※2023年7月24日10時22分更新
天然ガス、日足・4時間足チャート、移動平均線 - テクニカル面のアップデート
トレードの基礎知識
コモディティ取引
推薦者: Daniel Dubrovsky
日足チャート - レンジ相場
先週の天然ガス相場は約6.9%上昇し、6月中旬以来最大の週間上昇率となった。しかし、このような好パフォーマンスにもかかわらず、下図の日足チャートでは意味のあるトレンドの変化はほとんど見られない。天然ガス相場はより長期的な視点で見ると、昨年11月頃に価格が安定して以来、レンジ内での取引が続いている。
天然ガス価格は、最終的に昨年8月からの下降トレンドラインを上方ブレイクしたものの、意味のある上昇には至っておらず、1.967-3.027間の幅広いレンジにとどまっている。どちらかの方向へのブレイクアウトが見られるまで、テクニカルな見通しはほぼ中立のままであろう。
資料:TradingView
4時間足チャート – 20期間移動平均線を注視
4時間足チャートは、短期的な値動きを見極めるうえで、より役に立つヒントを与えてくれる。先週の上昇により、傍流なフィボナッチ・リトレースメント14.6%の水準2.77が新たなレジスタンスとなった。当面のサポートは23.6%ポイントの2.703のように見える。
一方、20期間単純移動平均線(SMA)はじりじりと水準を切り上げている。このため、今後1週間は短期的なテクニカルバイアスが上向きに転換する可能性がある。その場合、6月28日の高値2.878を上回るかどうかが焦点となる。
一方、20期間SMAを割り込むと、6月初旬から続く上昇トレンドラインがサポートとして意識され、短中期的には目先の上昇バイアスが維持されそうだ。このゾーンを下方ブレイクすれば、6月安値2.136に向けて下降し、弱気見通しが強まる可能性がある。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。