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ドルの値動き:ユーロ/ドル、英ポンド/ドル、米ドル/カナダドル、ドル/円

ドルの値動き:ユーロ/ドル、英ポンド/ドル、米ドル/カナダドル、ドル/円

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ドル相場のトーキングポイント

  • FRBは12月の会合で金利引き上げを決定し、パウエル議長がタカ派的な発言をしたにもかかわらず、ドルは安値を更新
  • 15日は欧州と英国が政策金利を決定し、米国東部時間午前8時30分には米国の小売売上高が発表される。欧州中銀と英中銀はともに50ベーシスポイントの利上げが予想されている
  • 本記事で提示される分析は、プライスアクション(値動き)チャートパターンに基づいています。プライスアクションやチャートパターンについてもっと知りたい方は、DailyFX 学習コンテンツをご覧ください
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ドル強気派は待つしかない。

パウエル議長がきょう(米国時間14日)、金利決定における冒頭発言でややタカ派的な姿勢を示したにもかかわらず、ドル相場は声明発表後に始まった反発を維持できなかった。その後、ドルは昨日の安値を支えたサポートトレンドラインに沿って下降し、5カ月ぶりの安値まで下落した。

103.82の水準は、依然として重要である。価格は現在、その水準の下を試しているが、きょうの終値がその水準を上回れば、明日(15日)の欧州と英国の政策金利決定に向けて、米ドル指数は強気な反転となる可能性がある。

ドル相場 日足チャート

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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview

ドル相場【長期】

過去の傾向を精査することは、しばしば困難な場合がある。第3四半期におけるドルの動きは、多くの指標で非常に買われ過ぎ、歴史的な見地でさえも、買われ過ぎである。そして、これは小型のハイテク株の話ではなく、世界経済と貿易の基盤であるドルの話である。そのような性質を持つ資産の値動きには反響があり、その一部はまだ実感すらされていない。

つまり、金利決定や経済指標から発せられるファンダメンタルな相場原動力があることは確かだが、考慮すべきは長期的なトレンドであり、これが最近の米ドル指数の弱気な動きを説明する一助となる。

下記の週足チャートから、2021年初めに始まった動きの50%もまだ帳消しになっていないことが分かる。今年2月に始まった動きのうち、ちょうど先週に機能していた104.70の水準(その大きな動きのリトレースメント50%)が中間点にあたり、価格はその中間点を通過したところである。

ドル相場 週足チャート

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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview

ユーロ/ドル

欧州中央銀行(ECB)は今年、利上げに出遅れたが、これは主に恐怖心からであった。欧州の経済成長率は米国の成長率に遅れを取っていたため、インフレ率が上昇しても、欧州中銀には柔軟性がないように見えた。

この状況は、過去数回、利上げ決定がなされた間に変化し、9月下旬の安値から1,000ピップ超上昇したユーロ/ドル相場にもその変化が反映されていることが、下図からも分かる。

ユーロ/ドルの週足チャートに先週、2021年5月と2022年2月のスイングハイを支点としたトレンドラインと重なる水準に同時線が示現した。価格は週明けこそ下落したものの、その後、反転し、その合流地点を上方ブレイクし、現在は5カ月ぶりの高値圏で取引されている。

気になるのは、欧州中銀が明日の金利決定を通して強気派を満足させられるかどうか、少なくともこのレジスタンスを超えて価格を上昇させ続けられるかどうか、である。チャート上の次の主要なレジスタンスは、1.0750の心理的水準付近にある合流地点である。サポートは、現在、価格の下に位置している1.0500からフィボナッチ水準である1.0579までのゾーンになりそうだ。

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ユーロ/ドル 日足チャート

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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview

英ポンド/ドル

英ポンド/ドルは、9月下旬に見せた崩壊したかのような動きから見れば、かなり安定してきている。当時はパリティになると予想する声もあったが、その後は1.0400を下回ることなく、安値から切り返した。

そしてユーロ/ドルと同様に、その強気なトレンドは第4四半期に入っても続いており、現時点で英ポンド/ドルは1.2500の心理的水準に再接近している。

イングランド銀行(中央銀行)が政策金利を決定するが、ここでの大きな懸念は、欧州中銀と同じだ。景気後退懸念により、英中銀は来年の追加利上げに消極的になる恐れがある。このため、米国と英国の金利予想に乖離が生じ、トレンドが変化する可能性がある。

しかし、現時点では、トレンドは強気であり、価格は1週間前に200日移動平均線を突破し、反発している。そのため、弱気シナリオが再び台頭するには、何らかの形でこれ以上の上昇が難しくなる条件が示される必要があるが、まだそのような提示はない。15日(米国時間)に英ポンド/ドルが、売りの抵抗が強いことを示す長い上ヒゲを残して取引を終了すれば、再び弱気に向かう可能性がある。

英ポンド/ドル 日足チャート

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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview

米ドル/カナダドル

カナダドルは依然として弱い通貨の一つであり、過去1カ月間、米ドルよりも軟調に推移した数少ない主要通貨の一つである。

筆者は12日にこの通貨ペアを調べ、ここにはまだスイングトレーダーにとって有効なテクニカル要因があると感じた。フィボナッチ水準の1.3652が別の変曲点となったことで、短期の上昇トレンドラインにも近い心理的水準である1.3500でサポートを試す可能性が出てきた。

これは、最近のカナダドル安を考慮すると、米ドル高を後押しする魅力的な動きのひとつとなりそうだ。

米ドル/カナダドル 日足チャート

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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview

ドル/円

12日にお伝えしたように、ドル/円は、円の脆弱さによって追加的にドルに強気がもたらされた部分があり、短期とはいえ、上述した米ドル/カナダドルとあまり変わらないように見えた。

この発言は数日後にも生き、価格はフィボナッチ水準137.61でレジスタンスを維持している。しかしその後は反落し、12月初旬のスイングを上回る水準が維持されている。この時点では、135の心理的水準が下値維持に寄与しており、平均回帰のシナリオの可能性を残している。135.58のスイングを上方ブレイクすれば、137.61のレジスタンスまで上昇するかもしれない。安値圏での高値更新後にフィボナッチ水準を試すと、その後もブレイクの可能性があり、次のレジスタンスとなりそうな138.58、そして139.60-140.00までの上昇が視野に入る。

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ドル/円 日足チャート

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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview

--- DailyFX.com シニアストラテジスト兼学習コンテンツヘッド、ジェームズ・スタンレー著

スタンレー氏に連絡するには、Twitter で @JStanleyFX までお願いいたします。

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