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FXの基本用語「pips」とは?基礎知識や計算方法、注意点をプロが解説【動画付き】

FXの基本用語「pips」とは?基礎知識や計算方法、注意点をプロが解説【動画付き】

Richard Snow, ストラテジスト

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FXの取引を始めると、サイトや取引画面など様々なところで「pips(ピップス)」という単語を目にするはずです。とはいえ、「どういう意味なのかな?」「いつ使うの?」「どんなメリットがあるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

確かに、pipsという単語は普段の生活で目にすることがないため、ピンとこないのも当然だと言えます。しかし、pipsは値幅や損益などを確認する際に使うことから、FXで取引をする上で必須の知識です。

Pipsとは何を意味しているのか、取引で具体的にどう活用されるのかを理解し、FXの取引をよりスムーズに効率よくできるようにしましょう。

FXの基本用語「pip(pips)」とは?

「pip(ピップ)」とは、point in percentageの略で、FXのトレーダーが2つの通貨間の価値における変化の最小値を定義するために使用する単位です。わかりやすくいえば、「pip=値動きの最小単位」です。

一般的なFXのレートでは、これは小数点以下第4位の1桁の動きに相当します。ただし、日本円を含む通貨ペアの場合は、小数点以下第2位の1桁の動きです。

FXでは様々な通貨が取引されることから、「ドルが1ドル変動」、「ポンドが1ポンド変動」などと表現した場合、通貨単位が各通貨で違うため分かりづらくなります。そこで、通貨の共通単位として使用されているのがpipであり、その複数形がpipsです。

例えば、ユーロ/米ドルのレートが1.1402から1.1403に動いた場合、これは1pipまたは1「ポイント」の動きとなります。

ダイアグラム  低い精度で自動的に生成された説明

pipsの例:ユーロ/米ドルの買い

EUR/USDの買いでクォートを利用したpipの例

しかし、すべてのFXのレートがこのように表示されるわけではなく、前述したように日本円がその例外です。日本円については、本記事で詳しく後述します。

FXでのpipsの用途は値幅やスプレッドの表示

image3.png

前述した通り、pipsは値幅を表す時によく使われます。1pipがいくらになるかは、通貨ペアによって異なります。

例えば、米ドル/円やユーロ/円、英ポンド/円などのクロス円の場合は、1pip=0.01円(1銭)となり、100pips=1円です。米ドル/円のレートが100.00円から100.01円に上昇すれば、1pip(1銭)上昇したということになります。

一方、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルなどの場合は、1pip=0.0001ドル(0.01セント)です。ユーロ/米ドルのレートが1.0000ドルから1.0001ドルに上昇すれば、1pip上昇したということになります。

また、買値と売値の値幅、つまりスプレッドを表す際の単位としてもpipsは使われることが多いです。例えば、米ドル/円のスプレッドが1pipと表示されている場合、1ドルにつき1pip(1銭)の手数料が発生することを意味しています。

特に、取引回数が多くなる短期トレーダーは、スプレッドの違いが収益に大きく影響しやすいため、スプレッドのpipsがどの程度なのかを把握しておくことが必須です。

pip(pips)の価値(損益)を計算するには?

Pipsがどのような時に使われるかが分かったら、次はpipの価値の計算方法を見ていきましょう。計算というと難しいイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、実は非常にシンプルに計算することができます。pipの価値の具体的な計算方法を理解し、損益をパッと計算できるようにしましょう。

pip(pips)の価値の簡単な計算方法

pipの価値は、1pip(0.0001)に特定のロット/取引単位のサイズを乗じて算出されます。通常の場合、基準通貨は10,000または1,000単位(通貨)であることが多いです。例えば、ユーロ/米ドルを見ると、標準単位における1pipの動きは1ドル(0.0001×10,000)に相当します。

1pipの価値を計算できるようになると、利益確定と損切りの価格について金銭的な価値を把握できるようになります。単にpipの動きを分析するのではなく、トレーダーは、マーケットの動きに応じて取引口座の価値がどのように変動するかを判断することができるようになるのです。

1pipの価値は、通貨ペアによって異なります。ユーロ/米ドルを取引する場合、1pipの価値は米ドルで表示されますが、英ポンド/円を取引する場合、これは円で表示されます。

