


「需要と供給」および「サポートラインとレジスタンスライン」には多くの共通点がありますが、本記事ではこの2つの違いを明らかにして、需要と供給にもとづいたトレードにサポートラインとレジスタンスラインをどのように活用するのかを説明します。
「需給(需要と供給)」と「サポートラインとレジスタンスライン」の違い
サポートラインとレジスタンスラインとは、価格が何度も反転することが多い価格帯のことで、トレーダーにとって身近なものでしょう。 その一方で、需要と供給はさらに深いゾーンを指しており、サポートラインとレジスタンスラインのキーとなる価格帯よりも広範な領域を示しています。
需要と供給 | サポートラインとレジスタンスライン |
---|---|
幅広い価格帯で示される | キーとなる価格帯で決まる |
トレードのエントリーポイントが見つけやすい | トレードの意思決定が難しい |
需給にもとづいたFXのトレードにサポートライン・レジスタンスラインを組み合わせる方法
需要と供給にもとづくトレード
このトレードをおこなう際にトレーダーが最初にすべきことは、環境に変化がないか、または急激に変化するのかどうかを予測して判断することです。これは、重大な政治紛争や経済ニュースなど、マーケットのボラティリティにおける尺度で評価することができます。レンジを狙うのか、またはブレイクアウトを狙ってトレードするのかという2つの選択肢から判断します。
レンジ取引
レンジ取引においては、トレーダーは環境の変化がないことを予想しています。サポートラインやレジスタンスラインが機能するので、トレーダーは「安く買って」「高く売る」トレードができます。下のチャートは、需要が供給を上回り始める(価格が上昇する)ポイントおよび供給が需要を上回り始める(価格が下降する)ポイントを、価格だけを使って特定する方法を示しています。
GBP/USDチャートでのレンジ取引

ブレイクアウトでのトレード
レンジ取引とは逆に、サポートラインやレジスタンスラインを突破して、新たな高値や安値を付けるような環境の変化を望んでいるトレーダーもいます。
このスタイルはレンジに留まる手法とは異なります。ここでは、「高く買って、さらに高い価格で売り戻す」 または 「安く売って、さらに安い価格で買い戻してカバーする」 ことが目的となります
EUR/USDチャートでのブレイクアウトトレード

このような状況は、レンジ相場で予測されたものより状況がはるかに複雑になるため、急激に変化するマーケットにおけるリスク拡大に配慮する必要があります。一般的に最善の方法として考えられるのはリスク管理の条件を変更することです。詳細はFXのリスク管理手法をご覧ください。


