※2023年9月4日10時41分更新
英ポンド、英ポンド/ドル、ユーロ/英ポンド - テクニカル分析によるアップデート
- 英ポンドは、重要なサポート水準が視野に
- 英ポンド/ドルは、弱気なヘッドアンドショルダーの効力が持続
- ユーロ/英ポンドは、直近の下落により重要なレンジを意識



今週も、英ポンドはドルに対して脆弱なままだ。下図の日足チャートを見ると、英ポンド/ドルは、1.2648付近に位置するヘッドアンドショルダーのネックライン近辺で推移している。目先の値動きがどのように展開するかが鍵となる。下方ブレイクアウトが確認された場合、弱気なテクニカル見通しがさらに強まる可能性がある。
その場合、200日移動平均線を維持できるかが焦点となり、再び上昇に転じるきっかけとなるかもしれない。上昇に転じた場合は、1.2848付近の重要なレジスタンスを上回れるかが焦点となる。このレジスタンスの先には、2022年3月に確立された変曲点1.3が控えている。一方、下方に意識が向けば、価格は5月の安値1.2308を再び試す可能性がある。
テクニカル分析入門
市場センチメント
推薦者: Daniel Dubrovsky
資料:TradingView
一方、ユーロに対する英ポンドのポジションはかなり中立的だ。下図の日足チャートを見ると、ユーロ/英ポンドは6月以降、主要なサポートゾーンとレジスタンスゾーンの間で値固めの展開となっている。
レジスタンスは0.8658-0.8701のレンジ、サポートは0.8493-0.8519のエリアと思われる。先週は0.8610付近に新たなレジスタンスを確立し、価格はその後、下降に転じた。そのため、市場の意識はサポートレンジに向いている。このレンジが維持されれば、価格が再び上昇する展開も想定できる。
このような上昇局面では、7月から8月にかけて何度も試されたが、その度に上値を抑えてきた100日移動平均線に注目が集まるだろう。100日移動平均線が上値を抑制し、再び下向きに意識が向く可能性も出てくる。



資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
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