表示される通貨が異なるため、通貨ペアによって1pipの価値が異なってくるのです。

ユーロ/米ドルのPip(Pips)の計算方法

各通貨にはそれぞれ相対的な価値があるため、特定の通貨ペアごとに1pipの価値を計算する必要があります。

FXでは取引単位が決まっており、国内FX業者では10,000または1,000通貨であることが多いです。また、海外業者では一般的に、下の表のような仕様でスタンダードとミニの取引単位が用意されています。

取引単位の種類取引単位のサイズ(基準通貨の単位数)
スダンダードロット100 000
ミニロット10 000

ユーロ/米ドルの10,000通貨の1pipの価値は、以下のように計算されます。

  • pipの価値=取引単位のサイズ×1pip
  • pipの価値=10,000×0.0001
  • pipの価値=1ドル

つまり、ユーロ/米ドルの10,000通貨の取引では、1pip動くごとに1ドルの利益が得られたり、1ドルの損失が発生したりします。同じ理屈で、1,000通貨の1pipの動きは0.1ドルの利益または損失に相当します(1,000×0.0001)。

Pipとその計算方法についてさらに理解を深めるには、自分で計算の練習をしてみるといいでしょう。

pip(pips)の価値の換算

あなたの口座が日本円(JPY)を基準としているなら、1ドル(ユーロ/米ドルの10,000通貨の1pipの値)を日本円に変換する必要があります。そのためには、1ドルを現在の米ドル/円の為替レートで乗じます。

例えば、米ドル/円(USD/JPY)のレートが150.00円だったとしましょう。日本円は米ドルの価値を下回っているため、乗じる必要があります。1に150.00を乗じると150円となります。

つまり、円建ての口座で、ユーロ/米ドルの1万ロットで1pipの利益または損失を出した場合、150円の利益または損失が出ることがわかりました。

米ドル/円のpip(pips)の計算方法

日本円を含む通貨ペア(クロス円)を取引する場合、1pipは小数点以下第4位ではなく、小数点以下第2位です。これは、日本円の価値が他の主要通貨よりもかなり低いからです。

下の米ドル/円のレートを見ると、買値(買い)は1米ドル=107.99円となっています。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Word  自動的に生成された説明

日本円を10,000または1,000通貨で売買する場合、1pipの動き(1pipの価値)はそれぞれ100円と10円になります。もし計算式にするのであれば、以下のようになります。

利益(損失)額=取引量×利確幅(損切り幅)÷100

例えば、米ドル/円を1万通貨取引して5pipsの利確をした場合、以下のように損益を計算することが可能です。

1万通貨×5pips÷100=500円

pipsを使った投資効率の算出方法

pipsを理解することで、値幅やその価値を把握することができますが、他に投資効率の算出ができるというメリットもあります。投資効率を算出することができれば、自分の取引の成績が格段に判断しやすくなります。

例えば、以下のような取引をおこなったとしましょう。

➀米ドル/円が1ドル=100.00円の時に10,000通貨買い、101.00円の時に売った。

②米ドル/円が1ドル=100.00円の時に50,000通貨買い、100.20円の時に売った。

この場合、それぞれの利益は

➀100銭(1円)×10,000通貨=10,000円

②20銭(0.2円)×50,000通貨=10,000円

となり、結果的には両方10,000円の利益です。

ただし、利益の値幅(買値と売値の差)は以下のように異なります。

➀100銭(100pips)

②20銭(20pips)

要するに、10,000円という利益は同じであるものの、獲得した値幅は➀の方が5倍も大きいのです。もし➀の取引で②と同じ50,000通貨を買っていれば、利益も50,000円と5倍になっていたということになります。

そのため、➀の方が②より投資効率の良い取引であると判断することができるのです。獲得した値幅は「獲得pips」と呼ばれ、獲得pipsが大きければ大きいほど、投資効率が良く、取引の成績も好調であるといえます。

pipsを利用するメリット

pipsを利用することには、異なる通貨ペアでも値幅を直感的に比較しやすく、投資効率も分析しやすくなるというメリットがあります。前述した通り、FXでは単位が異なる様々な国の通貨を取引するため、共通の単位が無ければ複数の通貨ペアの値幅の比較は複雑になってしまいます。

したがって、もし通貨ごとの単位で値幅を表すと、その通貨に慣れていないトレーダーは変動幅をイメージしにくくなるでしょう。取引の利益額ではなく、獲得pipsの数値で取引の成績を効率面から見ることもしづらくなってしまいます。

