おそらく、プライスアクションの多くの説得力のある領域の一つは、重要な節目や価格帯を表示する機能である。そして、確かに、潜在的なサポートラインとレジスタンスラインを見つけるには多くの方法があるが、それらが実際にサポートラインまたはレジスタンスラインとして表示されていない場合、これらの価格にはどれもあまり価値がない。
サポートラインとレジスタンスラインを特定するために、ローソク足のヒゲは非常に強力であり、これは複数の時間軸の分析にも通じる。



1時間足チャートで価格を追っているときに、価格が突然強気トレンドから反転し、その上昇分を全て戻したとしたら、日足チャートではどのように表示されるだろうか。
おそらく、日足チャートの上にヒゲが表示され、反転が起こったことが示されるだろう。下の米ドル/円の日足チャートでは、そのようなヒゲが伸びていることを確認し、その後の3日間、非常に強いトレンドが発生したにもかかわらず、価格が戻り続けていることに注目してほしい。
米ドル/円 日足チャート
米ドル/円 日足チャート(2021年12月下旬〜2022年4月) ジェームズ・スタンリー作成
下の1時間足チャートでは、同じ繰り返しを詳しく見ているが、日足で示されたヒゲよりもはるかに小さいとはいえ、そこにも陽線に長いヒゲがあったことがわかる。
この3日間の売りは、1時間足チャートにも表れていた非常に明確な反転から始まったのである。
ここで何が起こっているのか。おそらく、何らかのきっかけで反転が始まり、その新たな「弱気」要因が織り込まれた結果であろう。そして、プライスアクションの傾向として、トレンドは直線的に移動しない。多くの場合、「二歩進んで一歩下がる」の順序となり、反転が始まった後の「二歩下がって一歩上がる」については以下の例で示されている。



米ドル/円 1時間足チャート
米ドル/円 1時間足チャート(2022年3月下旬〜2022年4月上旬) ジェームズ・スタンリー作成
上のチャートで、底に沿った赤い線にお気づきだろうか。これはプライスアクションを使用する際のサポートラインとレジスタンスラインの識別に非常に重要であり、このトピックに関する次の記事でそれを掘り下げる。
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ジェームズ・スタンリー著
スタンリー氏に連絡するには、Twitterで @JStanleyFX までお願いいたします。