※2023年10月27日13時07分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、ドル、トレンドチャネルのブレイクアウト、ローソク足、ボリンジャーバンド - トーキングポイント
- 今週前半にユーロは上昇したが、その後下げに転じた
- 直近の上昇により、ユーロの弱気派は再び警戒態勢に
- スクイーズによる影響は今のところ出ていない模様。ユーロ/ドルはさらに下がるか?
ユーロ/ドル テクニカル分析
ユーロ/ドルは先週、下降トレンドチャネルの上辺をきれいにブレイクし、その後は上昇を続けた。一時は1.0680付近の小型レジスタンスレベルを突破し、1.0695の高値を付けた。
しかし、その高値を更新した日の値動きにより、陰の包み足(抱き線)のローソク足パターンが示現し、価格はその後数日間、下降している。
陰の包み足の陰線は、前のローソク足の終値以上が始値となる。陰線の長さは、前の陽線を「包み込み」、陰線は前のローソク足の始値以下が終値となる。
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この反転の動きは、再び下降トレンドとなるシグナルかもしれない。
最近の上昇により、価格は21日単純移動平均線(SMA)をベースとしたボリンジャーバンドの上限バンドを上抜けた。ただ、陰の包み足が形成されたのと同じ日に、価格はバンドの内側で取引を終えた。
これも反転の可能性を示唆している。
弱気の三角移動平均(TMA)を形成するには、価格が短期の単純移動平均線(SMA)を下回っている状態で、なおかつ短期SMAが中期のSMAを、中期SMAが長期SMAを下回っている必要がある。また、すべてのSMAが下降して(右肩下がりで)なければならない。
21日SMA、34日SMA、55日SMA、100日SMAを見ると、これらのSMAはTMAの基準を満たしており、弱気のモメンタムが進展していることを示唆している。
下降局面では、1.0480―1.0495近辺の過去の安値やブレイクポイント近辺がサポートとなる可能性があり、その後は1.0445近辺で2022年12月と2023年10月に付けた安値が控えている。
上値では、55日SMAが直近の高値付近にあり、1.0700の手前にレジスタンスゾーンがありそうだ。
その次のレジスタンス水準は、1.0740、1.0770、1.0835、1.0945付近のブレイクポイントや過去の高値で、その上には1.1075―1.1100エリアにレジスタンス候補が控えている。
ユーロ/ドル 日足チャート
資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
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