※2023年9月8日16時31分更新
英ポンド、英ポンド/ドル、英ポンド/円 - テクニカル分析アップデート
- 英ポンドは下げ幅拡大のシグナル点灯
- 英ポンド/ドルはヘッドアンドショルダーが進行中
- 英ポンド/円は50日移動平均線に注目



英ポンドは今後数日間で下げ幅を拡大する可能性がある。というのも、英ポンド/ドルはここ数日で、弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダーにおける下方ブレイクアウトが確認されたからだ。これにより、当面のサポートは200日移動平均線となり、これを維持できるかが注目される。同線はサポートとして機能し、価格が再び上向く可能性がある。
200日移動平均線を割り込むと、価格は5月の安値1.2308に向けて下降し、弱気見通しが強まるだろう。そこからさらに下げると、3月の安値1.1804が意識されよう。一方、200日移動平均線から反発した場合は、1.2592付近のネックラインを上回れるかどうかに焦点が置かれる。これを突破すると、再び上値を意識した展開となろう。
テクニカル分析入門
市場センチメント
推薦者: Daniel Dubrovsky
資料:TradingView
一方、英ポンドは円に対しても天井が近いように見える。価格は6月の変曲点184.013のすぐ上の水準にとどまっている。RSI(相対力指数)では弱気のダイバージェンスの状態が続いており、上昇の勢いが弱まっていることを示している。現在、50日移動平均線が重要なサポートとして注目されている。同線は、テクニカルバイアスを上向きに維持している。
50日移動平均線を下方ブレイクすると、7月の安値176.33が意識される展開となり、弱気見通しが強まる可能性がある。その場合、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準173.06を維持できるかが焦点となる。ここから上昇に転じた場合は、現時点で今年の最高値である186.76が注目される。これを超えると、2015年11月の高値188.81が視野に入る。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。
新たなレポートの配信等はtwitterアカウント @DailyFXJapan で確認できます。