRB、非農業部門雇用者数、豪ドル、カナダドル、NZドル、金 - トーキングポイント
- 原油相場は、在庫の減少と堅調な米経済指標を支えに堅調に推移
- 市場は、FRBのタカ派姿勢の度合いを改めて吟味している
- 今夜(日本時間)発表の米非農業部門雇用者数が予想を上回れば、WTI原油先物はさらに上昇するか?



7日の原油先物相場は、直近のレンジ上限に向かって上昇している。引き続き好調な内容を示す米経済指標を受け、世界最大の経済大国である米国の経済見通しを引き上げる動きが見られ、買い安心感が広がっている。
米エネルギー情報局(IEA)が発表した6月30日までの1週間の原油在庫は150万8,000バレル減少し、予想(8万3,000バレル減)、前週(96万300バレル減)よりも減少が進んだ。
これに先立ち、今週前半に米石油協会(API)が発表した在庫統計でも、同週は438万2,000バレルの減少だった。在庫の減少は、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め策にもかかわらず、米国経済が繁栄し続けていることを示唆しているのかもしれない。
企業向け給与計算サービスの米オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した全米雇用報告によると、6月の非農業部門民間雇用者数は49万7,000人増加と、予想(22万8,000人増)を大きく上回った。
市場は、米労働省が今夜(日本時間午後9時半)発表する非農業部門雇用者数(NFP)に注目している。ブルームバーグのエコノミスト調査では、6月のNFPは23万人増と予想されている。
こうした好材料を受けて米国債利回りは再び上昇し、長期金利の指標となる10年債利回りは再び4%を超えた。
米労働市場の活況ぶりは、7月26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で米連邦準備制度理事会(FRB)がよりタカ派的になるとの見方を強めている。7日の米国株式相場は現物取引で下落し、APAC(アジア太平洋地域)の株価指数もそれに追随して全面的に軟調に推移した。
経済成長の動向に敏感に反応する通貨であるオーストラリアドル、カナダドル、ニュージーランドドルは、週明けに向けて苦戦を強いられている。スポット金価格も4カ月ぶりの安値を目指す展開となっており、本稿執筆時点では1,910ドル近辺で取引されている。
米雇用統計発表後は、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の講演が予定されている。
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WTI原油先物のテクニカル分析
ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は、2カ月以上にわたって66.80-75.06のレンジ内にとどまっている。より長期的な視点で見ると、昨年11月以降、63.64-83.53で取引されている。
この点を考慮すると、過去の高値と安値がそれぞれレジスタンスとサポートになる可能性がある。
下値では、67.03、66.82、66.80、64.36、63.64、または2021年11月の安値62.43がサポートになり得る。
一方、上値では72.72、73.28、75.06、76.92、79.18がレジスタンスとなり、その後は82.50-83.50エリアのブレイクポイントや過去の高値が控えている。
資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
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