また、人間は大きな金額を見ると、冷静な判断ができなくなる傾向があります。つまり、保有するポジションが大きければ大きいほど、どんどん冷静な判断から遠のいていってしまいやすいということです。しかし、pipsで値幅を計算することができれば、〇〇円といったリアルな金額から距離を置き、〇〇pipsという基準からの冷静な判断がしやすくなります。

pipsの注意点

Pipsを活用することには様々なメリットがありますが、デメリットも存在します。というのも、初心者の場合はpipsしか見ていないと、許容できる損失額を超えてしまうことがあるのです。

例えばドル円を新規注文した際に、利益確定の値幅と損切りの値幅を以下のように設定したとします。

  • 利益確定の値幅:200銭(200pips)
  • 損切りの値幅:100銭(100pips)

このように一定のルールにしたがって取引することは、決して悪いことではありませんが、初心者の方には落とし穴になる危険性があります。というのも、取引量によって実際の損益は大きく変わるからです。

上記のルール通りの取引を10,000通貨と1,000通貨でそれぞれおこなった場合、損切りになった際の損失額は以下のようになります。

  • 10,000通貨:100銭(1円)×10,000通貨=マイナス10,000円
  • 1,000通貨:100銭(1円)×1,000通貨=マイナス1,000円

要するに、同じ100銭で損切りをおこなったにも関わらず、取引量が10倍であるため、損失額も10倍になるということです。したがって、初心者のうちはpipsだけ見るのではなく、「損失額が許容範囲内に収まっているか」ということも、事前に確認しておくことをおすすめします。

FXの基本用語「pips」とは? まとめ

pipsは損益を計算する際など、FXにおいて使われる機会の多いものですが、慣れるまでは少々難しく感じるかもしれません。しかし、実際に動いているレートを見て、スプレッドを確認したりデモ口座で取引したりしながら計算していると、ノーリスクで早く感覚をつかめるようになります。

ある程度感覚をつかんできたら、ライブ(本番)口座で小さなポジションを保有してみるのもおすすめです。pipsについての理解を深め、より効率的でスムーズな取引を目指しましょう。

FXのpipsに関するよくある質問

この項目ではFXのpipsに関する知っておきたいことや注意しておきたいことをまとめてご紹介していきます。

  1. 1日のpipsの獲得目安はどのくらいですか?
  2. 1pip(pips)はいくらですか?
  3. 10pipsや100pipsは米ドル/円でどれくらいですか?
  4. FXのpipsの計算ツールやアプリはありますか?
  5. 金(ゴールド)の1pipsはいくらになりますか?数え方は?
  6. FXには損益計算のシュミレーションツールはありますか?

1. 1日のpipsの獲得目安はどのくらいですか?

1日に稼げるpipsは、採用する戦略や個々のトレーダーが設定した目安によって異なります。例えば、1日の中で頻繁に取引をおこない、小さな利益を積み上げて獲得していくスキャルピングをするトレーダーと、長期間で大きな利益を得るチャンスを狙うポジショントレードをするトレーダーでは獲得するpipsが全く異なってくるのです。

そのため、1日に何pips獲得するという目標を立てる場合は、自分の取引スタイルと力量によって決めるとよいでしょう。

2. 1pip(pips)はいくらですか?

1pipがいくらになるかは、通貨ペアによって異なります。ただし、米ドル/日本円やユーロ/日本円などの円が含まれる通貨ペアの1pipは、日本人トレーダーにとってわかりやすいといえるでしょう。

10,000または1,000通貨で売買する場合、1pipの動き(1pipの価値)はそれぞれ100円と10円となっており、非常にシンプルです。その他の通貨ペアにおける1pipの計算方法は「pip(pips)の価値を計算するには?」の項目で解説しています。

3. 10pipsや100pipsは、米ドル/円でどれくらいですか?

米ドル/円における10pipsは10銭(0.1円)、100pipsは1円です。

4. FXのpipsの計算ツールやアプリはありますか?

FXのpipsの計算ツールやアプリは、インターネット上にたくさんあります。pipsの計算に慣れないうちは活用してみるのもよいでしょう。

5. 金(ゴールド)の1pipsはいくらになりますか?数え方は?

金(ゴールド)の取引におけるpipsは小数点以下第1位、つまり0.1ドルです。例えば、2000.5ドルから2000.8ドルにレートが動くと3pips動いたことになります。

6. FXには損益計算のシュミレーションツールはありますか?

FXの損益計算のシュミレーションツールは、インターネット上にたくさんあります。pipsやロットを使っての損益の計算に慣れないうちは、活用してみるのもよいでしょう。

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